国内市場にも活路?オンラインライブの次なる一手を考える
1. 最近のハマっていることはありますか?
みなさん、最近はハマっているものやコトはありますか?
以前なら勢いよく「フェスです!」「ライブです!」と答えていた人々も、
昨今のコロナ禍においてはその楽しみ方やそもそもの機会にも変化が生まれていることは言うまでもないかと思います。
ちなみに、広告代理店に勤務する私の、
最近の趣味はドラマ『SUITS』を観ること。
そして、最近感動した体験は、
映画『グレイテスト・ショーマン』のKeala Settleさんのオーディション映像。
期になる方は寄り道してみてください。
[https://www.youtube.com/watch?v=XLFEvHWD_NE]
あくまではあたしの例にはなりますが、
社会が共有した「自粛」を経てこのような変化を強く実感している人は多いのではないでしょうか。
2. 私が気になるのは「オンラインライブ」
タイトルにも記載させて頂きましたが、
今回はそんなオンラインコンテンツの中でも、
オンラインライブに焦点を当ててお話ができればと思います。
●参照記事●
[韓流]BTSのオンライン公演 約99万人が視聴=売り上げ46億円超
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20201012004400882
欅坂46、新二期生も加わった配信ライブで約30万人魅了~覚悟と共に改名、リスタートを発表
https://news.1242.com/article/235048
『Fortnite』トラヴィス・スコットの奇抜なイベントに1230万人集結。新曲「THE SCOTTS」PVも公開
https://japanese.engadget.com/jp-2020-04-25-fortnite-1230-the-scotts-pv.html
上記で例は一例に過ぎませんが、
集団で集まって熱狂することがリスクとなる昨今において、
オンラインライブの試みは多く見られます。
市場規模予測を見ても2024年に1,000屋円規模になることまで予測されています。
そんな中、特にオンラインライブ市場の広がり方に、まだまだ伸び代があるのではないかと、僕は思うのです。
3. まだまだ取りこぼしがあるのでは…?
先の章で挙げさせて頂いた事例を含め、世界を相手に○億円を売り上げるなど、場所の制約がないからこそ、世界という市場を狙っていけばさらなる拡大が見込める!という意見且つ視聴者がこれだけ多い!という見方ばかりが散見されます。確かにそうだなあと思う一方で、国内をメインに相手にするライブコンテンツで更なる伸び代や盛り上げ方はないのでしょうか。また、そもそも「ライブ」の着地点として、どれだけ多くの人に観てもらえたかという着地以外にも注目すべき、力の入れどころがあるのではないでしょうか。
そんなときに知った仕組みが、
「オンライン一番くじ」。
コンビニでもよく目にするおなじみの一番くじをオンラインでもできるようにしてしまおう!というごくごくシンプルな発想なのだが、その存在が秘める可能性は僕らがよく知る「一番くじ」を大きくしのぐと僕は感じています。
特に、オンラインであっても、画面の向こうで“今”行われているライブに対しても、人々は熱狂します。その熱狂の出口が、SNSへの吐露だったり、アーティストやプラットフォームへの流入だったり、それで有り余る熱がそこには必ずあります。
オフラインのイベントではそれを物販などの形で昇華できたかもしれませんが、
オンラインでは売り手には発送の工数が発生し、買い手には実感するまでのラグが生じてしまいます。
そこに登場するのがオンライン一番くじです。
売り手側は実際に引かれた数の商品が生産され、発送され、受け手は購入というアクションと共にその場で何かが「当たる」という感覚も体感することができる。
また、多くの人に観てもらうその先に、アーティストや業界への還元として、こういったマネタイズの部分にこういった選択肢がでてくることは業界・市場としても非常に重要ではないでしょうか。SNSなどが発達している現代において、「話題化」や「発信力」も大きな価値ではありますが、コンテンツそれ自体が発展のためにマネタイズできることもまたビジネスにおいて当然ながら必要不可欠。そういった点に対して、「オンライン一番くじ」は有効な手段の一つになり得るでしょう。
まだまだ、大きな話題にはなっていない「くじ」ですが、
これからのオンラインライブ市場と共に盛り上がっていくことは間違いないと僕は思います。
4. おわりに
オンラインで沸きたった熱狂を誰の目も気にすることなく、そのアーティストに関わる「くじ」への高揚感という形で昇華させる。これもまた一つ、熱狂から生まれる購買行動であり、国内のオンラインライブ市場を盛り上げる一つの切り口になるのではないでしょうか。
ライブの作り手・受け手が共に、
少しでも「これからのライブ」を盛り上げていければと思うばかりです。