子鉄2歳3ヶ月児の蒸気機関車旅
下準備
電車が好きな双子(2歳3ヶ月)。あるときから蒸気機関車を特に気に入るようになり、GWは蒸気機関車を見に行くことにした。
ターゲットは、栃木県の下今市駅〜鬼怒川温泉駅を走る「SL大樹」。移動手段は車と電車で悩んだけれど、電車で行くことに。
SL大樹の始発駅「下今市駅」。こちらまで都内から運んでくれる特急電車「リバティ」のプラレールが家にあり、下今市駅でそのリバティの切り離しが見れるのである。
リバティとSL大樹のいい感じの乗り換え
車椅子並みの大きさがある二人乗りベビーカーを運ぶのにいい感じの席(ベビーカーを畳まずに電車に乗せることができる車両は、車椅子専用の席がある車両のみ)
子連れにいい感じの宿泊先
手配する時間と余裕はないので、東武トップツアーズさんに全てお任せしました。たまたま担当の方のお子さんも小鉄ということでスムーズに話を進めていただき、とてもありがたかった。
子どもたちには、予習のために「SL大樹」「リバティ」など乗車する電車を印刷し、部屋に貼ったり、動画を積極的に見せるようにした。
おむつや着替え、おやつなど出発当日に使わないものは、段ボールに詰めて予めホテルに送っておく。
往路
北千住駅にてリバティ乗車
下今市駅にて下車、切り離し見学
下今市駅にてSL大樹乗車
鬼怒川温泉駅にて下車
復路
鬼怒川温泉駅にてきぬ乗車
新宿駅にて下車
宿泊先
日光きぬ川ホテル三日月
1日目
11:00 移動
北千住駅から「リバティ」に乗る。ホームに通づるエレベーター近くには、コンビニとスターバックスがある。ここでお昼ご飯や私のビール、夫のコーヒーを調達。
ホームで電車を待っている間にカルピスラッピングされた「りょうもう」を見ることができて興奮。可愛い。
乗車する「リバティ」は、車椅子席がある車両を予約してもらったので、二人乗りベビーカーを畳まず乗り入れることができた。
双子がベビーカーに乗ってくれたら楽なのだけど、そこはイヤイヤ期の2歳児。私が2人と手を繋ぎ、夫がベビーカー担当。
電車に乗るこの瞬間はいつも緊張。車椅子席が空いていたため、ベビーカーは畳まずそちらのスペースに停車。
双子にお昼ご飯を食べさせる。双子がプラレールで遊んでいるうちに私はビールで、夫はコーヒーで乾杯。
電車旅を楽しんでいる間に、双子もぐずることなく下今市駅に到着。所要時間は1時間30分。席は4席予約しています。
12:45 切り離し見学
「リバティ」を下今市駅で下車して、切り離しポイントまで移動。
双子のうち1人は、連結・切り離しが異常に好きだった頃があり「がっしゃーん」と言いながら、右手を左手をつき合わせて、連結を再現するポーズをしていました。
今回は、連結ではなく切り離しだけれど、実際に見せることができて感慨深い。
下今市駅で「SL大樹」の乗り換えまで約1時間。駅に併設しているSL展示館や転車台を見学していたらあっという間。
13:30 いよいよSL大樹
初めて見た蒸気機関車は迫力満点。汽笛の音、蒸気が出る音、車輪が重々しく回る音。かっこよく、重厚感たっぷり。私は目がキラキラしていたと思う。
子どもたちはというと、真顔で真剣な眼差し。はしゃいだりせずじーっと見つめていた。
重々しい蒸気機関車とは対照的に機関士や乗務員の方はとってもフレンドリーでたくさん手を振ってくれて、嬉しくなる。
SL大樹には2人乗りベビーカーをそのまま乗り入れるのは難しかったため、折り畳み、乗務員さんの案内でドア付近に置かせてもらった。
始発駅なので時間に余裕もあり、乗務員さんも手伝ってくださったので無理なく乗車することができた。
下今市駅から終着駅の鬼怒川温泉駅までは約40分。乗務員さんのガイドを聞いたり、車内でSL大樹のプラレールを買ったり(当然双子それぞれに買う)。
窓の外の景色を断片的に見つつ、高揚感もあって慌ただしく過ごした。
鬼怒川温泉駅に着いてからも、SL大樹はすぐに動き始めず、また、別の大樹が来たりと、想像以上にゆっくりと楽しむことができた。
15:00 ホテルチェックイン
ホテルまでは鬼怒川温泉駅から徒歩5分程度。上り坂ではあるけれど、ここでもベビーカーに乗らず抱っこの双子を抱えているので、この近さでありがたい。
ちなみにホテルのロビーにキッズスペースがあります。ロビーを通るたびにキッズスペースに吸い込まれる双子。
部屋でゆっくりしたい大人としては、引き剥がすのに苦労。遊ばせたくないときはキッズスペースが目に入らないようにささささささっと走って移動した。
部屋からは、鬼怒川温泉駅と転車台が見えました。SL大樹車内で買った大樹のプラレールのおかげもあり、室内でも双子は飽きずに過ごせた模様。
ちょっと遠目であるけれど、電車が通ると「リバティ!」「スペーシアX!」と種類を判別できているようで成長を感じます。
19:00 夕食、そして寝落ち
