YouTubeの音楽解説コンテンツ解説コンテンツ
最近、個人的にYouTubeの音楽解説が熱い。テレビやラジオの音楽番組のあからさまな事務所のゴリ押しと忖度で何年も変わり映えしない演出に視聴率が右肩下がりらしい。
ラジオ番組で洋楽がかかることもめっきりなくなり、なんかのタイアップの旬にさせられてる音楽がながれる状況になってる。少し上から目線のスノッブなエッジの効いた音楽番組がなくなり、新型コロナウィルスの影響もあって音楽業界自体も衰退の一途を辿っている。
そんな中で個人的にはYouTubeの音楽コンテンツが今、熱くなっていると思っている。今回はそれをいくつか紹介できればなと。
まず、洋楽、特にロックを中心に体系的に知識として知りたい人向けとしてみのミュージックがある。
みの氏はミノタウルスというバンドマンであり、かつ、戦いの音楽史というアメリカの奴隷制度から今までの音楽の歴史を理知的に辿る本もだしている知性派である。
1980年代後半から2000年代の洋楽ロックを偏った視点で情熱的に知りたい人向けは永野channelである。
芸人の永野氏の超主観に満ち溢れた語り口で自分の聞いていた洋楽を中心に語っていく。永野氏の独断的なアーティストと関係性もすごく肉薄してて、リアクション下手のラッセンの永野氏とは別のパッションで饒舌的な一面が見られて、すごく楽しい。
これからの期待としては、まだ3回しかやってないけど、1980年代のテクノ、ニューウェーブに特化した電気グルーブのRoots of 電気グルーヴ。
石野卓球氏とピエール瀧氏の天才的なじゃれあいと裏打ちされた豊富な知識が複雑に融合し、音楽が猟奇的に語られていく。ある種の名人芸。
4回目は日本に絶対に来日する事はないであろうデピッシュモードらしいから今から楽しみ。
日本以外の音楽業界は、ほとんどの国では実はヒップホップが全盛の時代なんだ。そのヒップホップを革命的に出世させたのがアメリカ南部が発祥と言われるトラップというサブジャンル。ウイキペディア的には「重低音を強調したビートに、トラップ特有のハイハットの連続音や、派手な電子音を加える中毒性の高いスタイルが一般的」っていうわけわかんない感じだけどなんか電子音でチリチリした音が定期的になるのが特徴。ライムを聴くというよりはビートとライムの融和を聞く感じ。
そのアメリカの最新のトラップ事情とトラップの音楽的な構造を教えてくれるのが、アメリカ在住であろうトラックメイカーのtake it lowの動画。
滑舌もテンポもよくてすごく聴きやすいし、とにかく内容が濃い。
邦楽は、DJもやってる芸人ダイノジのダイノジ中学校。ツッコミかボケかどっちか忘れたけど大谷氏の熱いライブ経験と豊富な知識が融合して小気味良く邦楽を学べる感じ。
最後は若干の変化球でAMラジオのワンコーナー。1980年から1990年代の洋楽が中心。東野幸治のホンモノラジオのミュージックライフ的なというワンコーナー。東野幸治が音楽好きは意外だったけど結構ホンモノ。AMでなんのタイアップなく洋楽が聴けるのはある意味貴重なラジオ番組。
こんな感じで自分の中の新しい音楽を開拓したいって人はYoutubeをみると世界が広がるかもしれない。あと、音楽をあまり聞かないって人も、いろんな音楽を聞いていくと刺激のない生活が少し豊かになれるかもしれないのでそのきっかけになれればなと。
最後はタワーレコードの名コピーで。
NO MUSIC NO LIFE