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「おやこ見習い帖」へのご感想をいただきました!(14)

 皆様こんにちは。東北の豪雨、未だ予断を許さない状況ですね。大きな被害が出ないことを祈るばかりなのですが、大雨はほんとうに怖い。一刻も早く天候が回復しますように。どうぞ安全にお過ごしください…!!

 イタリアから戻り、大丈夫かなと思ったらやはり時差ぼけに悩まされておりました。おまけに下水が詰まるという緊急事態が発生し、「木の根が配管に入り込んでいる可能性がある。工事に70万ほどの見込み」と業者さんに言われて卒倒しかけ、イタリア旅行に行っている場合ではなかった…!!と青ざめまして。
 詳しく調査したところ、木の根は配管の外側にあり管は無事、築年数がかなり古いため長年の汚れが管を細くした結果だろうとのことで、洗浄して元通りになりました。
 …良かった…寿命が縮むかと思った…(しかし洗浄費用がまたショッキングでありました)
 というわけでてんやわんやで過ごしておりました。疲れた…。

 さて、そんな中、交流させていただいているすかいふらわぁさまが『おやこ見習い帖』のご感想をご自身のブログに掲載してくださいましたので、ご紹介いたしたく…!

 「ひとりが三人になる絆ができる過程が、素晴らしく美しく時に、壮絶に描かれています」とおっしゃっていただき、とても嬉しいです。
 独りだった久弥が青馬や真澄と絆を結んで行く過程。話の筋としてはそれだけのことなのですが…ひととひととが心を通わせ合うというのは、実は稀有なことであって、簡単でも当たり前でもない。ともに生きることはもっと難しい。時には手を離す苦しみに耐えなくてはならないこともある。
 そういう、愛することの喜びと苦しみは恋愛に限らず多種多様な形で存在するという、当たり前の、けれどもかけがえのない有り様を描き出せていたら幸せです。
 
 また、私が思い描く江戸の時代観や世界観をお褒めいただき、たいへん恐縮です!
 こちらについては日々勉強でして、白地図に様々な情報を加え、さらに想像を膨らませて…という感じでまだまだ創造の途上です。ありがたいことに江戸の文化風俗や景観の時代ごとの移り変わりは、豊富な文献や最新の研究から学ぶことができます。ただ、やはり情報の濃い薄いはあって、思い切って想像力でカバーすることは多々あります。歴史時代小説の書き手の方はおそらく皆さんそうしておられるでしょうけれども、「全然わかっとらん!まるでデタラメ!」というお叱りがこないかと公開時にはいつも冷や汗です。
 それでも時代観や世界観がいいとおっしゃっていただけて、非常に励まされます。
 読者の方に、そこにいるかのような人の声を聞き、匂いを感じ、風の感触やものの手触り、味までも感じていただけるような世界を描けたらいいなぁと思います。藤沢周平や宇江佐真理といった方々の作品を読むにつけ、道は遠い…とつくづく感じますけれども。がんばろう。

 本作への愛に溢れたご感想をくださり、ほんとうにありがたく光栄です。すかいふらわぁさまのお気に入りの一冊となっていたら、作者冥利に尽きます。
 今後とも良い作品を生み出せるよう、頑張りたいと思います!あたたかい応援まことにありがとうございます。
 改めて心より感謝申し上げます! 


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