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空き家になっている屋根のメンテナンスやってみた

前回戻った時にかなりの雨漏りがあり屋根がどうにかなっているはずだが、
日帰りだったので、その時は何もできず戻ってきた。丁度下から屋根が見えないし、登るのは怖いし、業者さんに頼むと高額だし、後ろ髪惹かれながら・・・

今回は、2泊3日なので、業者さんに見るだけ見てもらおうとしていたが、田舎の同級生から「そんなん自分で上がって修理しろよ!」と言われたので、嫌々ながら決心してYouTubeで動画見て勉強した。

1日目はまずは現場チェック。脚立から一番低いところに登ったのだが、じじいになったのかそれだけで一苦労(笑)。そこから屋根を伝って該当する箇所へ。そこでまず靴が滑ることに気づく。そして該当箇所の所は2段になって無く危険な場所、端から下まで約3mもあって、落ちると大怪我必至。

肝心の場所はというと、1枚瓦が丸々外れて、中の土も雨で溶けて天井裏が剥き出しになっていた。こりゃ酷い。多分相当前に瓦が外れてその後の雨で徐々に溶けて今年になって剝き出しになったのだろう。今年は大雨がまだ無いのがラッキーだったが、今回対処しないと台風や大雨があると壊滅的な状態になることは間違い無い。とりあえず、外れた瓦を持ってきて(1mほど下がったところにあった)、後3枚外して様子見。後想定外だったのは、屋根に竹が倒れて密着していて、枯葉やツル等のゴミだらけ。その掃除に1時間かかった。

しかし何より屋根の上の作業は怖いしキツい。何より私は極度の高所恐怖症。実は、テニスの審判席でも怖いぐらい本物の高所恐怖症(笑)。高いところに長時間いるだけで怖いのに、滑って落ちる恐怖、屋根が体重で抜ける恐怖。築50年以上で瓦の下の構造が分からないので、1点に体重が乗らないように注意しながらの変な態勢での作業は、身体の固いおじさんにはさらにキツい。1日目は計2時間の作業で体力の限界だが、降りるのも怖い。

2日目は、いよいよメンテナンス作業。説教臭い同級生のところに行ってコーキングガンと呼ぶ機材を借り、コーキング(プロ仕様のボンドのようなもの)を装着。

3日目が雨が降る予報なので、何とか作業を終えないといけないのに、同級生の話が長い!(笑)将来空き家をどうするつもりなんか?とか。どうにもならんよと。全国に田舎の実家に対処ができずに廃墟になったところが相当数あるけど、住んでいない離れた実家の保存や取り壊しや名義変更等に数百万もかけられる人が少ないからこれからも益々増えるだろう。私もその1人だ。テレビでこの話題が時々でるけど、コメンテーターなんかはだいたい「空き家を持っている家族がしっかりしないと」という論調だ。実際はかなりお金に余裕が無いと対処できないし、時々帰るだけでも費用がかさんで、家族との板挟みになる。いや家族、兄弟、親戚、近所の人など大勢の人達の板挟みになってしまう。固定資産税も払わないといけないし、草刈りや掃除や仏壇や墓・・・やることは無限にある。それで全てを無視してほおっている人も多いことだろう。空き家問題に政府は税金を上げようとしているが、それでは問題解決には全くならないだろう。しかし、空き家を抱える人への支援策を出すと、長年地元で実家を守ってきた人達は不公平さを感じて大きなクレームになるだろうし。こればっかりは妙案が浮かばない。

さて、メンテナンスは何とか終えた。というかいい加減な作業だが雨が降る前に無理やりやっただけ。
・穴の開いた部分は、色々悩んだあげく水をはじくシートを敷いただけ。
・瓦をはめ込んでみたが、屋根全体が長年の台風等でずれまくっていたの
 で、隙間にコーキングを流し込んで応急処理。
・後は防水用のテープを張りまくる
この日も無理な態勢の作業なので2時間半でギブアップ。なんとか数年は持ってくれるとありがたい。

今回実際に屋根に登って作業してみて、危険で大変な作業だと思い知らされた。自分の家だからこそ怖くても覚悟を持って登ったけど、他人の家を手伝うのは無理だろう。後、専門の業者さんこんなことやっているなんて偉い!

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