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【Report】「カフェ本町Q番地」vol.1を開催しました!

未来の準備室では、白河市移住コーディネーター業務を受託し、移住者や関係人口、地域の方々による交流イベントを開催しています。

今年度から、新しいプロジェクト「カフェ本町Q番地」がはじまりました!
先日開催した初回のイベントをご紹介していきます。


「カフェ本町Q番地」とは? 

「カフェ本町Q番地」は、探究したい大人のためのヨソモノ歓迎コミュニティです。

Qには、「探究」、そして数字の「9」の意味が込められています。

福島県白河市で、移住者や関係人口、地元出身者が集まり、お仕事や余暇での自己のあり方や、気になるモノゴトを一緒に「探究」していく。
白河市本町9番地にあるコミュニティ・カフェ EMANONで、そんな交流と学びの「探究コミュニティ」を育てていきたいという思いで企画しました。

参加者が探究テーマで繋がるなかで、新しいコミュニティやプロジェクトが生まれ、白河に住む・関わることに前向きな気持ちになるかもしれない。「探究コミュニティ」が、地域に継続的に関わる移住や関係人口の定着に必要なことなのではないかと考えています。

vol.1 初回テーマは「マイプロジェクト」

初回となる「カフェ本町Q番地」vol.1は、6/29(土)に開催しました!

参加者の内訳 17名(ゲスト含む)
● 白河市出身の方(4名)
● 移住して3年未満の方(2名)
● 移住して3年以上の方(3名)
● 白河市外の福島県内からいらした方(5名)
● 福島県外からいらした方(3名)

地元の人と移住者、他地域にお住まいの方の人数比がとても良いバランスでした。

ペアの方をみなさんに紹介する「他己紹介」の場面

ランチ開催ということで、EMANONのシェフこと青砥侑紀お手製の料理を楽しみながらの交流。各回でどんな料理が食べられるのかも、Q番地の楽しみの一つです!

EMANONのシェフからメニューのご紹介
今回の「シェフランチ」 自家製ラザニア/さつまいもの冷製スープ
山田パンのバゲットとプチロール/にんじんドレッシングのサラダ


Q番地では、各回でテーマを設け、ゲストをお呼びしていきます。
初回のテーマは、「マイプロジェクト」。

マイプロジェクトとは、主体性をもって取り組む「My(ジブンの)」プロジェクトのこと。お仕事でも、趣味でも、地域のことでも「自分のやりたいこと」や「気になっていること」から生まれる活動はすべてマイプロジェクトになります。

参加者のマイプロジェクトは、裏山の開拓、経理の勉強、茶道を習う、高校の未来を考える、音楽を続けて地域の面白人間になる、地域に開かれた福祉施設の開設、スポーツの実況アナウンスなどなど。
お仕事や趣味で頑張りたいことや楽しみたいことを話してくれました。

ゲスト① 須子善彦さんのお話し

須子善彦さん

ゲストのお一人目は、株式会社マイプロジェクト代表の須子善彦さん。

須子さんは、大学生や社会人向けに「マイプロジェクト」を1000人以上と行ってきたという、いわばマイプロのスペシャリスト。現在は、「マイプロジェクト」に関する本の執筆や、探究や対話をベースにした新しい大学 Co-Innovation University(仮称)の開学準備に関わられています。

「マイプロジェクトのすすめ」と題して、マイプロって何?というところから、マイプロの仕組みやポイントについてお話しいただきました。

須子さん曰く、マイプロは「わたし」の声(自分ごと)から始まるプロジェクトで、小さなDo(実行)とリフレクション(振り返り)の繰り返しのなかで「わたし」をアップデートしていくもの。プロジェクトはあくまで手段で、失敗してもプロジェクトを途中で変えてもOK。大切なことは、マイプロを通じて自己理解が進み、本当にやりたいことに気づいたり、他者や社会との関係を深めたりしながら、人生をより自分らしく生きられるようになること。

会社など組織のプロジェクトでは、「わたし」の声よりもプロジェクトが問題なく進んでいるかどうかだったり、失敗しないことに重きが置かれたりしますが、マイプロでは「自分がどう感じているか」を重要視してよいとのこと。