お昼寝を試みるも全く寝ず。諦めて大浴場に行き、夕食のバイキング会場へ。抱っこでバイキングを回っているうちに、双子は力つきて寝ていた。片手抱っこは辛いけど、大人はゆっくり食事ができて大満足。
2日目
この日の予定は、ホテルのプールのみ。双子子連れ旅。あれこれ予定しても予定通りに行かず、無理やり泣かせながら連れて行く。親疲弊。となるのが目に見えているので、行きと帰りの時間だけ決めて、あとはノープラン。
今回は駅近のホテルなので、時間が余ったら駅に電車見に行けばいいか〜くらいの心持ち。
10:00 いざプール
早速双子②が水着に着替えたがらない。諦めて服でプールまで移動。更衣室でなんとか着替える。ちなみに、プール用のおむつをすっかり忘れていたけれど、プールの売店に売っていました。
初めての大きなプールに固まる双子。少しでも気持ちが乗ったらと思って買った新幹線の浮き輪にも乗らない。固まる子を抱っこして入水。ゆらゆら〜ふわふわ〜と、泣かせたくない思いで声かけ。
笑顔になる場面もあるも「おしまい」とのことで終了。着替えや移動など準備に1時間以上かけて、入水時間は15分ほど。あるある。「プールまた行く〜?」と聞くと、2人とも「行かない」とのこと。真顔で言うので笑ってしまう。
プールは私の身長(155cm)で立ってギリギリの深さで、浅瀬のエリアもなかったので年齢層高めのプールだった模様。今後のプール選びの参考にします。
部屋に戻ると、勝手に布団でお昼寝してくれました。親もしばし休憩。
13:00 転車台前で昼食
お昼寝から起きると、ちょうどSL大樹が駅にやってくる時間だったのでお昼ご飯も兼ねて出かける。入場料を払い、ホームに入線してくるSL大樹を見学。再び改札外に出て転車台に向かい、転車作業を待つ。
お昼ご飯は、駅に併設しているキオスクでカツサンドやお弁当を買って転車台の前で食べることに。おにぎりは、キオスクにはなく隣のカフェで売っていました。コンビニは、駅から徒歩5分のところにあります。
転車台の前にはベンチがありますが、確か2台程度で埋まりやすく、ほかには駅構内やカフェに座るところがあります。
転車作業を見たあとは、そのままSL大樹について行き、線路沿いで出発待ちの大樹を見学。待機中の機関士さんが話しかけてくれたり、駅員さんが「スペーシアX」のカードをくれたりとホスピタリティ最高。
その後は駅前の広場に戻り、お散歩。遊具などはないけれど、ただの坂道も楽しいお年頃。登ったり下ったりを繰り返し、16時ごろにホテルに戻りました。
18:00 夕食
今日はお昼寝もできたので、バッチリ起きていた双子。双子の食事介助しつつ、自分たちが食べたいものは妥協せず口にかき込んでビールも飲んで(飲み放題)。子どもたちはいつも通り20時半に就寝。寝落ちから這い出し、夫と晩酌。
3日目
最終日。帰りの電車は15時発。今日も特に予定はなし。朝ごはんを食べて、ホテルの足湯にささやかに入って、キッズスペースで遊ぶ双子の見守り。部屋に戻って、荷物をまとめる。洗濯物やお土産は段ボールに詰めて自宅へ発送。
10:00 チェックアウト
「SL大樹」の転車作業時間に合わせてチェックアウトし、鬼怒川温泉駅に向かいました。気軽に何度でも蒸気機関車を見ることができて大満足です。
12:00 お昼ご飯
双子のお昼ご飯は、駅併設のカフェで買ったおにぎりやいちご。大人は、金谷菓子本舗でランチがしたかったので食べず。双子をお腹いっぱいにしてお昼寝させることに専念。
駅の周りを抱っこして歩いて、無事就寝。いつもより早めの12時には寝てくれたので、この旅行で疲れていたのかな。
旅行の締めくくりに、ゆっくりランチできて嬉しかった〜。駅前の足湯に入る時間もありました。
15:00 帰路
ホームで乗車する電車を待っていると、またまた「SL大樹」に遭遇。「スペーシアX」も入線してきてじっくり見ることができました。本当にひたすら電車の旅行だったな。
鬼怒川温泉駅から新宿まで、2時間半程度。乗り換えがないのは楽だけど、子どもたちの機嫌はギリ保てた感じ。自宅近くの松屋で夕飯を食べて、無事帰宅!
まとめ
子どもたちとの旅行、大変なんだけど少し楽になったと感じました。
体力がついてきて、お昼寝が短くなってもご機嫌に過ごせたり、疲れたら勝手に寝てくれたり。
これまでは、お昼寝時間を移動時間に充てるなど、お昼寝が足りず同時に2人機嫌が悪くなるとなかなか大変だったので、2人のお昼寝をベースに旅程を考えていました。ネントレもしていたので睡眠環境にも気を遣って、落ち着かなかった。
これからお昼寝もなくなり、親の休息時間もなくなるけど、一緒に遊べる時間が増えるのが待ち遠しい。
何より、子どもに明確に好きなものがあること。好きなものを見て喜ぶ姿を見れること。それが、とても嬉しいし、同じものをみて一緒に喜べることも嬉しい。
おしまい