United Athle 7.1oz Tシャツ
自分の理想だと思っていたものと、実際に理想に近かったものと、冷静にみれば対極にあることがある。
自身を振り返ってみると、軍人や医者にはなりたくないと言っていながら自衛隊に入ったり薬剤師になったりしたし、子供はうるさいから嫌いだと思っていながらも子供を溺愛していたりするのだ。
ところで、UNIQLO スーピマコットンTシャツの話を書いた。
絶賛したつもりが不満も書いてて僕らしいなと思ってしまったが、事実なのだから仕方がない。
単に、これは前者だったのだ。
艶やかな生地で大人っぽいが、薄い生地のため乳首が浮く。
そんなことはどうでも良かった、と思える程度に気に入らなかったのが、所々に色落ちが発生し古ぼけてしまい、2シーズンは耐えられなかった。
あんなに美しい生地に、アタリ?色落ち?あらやだ奥さんここ薄くなってない?なんてものは耐えられなかった。
United Athleが気になった理由は、ただ一つ。
「乳首が浮かないTシャツが欲しい」
乳首に対して情熱を燃やしているわけではない。
反面教師というやつだった。
そしてその為には、単純に厚い生地のものを選べば良かった。
単純明快だ。
色々調べていると、たどり着くのは自然とUnited Athleだった。
5.6ozの生地は浮く、6.2ozの生地はギリギリ、などと口コミを見ていった結果、一番厚い7.1ozなら浮かないという話がチラホラと出てくる。
乳首よ…ほんとか?
結果から書いてしまえば、全く浮かないことはなかった。
が、これで乳首が気になる人なんて、普段から乳首のことしか考えていないような頭の中が乳首でいっぱいの人である。
写真にある通り、気に入ったのでリピートして買っている。
5年ほどほぼ毎日着ていたが全くヘタらず、ヘタる前に穴が空いた。
そして想定外だったのは、一見粗野で無骨な生地だが、アタリや色落ちが非常にいい表情を作ってくれるのだ。
UNIQLOのTシャツみたいにウエストが絞られていない。
そりゃそうだ、筒を切っただけの丸胴だからなのだから。
しかし、それも非常に雰囲気が出てくる要因となっている。
これは気に入りすぎて、ブラックとネイビーを買った。
ブラックは寝間着として、ネイビーは部屋着や他所行きの服として。
どちらも濃色だが、使用感を帯びてくる濃色の方が生地が活きてくる気がする。
寝巻きと他所行きが同じだなんて全く気がおかしくなったのかと思われるかも知れないが、これは本当に何にでも使えてしまうのだ。
生地に使われるオープンエンド糸は、通常使われる糸と比較して強く撚っていないのが特徴となる。
これによりふんわりとした厚みと、着た時のシャリ感が生まれる。
7.1ozとまるで体操着のような厚みのある生地だから真冬でも暖かいし、オープンエンド糸だから真夏でも涼しい。
そしてそのざっくりとした生地感の為に、アタリや色落ちが良い表情になるというトリックである。
そんな彼には、洗濯したら乾燥機にぶち込むのが礼儀というものだ。
繰り返しの洗濯と乾燥で、身幅と着丈はそれぞれ3cm程度縮み、体にピッタリとフィットしている。
これはUNIQLOよりも安い。
確か千円しなかったはずだ。
そして毎年のように無駄なモデルチェンジもしないので、駄目になったらまた買い足せば良い。
公式サイトに詳しい紹介があるので、気になる方は是非見て欲しい。
ちなみに6.2ozのコーマ糸を使ったTシャツも試したが、安っぽくてダメだった。
光沢感があるべきなのに無く、それでいて乳首に対しては心許ないのである。
こちらはまさしく体操着だ。
しかし世の中には体操着を盗む輩もいると聞く。
体操着が欲しいなら、そちらを買うのを止めない。
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