「海外でしかできないことをしたほうがいいよ」という呪い
作成日:2018-07-13
マレーシアに引っ越してきて4ヶ月目になりました。
今回は、 これは配偶者の転勤で海外に来た方にとって重要なトピックではないかと思ったことをお話したいと思います。
それは「海外でしかできないことをしたほうがいいよ」というアドバイスという名の呪いについて。
きっかけは、最近夫の日本人上司の方や夫の会話。
「英語を勉強したり同じ駐在妻と友達になったり、腰は重いかもしれないけど、今ここでしかできないことはやったほうがいいよ」
「せっかくだからマレーシア人の友だちができたらいいね」
そんな言葉を夫の日本人上司の方や夫に何度か言われています。
海外で暮らしていたらそれが当たり前なのかもしれまえん。私自身も海外で住んでいても英語が話せない方がいると「もったいないな」と感じたことがあります。
しかし、果たして本当にそうなのか?
なぜ彼らはそうアドバイスするのか?
ひとつは、海外での生活を楽しんでほしい、という思いやり。
一方で感じるのは、彼らが海外での生活を積極的に希望し、今の環境にいるから。
「海外で仕事がしたい」
「英語で仕事がしたい」
「発展途上国で国が成長するのにあわせてバンバン売上を上げたい」
英語でコミュニケーションする楽しさを知っているし、日本では得られない成功体験をたくさん持っている。
だからこそ、その楽しさや経験を味わってほしい、味あわないと、海外にいるんだから。
そんな気持ちがアドバイスにつながるのかな、そんなふうに思います。
今いる環境をどう捉えるかは本人次第。
海外志向が全くなく、夫の転勤で引っ越して来た私。
海外に引っ越すことは、フリーランスとして働けるきっかけだ、という思いが海外生活を楽しむよりも先行しています。
今、日本の会社でリモート勤務しつつ、フリーでも仕事ができるこの環境に満足しているし、もっと仕事を取りに行きたい。
だから、英語の勉強や友達づくりに時間を割く気がおきていないし、それでいい。
今置かれている環境をどうとらえて、なにに時間を使うかは本人次第。
時には周りから押されてチャレンジすることも、周りの声を受け止めることも大事ですが、それで焦るのではなく、この時間を使って落ち着いて自分を振り返り、自分の納得できる時間の使い方を考えてたいですね。
(とはいえ、夫も夫の上司の方も生き生きとしている姿を見ると、単純なので「確かに英語ぐらいは話せるようにならないともったいないかあ。英語が日常言語のマレーシアだし」と多少もんもんとしています。
自分が好きなことを英語「で」学ぶか、大好きなSNSでマレーシア人の友だちでもつくろうかなと思ったり。)