煉獄さん、Bラビットが僕に訴えたもの
はじめに言っておく、ネタバレ注意だ。
たった今鬼滅の刃の映画を見て帰宅したばかりだ。見た人ならわかるだろう。
とんでもなく心が燃えたのではないか
普通になにもせずに生きていたらここまで感情が揺れ動くことがない。だからこうして文章を綴る。特に行き先は決めていない。
結果から見てみる
煉獄さんはどうだったんだ。一言で言うと死んでしまった。勝負には負けたのだろうか。そうか、負けたのかもしれない。たしかに、倒せなかった。
でも炭治郎も言っていた。卑怯だ。鬼は、卑怯だと。僕はアニメと映画でしか鬼滅の刃を見ていないからこの先はどうなるか分からない。
でも確かに負けた。でも何に負けた?煉獄さんは何と勝負をしていた?そこじゃないか、大事なのは。
過去の自分と母親
ここと常に戦っていたように感じた。確かに、鬼とも戦っていた。でも煉獄さんが本当に戦っていたのは、過去の自分、そして母親、父、弟、家族、人生なのではないかと思う。
自分でその土俵に乗っていた。やばい、母親とのシーンを思い出したらまた涙が出そうだ。ちなみに僕はあのシーンで一気に泣いた。映画館でこんな泣く?というくらい涙が出た。
僕はありがたいことにめちゃくちゃ恵まれた環境で育った。多少なりとも苦労はあれど、衣食住に何一つ困らない。そして経済的にも社会的にもあまり困ったことがない。ある人から見たら「お前は次に何を満たしたいんだ?」と言われるかもしれない。それくらい、本来は満ち足りているはずだ。そうだけど、そんなこと言ったって何も変わらない。
父親とのお風呂のシーン
今はもう親とお風呂に入ることなんて滅多にない。でも昔はよく入っていた。まぁみんなそうか。
い〜い湯だなっていっつも歌っていたことを本当に覚えている。
今思い返しただけで幸せすぎて泣きそうだ。なんて幸せな空間を提供してくれていたんだ父親は。僕は最近までこの事実に気が付かなかった。バカヤロウ。
話は変わって・・・
皆様、8mileという映画をご存知だろうか。世界的ラッパーEminemの半自伝的映画とも呼ばれている映画だ。
またネタバレ注意だ。気をつけろ
EminemはBラビットと呼ばれる役で出演している。家がトレーラーハウスで貧乏。更に、HIPHOPは黒人の文化だということで白人のラビットはかなりひどい扱いを受けている。そんな中HIPHOPで人生を変えたいという思いをもち、MCバトルをするという映画だ。
最初はラビットも負けていた
そう、最初はラビットも負けていた。序盤でステージに立つも言いたいことが言えずに一言も喋らずに退場してしまう。これが始まりだ。
どう思う?惨めだ。ださい。せっかく出たのにもったいない。でも負けるってめちゃくちゃいい、失敗ってめちゃくちゃいいと思う。
それは煉獄さんもそうだ。誰があそこに立てた?誰があそこであんな死闘を繰り広げることができた?誰があれだけ人を泣かせられた?
それは煉獄さんしかいない。それは最終的にMCバトルで圧勝したBラビットしかいない。そう、失敗をした、もしくはし続けた人しかいないのだから。
もう少し僕たちは失敗のありがたみ、失敗の価値に気がつくべきだ。僕もできていないから書く。できている人はできていてえらい。自分がやるべきはそこだ、そこしかない。
感謝、覚悟
僕の今年のテーマはこれだ。どれだけ上記の2つを備えて、理解して行動できるかにかかっている。
僕を育ててくれた両親や関わってくれるすべての人。僕は絶対に一人では生きていけない。だから、感謝だ。
感謝を行動で表すには。それは覚悟だ。僕はそもそも土俵に上がることから逃げ続けてきた。もしかしたら失敗するかもしれない。でも土俵に上がらなければ成功すらない。別に成功は人に見られてどうこうじゃない。
僕はまず土俵に上がる、それですら成功なのだ。まずは上がる。結果なんてそれからだ。勇気を持ってバッターボックスに立とう。いくら最初に一言も話せなくても、いくら命を落としても。バッターボックスに立った人のみが知ることができる。そして人に感謝を伝えることができる。