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アメリカのパスポート

さんじゅう数年前、私はアメリカで生まれた。そんでもって両親が日本人なものだから、日本とアメリカの二重国籍(そのあたりの話は省略)で、赤ちゃんの写真のアメリカのパスポートを持っている。今回の駐在が決まったことをきっかけに、そのむかーしのパスポートを更新することにした。


必要書類を整える

アメリカ大使館のページにアクセスして、必要書類を準備する。

書類を整えるために、実家に帰った。出生証明書とか、social security number とか、戸籍がない国だから自分で管理してるペラ紙が「根拠」になるみたい。パパが、重要書類を管理してる年代物のファイルから、丁寧に保管された資料を出してきてくれた。災害で紛失とかしたらどうするんだろ。自分のことは自分で責任もたないといけない国、をさっそく感じて憂鬱に。笑
それにしても、20代で「サンキュー」しか話せずにパパの仕事の関係でアメリカに渡って初めての出産をしたママの話を聞いて、あらためてすごく大変だったんだろうなーって思った。ふたりから聞く楽しい思い出たくさんの駐在生活みたいに過ごせたらいいなあ!

話を戻し…
このDS-11の申請書がなかなか難しかった(夫にやってもらった)英語話せないのに、英語の細かい字の説明書読んで、申請書類埋めて、窓口行って手続きするの不安すぎるー!って叫びながら隣で見てた。笑

そんなこんなで、昔のパスポートを更新するからって0才の私から今の私の顔になるまでの変遷がわかる過去のパスポートを探し出したり、決められたオンラインシステムから支払いをしたり(鼻ちょうちん出しながら寝てる間にやってくれてたからやり方わからないので割愛。ちょっと面倒だったらしい)書類を整えて、いざ申請当日へ。

アメリカ大使館へ

溜池山王から歩いて向かっていたら、途中で警察に何度も止められて目的を聞かれ、ようやく到着。

大使館の入口では、おじさまが手荷物チェックの説明をしてくれた。ノートPCは持ち込みできないので、持ってきた人は駅まで戻ってコインロッカーに預けるよう言われていたので注意!(ダメって言われたおじさんはとても怒って文句言っていたけど、予約時の説明資料にちゃんと書いてあったよ)
携帯をすべて出して、X線検査を受けて、金属探知機をくぐって、いざ大使館へ。

ドア開けた瞬間の「アメリカの匂い」!!!

飛行機降りた時の異国の匂いがとても好きだけど、まさか大使館でこの感覚を味わうとは!柔軟剤なのかな?体臭?なんかわからないけど、アメリカの匂いがしてテンションが上がった。

窓口での申請手続き

ここから英語モード!と思ってピリッとしたけど、声をかけてくれた女性は日本語ネイティブ。クリアファイルを渡され、中に書類をすべて入れるように言われ、提出して待つ。見た感じ、待っている人の半分くらいは日本人っぽい顔をしていて、そして人種問わず赤ちゃんの多いこと!新生児じゃないかってサイズの子もたくさんいて、癒されすぎた。

待つこと15分。呼び出してくれた男性も、日本語ネイティブ。書類の確認と、顔写真の変遷がわかるものを、と言われて過去のパスポートを渡し、再度待つように言われる。

さらに待つこと30分。ついに英語での呼び出しアナウンスが…!
いきなりばばばーーっと話されて、「・・・」となってたらゆっくり言い直してくれたけど聞き取れず。ガラスの向こうで手を挙げるポーズをされたから、これは「宣誓」を求められているのだなと思い、とりあえず「イェス」って言ったら合格だったから多分あってた。笑 事前に他の人のブログで「宣誓があった」って読んでたから助かった。これも、誰かのヘルプになりますよーに!その後は、「4-6週間で届くよ。追跡番号はもらった?」と聞かれ(たぶん聞き取れてるはず)、期限の切れたパスポート以外の書類を返却してもらい、終了。昔のパスポートは、新しいものと一緒にレターパックで送ってくれるらしい。

おまけ

全ての手続きが終わってほっとして、帰る前にお手洗いに寄った。
まずトイレの入口がアメリカなの。日本のトイレって、入口は押すだけで開く扉が多いじゃない?アメリカはがっちゃんってドアノブで閉まる扉が多くない?それだった。
そして中に入ったら、すねくらいまで下から見えそうなトイレのドア。ああ〜なぜ日本の建築なのに、ここまでわざわざアメリカと同じつくりにするのだろう、と不思議。便器が綺麗だったのはせめてもの、だけど、隣の個室から、お母さんが娘に「おしり浮かせてするのよ、できる?」「やったことない〜」って声が聞こえてきた。お母さん、めちゃくちゃわかるよ。私も、日本のトイレでは、ぺたっとおしりつけられるけど、アメリカのトイレでは絶対におしり浮かせてる。あぁ、そういう国に行くんだなぁ、と思った。笑

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