確認男 行きつけのカフェ編②
「いらっしゃいませー!」
絶え間なく聞こえてくる入店のベルが聞こえてくると同時に俺は声を飛ばした。客に向かって言ってると言うより、入店のベルに対して、もうこれ以上鳴らないでくれと念を込めて言っていた。
咲に50万を請求され、その時すでにバイトはしていたが、俺は時給がよく長い時間働ける店を探した結果、この居酒屋で働き始めた。
店長も俺の事情を話すと、すぐに時給を上げてくれたり、休憩時間にも給料を出してくれたりしたから、その恩返しのつもりで働いている。
実際に稼げるし、