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子育ては「わたし好みの人間」を育成するゲームではありません。

「ささきみさんちって、子供たちみんな天真爛漫でいつも楽しそうだよね!」

「素直でまっすぐに育ってますよね~」

「3人ともいいキャラしてて面白い!」

「のびのびしてて、なんだか安心感があるよね。」

私は、たびたびこんなふうに声をかけられることがあります。 
そして、「どうやってるの?」と聞かれることもあります。

まぁ、世間話で声をかけられてガチで熱弁してもアレなんで(笑)
「うちなんか、ほっといてるだけよ~!」と簡単に返してました。

が!

あれ?、、最近よく聞かれるけど、、、
確かにここが子育てで一番大事!と思い直したので、今日は「ほっとく」の真意を掘り下げてみまーす^^



ほっとく=好きにさせる


当然ですが、ほっとく=放置、無視、無関心ではないです。
面倒くさいからほっとくのではない。ネグレクトとは違う。


ちゃんと言い換えると、全て受け入れるということ。
その子の意志、好き嫌い、気持ち、考え、できるできない、外見、体型、性格、、、すべて尊重するということ。

こう聞くと、なんだか高尚で神聖で解脱して悟っちゃっててとてもムリ乙。って思うと思うw
でも、そんな難しいことじゃないんだよ。
簡単に言うと、子供に対して「へ~そうなんだ。」「ふ~ん、あなたはそう思うんだね。」って眺める感じ。もうこれだけでいったん受け入れてることになっちゃいます^^



イメージは「世界に一つだけの花」

byスマップ(歌詞:槇原敬之)



よく、人の存在意義や個性を植物に例えることがあります。
才能を「咲かせる」とか、努力が「実る」なんて言いますよね。

そこで質問です。
そもそも子育てという作業をどうとらえてますか?


いきなり正解から言うと、
子育てとは、「この子はどんななのか見守るゲーム」です。

こどもって、植物に例えるとこんな状態 ↓↓

なんの花?


なんか生えてきたけど、なんの植物なのかぜんぜんわかんない。
花が咲くのか?観葉植物みたいに葉っぱだけなのか?
はたまた木になるのか?実はできるのかしら?
寒さに弱いのか?水をあげすぎちゃいけない系?
大きくなるのか?小さいままなのか?

えーーーなにコレー??
どんなになるんだろー?

って感じ。

それを愛情こめてお世話して、一体なんになるのかを見届けるゲームです。

なんの草なのかわかんないので、本人のリアクションがお世話のヒント。なので、リアクションしてきたらとりあえず「へーそうなんだ」と聞いてやるのが一番なんですね^^(←あくまで基本スタンスの話です!


ところが、

親があれこれ正したり誘導したり付け足したり辞めさせたり導いたりするのが子育てだと思ってたら、それ違うゲームしてます。

それやっちゃったら、「俺の私のミニチュアを創るゲーム」「よその誰かのレプリカ作るゲーム」


例えるなら、盆栽みたいな感じですかね~。
添木してギッチギチにあちこち縛りつけて、あちこち切って、、、

でも実はひまわりだったのに。

ひまわり

賢くはないけど、すっくと伸びて元気いっぱい!
繊細な美しさはないけど、大きさが取り柄!
一日中ころころと向きが変わって落ち着きがないけど、どんな花よりおひさまエネルギーを浴びてるの! (注:イメージです)

そんなところが魅力なのに違う何かを目指して縛っちゃったもんだから、おひさまエネルギーが足りなくてひょろっとして花も小さくなっちゃった。。
ひまわりだったのに、ひまわりっぽさも薄れちゃった。。。
大人になって悩みます。どこか自分に自信が持てなかったり、「私ってなにがしたいんだろう?」と、自分探しをしたり。

松だったらいいんですよ?縛ったってつまんで切ったって。松の場合はそれも醍醐味だったりしますから。


でも、一体なんなのかわかんないうちに手を加えるからうまくいかないんです。


手を加えない=ほっとく、好きにさせる。
   ↓ そのためには
認める、受け入れる。
「あなたはダメだ」というレッテルを貼って決めつけない。
「こうなりなさい」「こっちがいいんだよ」と押し付けない。


例えば、嫌いなものがあったり、できないことがあったり、劣っている部分があったり、だらしないところがあったり、、、
そんなところもとりあえず受け入れてあげる。
「へ~、そうなんだ。」
ダメ出ししない。強制しすぎない。罰を与えない。

目の前の状況だけ切り取って見ているとダメに感じるかもしれませんが、全体的に俯瞰して見てみるとその子の良いところと表裏一体だということに気付けると思います。

嫌いなものが多いからこそ好きなものに対する情熱が強いかもしれません。
できない気持ちがわかるからこそ人に優しいかもしれません。
劣っている部分をどうしたら上達できるか教えるのが上手になるかもしれません。
だらしないぶん、細かいことを気にしすぎず人に寛容でおおらかかもしれません。

そして、そんなダメな部分も将来なに者かになったときに必要な要素だったりもします。つまり、それも含めて個性ということなんですね^^


ということで子育ての基本スタンスを書いてみました。
かと言って、言われるがままに好き放題させるわけにはいかないでしょ!というのももっともです。

そういう場合はどうしたらいいのかという細かいやりとりは、例を挙げておいおい書いていこうかと思います。



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