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2024年を振り返って
気づけばもう新年。炬燵でまったりしながら2024年を少し振り返りたいと思います。
2024年5月4日、唐十郎氏が肉体を捨て観念の存在となった。彼の命日は奇しくも言葉の錬金術師・寺山修司が完全な死体となったのと同じ日であった。
また9月16日には写真家の細江英公氏の訃報が届いた。細江氏は三島由紀夫を撮った写真集「薔薇刑」や暗黒舞踏で知られる土方巽をモデルに東北地方の農村の幻想風景を切り取った「鎌鼬」などで知られる、戦後日本の写真界の中心的存在であった。
12月15日には谷川俊太郎氏も亡くなった。寺山修司と交流があり、葬儀委員長も務めた谷川氏の詩はことばに意味がないという点では似ていた気がする。
どうも2024年は70年代の終わりというものを強く感じた。
2024年1月1日に「今年は辰年。あやしい現象が起こる予感がする。」と書いたが、結果こうなるとは...…
まぁ、ここからは少し個人的なことを振り返ってみよう。
2024年は青山フランス文学会の会報編集員になり、青山フランス文学会会報第32号に寄稿させていただいた。
また『F.W.A』で連載「都心の書斎より」も始めさせていただいた。
編集の仕事も始めて、絢子お姉さまに一歩近づけた気がする。
会報に寄稿した記事を読んでくださった方から学内学会にも誘われた。
2月には京都のカオスの間にお邪魔して、ご主人砂本さんに色々お話を聞くことができた。
また11月には人形作家の田中流氏の個展に伺って、人形作家・清水恵理氏や香夜氏ともお話しすることができた。そして、ずっと好きだった俳優の紅日毬子氏の朗読を目の前で見ることができて、お話しもできてうれしかった。
映画
今年は目黒シネマによく行った気がする。寺山修司の「書を捨てよ町へ出よう」と「田園に死す」の二本立ては最高であった。
また「オッペンハイマー」もよかった。
テレビ
ほとんどテレビは見なかった。でも11月ぐらいに「踊る大捜査線」にハマって一気見したなぁ。
本
今年はあまり読めなかった。来年はもっと読みたい。
音楽
今年はCö shu Nieを一番聞いたなぁ。あとは大森靖子、ヤングスキニー、新天地開闢集団ジグザクもよく聞いた。
今年コピーしたバンドと曲
・Chili Beans
「シェキララ」「lemonade」「It's me」
・ヤングスキニー
「ヒモと愛」「プレイボーイシンドローム」「禁断症状」「不純愛ラブストーリー」
・クリープハイプ
「おやすみ泣き声、さよなら歌声」「ラブホテル」「HE IS MINE」
・BUMP OF CHICKEN
「Acacia」「新世界」「Sailing Day」「天体観測」
バンドを組んでくださった皆さん本当にありがとうございました。
その他
2024年は色々な人と関わることができた。
S嬢と関わる中でうつ病を知ることになり、その思考傾向も知れた。
K氏の話を聞いて、認知バイアスや教育など色々なことを知れた。
その他にも色々な人と話ができて、多くの刺激を受け、自分の知的枠組みが作り変えられた。
最後になりますが、2024年はあまりnoteの方は書けなかったのですが、一年間ありがとうございました。意外と読んでくださる方がいらっしゃり、中には感想を下さる方もいて、うれしかったです。
今年はもう少し書きたいと思いますので、今年もよろしくお願いします。
ここまで読んで下さりありがとうございました。好き。
佐々木八重歯