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雨夜のドライブの記憶
幼い頃から寝るのが遅い子供であった。
夜眠らないと、よく母がドライブに連れていってくれた。
ドライブといえば大袈裟であるが、車で外に連れ出してくれた。
20分ほど車の助手席に乗せてもらい、揺られながら、
家に着く頃には寝てしまっていて、気づけば布団の中で朝を迎えていた。
夜の外は幼いわたしには新鮮なものであったのだろう。
今でもなぜか、雨夜の対向車のライトの淡い黄色い光が脳裏にこびりついている。
この幼い頃の経験が原因かは分からないけれども、よくバスや車で揺られるといつの間にか寝てしまう。