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巨大国家AIプロジェクト①:日本版スターゲート計画について

アメリカのスターゲート計画、規模もさることながら、トランプ大統領と各ビックテックが一緒に会見したことで一気に話題となった。

実は、日本でも同様の計画は存在する。どちらかというとこちらのほうが先にありすでに省庁の計画にまで具体化されている。




経産省資料より

アメリカのスターゲート計画が5年間で78兆円、日本のAI・半導体産業基盤フレームが10年間で50兆円。同じ5年にすると25兆円となるが、現在ではGDPで5倍の開きがあることを考えると妥当というか、むしろ頑張ってるかつ十分野心的な計画に感じる。

例によって生成AIに両者をまとめたのを下記に。

AIによる両プロジェクトの比較

アメリカの「スターゲート計画」との比較

共通点

  • 巨額の投資:両計画ともに、AIおよび半導体分野に対して巨額の投資を行い、技術革新と経済成長を促進しようとしています。

  • 産業競争力の強化:自国のAI・半導体産業の競争力を高め、国際的な地位を向上させることを目指しています。

  • 官民連携:両計画ともに、官民の協力体制を構築し、公共と民間のリソースを活用しています。

相違点

  • 主導体制:スターゲート計画は、ソフトバンクグループやOpenAIなどの民間企業が主導しています。一方、AI・半導体産業基盤強化フレームは、日本政府が主導し、官民連携の枠組みを構築しています。

  • 投資期間と規模:スターゲート計画は5年間で5,000億ドルの投資を計画しており、短期間で大規模な投資を行います。これに対し、AI・半導体産業基盤強化フレームは7年間で10兆円以上の公的支援を基盤とし、官民合わせて50兆円以上の投資を目指しています。

  • 具体的施策:スターゲート計画では、主にAIインフラストラクチャの構築やデータセンターの建設に焦点を当てています。AI・半導体産業基盤強化フレームでは、補助金・委託費、金融支援、法制上の措置など、多岐にわたる施策を含んでいます。

(AI要約ここまで)

まぁあるあるだが日米両国の性格の差がある程度出たなと思いつつ、実際の大枠はかなり近いなと現情報では感じる。

とはいえ従来の日本型プロジェクトでは厳しいのは政府・省庁も理解しているようで、下記のような取り組みも計画されている。
日本、新世代エンジニアの育成に米国の半導体スタートアップ企業Tenstorrentを活用

11月5日(ロイター) - アップル(AAPL.O)が設立したシリコンバレーの人工知能チップ新興企業Tenstorrent、新しいタブを開くインテル(INTC.O)、新しいタブを開く同社は、今後5年間で最大200人の日本人半導体設計者を米国オフィスで訓練する契約を日本政府と締結したと発表した。
日本の取り組みの中心は、政府から数十億ドルの支援を受けている契約半導体メーカーのラピダス社だ。同社は日本で先進的な半導体を製造し、2027年までに量産を開始することを目指している。しかし、成功するには、ラピダスの工場は自社のチップ設計を日本で製造することを望む顧客を見つける必要がある。
火曜日の契約は、そうした将来の顧客を創出することを目的としている。テンストレントは昨年、ラピダスと提携して同社の工場で製造できる設計を開発しており、日本のエンジニアを米国オフィスに招くことで、その知識を日本の半導体業界全体に広めることを目指している。



どちらのプロジェクトも始まったばかりなので評価というのは早計だが、少なくとも、AI・AGI開発に向けて国家の100年に1度あるかないかのプロジェクトがこれから世界各所で始まるのだろうなと。


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