#39 コペンハーゲンのゴールテープを 1:44:59 で切るために
海外マラソン初戦となる、コペンハーゲン・ハーフマラソンまで30日を切りました。先の投稿「#35 ストランゲーゼ30番地🇩🇰」で目標タイムを自己ベストとなる「1時間45分切り」と設定しました(ヘッダ写真は大会ウェブサイトより)。
コペンハーゲン・ハーフマラソンの詳細はこちらから見られます。
マラソンは、「タイムを気にせず楽しんで走る方がいい」と言う方もいらっしゃいますが、僕は今日ここで書くように、ずっと前から目標を立てて、それが長い時間をかけて現実になる、その過程を感じるのが好きです。タイムのために走るのではありません。
ハーフマラソンの特徴
人により感覚は異なるかもしれませんが、30kmレースやフルマラソンに参戦した後では、ハーフマラソン(21.0975km)は「短距離」に感じます。
統計の取り方によって数字は前後しますが、「フルマラソンを4時間切りでゴールする」ランナーが全体の25%ほどしかいないのに対し、距離と時間をそれぞれ半分にした、「ハーフマラソンを2時間切りでゴールする」ランナーは全体の半分程度います。ハーフマラソンはスピードレースなのです。
人対策
コペンハーゲン・ハーフマラソンの第一の難関は、そのランナーの多さです。参加者総数はなんと25,000人!速いランナーから順に時間をずらしてスタートし、ランナーの渋滞を防ぐ措置である「ウェーブスタート」は行われないようなので、25,000人が一斉に動き始めます。つまり、出だしのスピードが遅い!最初数キロは体力を持て余しながらゆっくり走ることになるので、後からその分を巻き返さなければならず、そのスピードアップのタイミングと度合いが難しくなります。
トイレ対策
残酷な話ですが、ハーフマラソンで途中トイレに行くと、その段階で記録は望めなくなります。トイレで待ち時間も含めて5分ロスすると、
$$
5\:\mathrm{min} \times 60\:\mathrm{sec} = 300\:\mathrm{sec}\\
300 \div 21.1\:\mathrm{km} = 14.2\:\mathrm{sec}
$$
となり、タイム挽回のためにはキロあたり14.2秒巻いていく必要が生じ、これはほぼ不可能です。大会ではスタートのかなり前から整列が始まるので、その時間も含めて、ゴールまでトイレに行かないことが必要条件になります。
給水計画
今年のコペンハーゲン・ハーフマラソンの給水所は下の通りです。上の「人対策」とも関係するのですが、ランナーの多い序盤の給水所はとても混雑します。みんな止まらずに取ろうとするので足がからまって転倒したり、あるいは道にこぼれた水で足を滑らせるランナーも一定数います。なので、下表にある 4km, 7.5km の給水はスキップするのが得策です。
実は、5月に走った「軽井沢ハーフマラソン」では、無謀にもゴールまで一切給水せずに走り切りました。今回は無理はできませんが、今のところは次の給水計画で行きたいと思います。
これまでの経験だと、中間地点でゼリーを食べたものがエネルギーに変わると、足が軽くなります。その感覚が来るかどうか、あるいはいつ来るかで、目標達成の可否が決まるように思います。
レース計画
マラソンは決して「ただ走る」だけではなく、タイムを意識し始めるとかなり頭を使います。基本は次の数字です。1時間45分は105分なので……
$$
105\:\mathrm{min} \times 60\:\mathrm{sec} = 6300\:\mathrm{sec}\\
6300 \div 21.1\:\mathrm{km} = 298.57\:\mathrm{sec}\\
298.57\:\mathrm{sec} = 4\:\mathrm{min}\:58\:\mathrm{sec}
$$
1km あたりの平均タイムは Apple Watch がリアルタイムで計算してくれるので(GPS情報をひたすら微分!)キロ平均が4分58秒以内であれば、目標の1時間45分を切れることになります。実際にはいろいろなロスがあるので、4分55分以内で刻んでいきたいです。レース計画です。
準備・練習メニュー
走る以外の準備も以外とあるのが、マラソンの面白いところです。
みなさまへ
note を書いてらっしゃる日本人の方には、コペンハーゲン在住の方が結構いらっしゃいますね。ここでお願いするのも恐縮ですが、ぜひゴール地点へ会いに来てください!打ち上げの場所も決めてあるので、日曜の午後、目標達成のお祝いあるいは残念会(縁起でもないが……)をぜひご一緒しましょう。目標達成の場合は、来てくださった方にビール1杯プレゼント🍻
今日もお読みくださって、ありがとうございました🇩🇰
(2023年8月19日)