「そうは言っても自分の感じていることなんて自分勝手かもしれないし、もっと重要な社会課題があるわけだし……」なんて思ってしまう人もいるかもしれません。

しかし、実は「わたし」が感じていることや抱えている問題は、社会の潜在的なニーズにつながっている。「わたし」の声は、「みんな」の声を代弁し、社会に対する代表性も備えているのだと須子さんは話してくれました。「自分ごと」は、「みんなごと」や「世の中ごと」とも繋がっているのですね。

ゲスト② 川村彩乃さんのお話し

川村彩乃さん

ゲストのお二人目は、青山学院大学コミュニティ人間科学部4年の川村彩乃さん。

川村さんには、白河でのマイプロ実践事例として大学生向け国内留学「ふるさとキャンパス」についてお話しいただきました。

「ふるさとキャンパス」は、何かやりたいけど、やりたいことが決まっていないという大学生を対象とした「自分探し留学」。プログラムの内容は、白河の人と会って話を聞くだけというものですが、話を聞いて感じたことを共有し、「自分の興味関心を探していくこと」が大切にされています。

「”面白い自分”に会いに行こう。」がふるさとキャンパスのコンセプト。

川村さん自身、「自分の人生を自分で決めていないこと」がコンプレックスだったようです。だからこそ、周りに流されることなく、何かに興味を持ったり心動かされたりする"面白い自分"に出会える場所の必要性から「ふるさとキャンパス」が企画されました。
プロジェクトや誰かが決めた基準ではなく、「自分(わたし)」にベクトルが向いているという点で、須子さんが話してくれた「マイプロ」の考え方との繋がりが感じられました。

そして、川村さんがこの日、一番伝えたいこととしてお話ししてくれたのは、「マイプロは、「感情が動く小さな出来事」の積み重ね」であり、「最初からたいそうな問題意識がなくても、きっと素敵なプロジェクトが作れる」ということでした。

クロストーク

お二人のお話を振り返りつつ、須子さんと川村さん、EMANONスタッフによるクロストーク。

マイプロと仕事との関係性や、お二人のお話しのなかでも触れられていたマイプロをする時の「仲間」の存在などが話題となりました。

  • 新卒で仕事以外に何をすればいいの?と思った

  • 仕事があればそれでハッピーという考え方は変わってきている。仕事がマイプロの人もいるけど、仕事にしなくても良くてプライベートでやることに意味が生まれていく

  • マイプロを支え合う場があることは重要

  • 支え合う「仲間」がいなくてもただこの瞬間に、自分の人生を高めてみようというメンバーが共にいることが大切

  • いいスパイラルにはいってくると、あの人たちに聞いて欲しい!という形になる

  • 何かをするだけでなく、自己理解や自分らしくいられることの一つとしてマイプロがある。

フリー交流&クロージング

フリー交流タイムでは、参加者のみなさんが、今現在やられていることや、興味があることなどを自由に語り合いました。どんなお話をされていたのかすべてのテーブルを回ってお聴きしたいところでしたが、時間が足りず……汗(次回はもう少しフリー時間を増やすかもしれません!)

最後はみんなで記念撮影!
クロージングの後も、引き続きEMANONでお話している方も多く、次のアクションを一緒に考えている様子も見受けられました。

「面白い取り組みをしている方のお話が聞けて、自分自身の考えていることも話せて、勇気や元気を貰えた。」

参加者のおひとりのご感想です。
私自身もみなさんのお話を聞きながら「自分の声」を大切にして良いんだ!と気持ちが楽になり、同じくこの場から勇気をもらいました。

出身地や居住歴や属性を越え、
「自分の声」を聴いてくれる「仲間」と自由な「探究」ができる場。
カフェ本町Q番地はまだ始まったばかりですが、
そんな場所になっていけるような手応えを感じられた一日となりました。

次回予告! 8/10「カフェ本町Q番地」vol.2

次回のQ番地は、8/10(土)11:00~13:00に開催予定です!
詳細が決まりましたら、未来の準備室HPなどでお知らせします。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
本町Q番地でまたお会いしましょう!


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