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日系メーカーから外資ECに転職した際のプロセスと所感

先日新卒から12年働いた日系メーカーを退職しました。

と言っても、このnoteでは退職にまつわる思い出話や転職動機などの個人的なことは特に書かずに、より一般化できる転職プロセスとその所感をメインに書いていきます。

転職慣れしている人には今更感のある話でしょうが、自分含め転職初心者にとってはN=1プロセスも参考になるかなと思いサクッと書き残してみます。

前提としてざっくり自身の転職活動概要はこんな感じです。

●転職活動期間:約1ヶ月

●応募した企業:外資2社 + 日系スタートアップ3社

●最終転職先:外資EC企業



職務経歴書を(わりと本気で)書く

転職活動のスタート一歩目は転職サイト登録でももちろん良いのですが、個人的には職務経歴書を最初に準備しちゃうのが良いと思います。
結局エージェントと話すにしろ企業からリクルーティングを受けるにしろ職務経歴書があった方が話が早いからです。

ちなみに職務経歴書は本気で書いた方が良いです。理由は以下2つ。


①エージェントだけでなく、企業から見つけて貰える (機会の最大化)
転職サイトに掲載された求人や転職エージェントを通しての応募が一般的だと思いますが、特に外資企業やスタートアップは採用担当者がめぼしい求職者に直接コンタクトしてきます。

ビズリーチなどに掲載した職務経歴書がそれなりに魅力的であれば採用担当者の目に留まるので、転職エージェントだけでなく企業からのダイレクトリクルーティングを受けることができ機会の最大化につながります。(自分の場合も応募した5社の内、外資2社とスタートアップ1社はビズリーチ上で採用担当者から直接連絡を受けました)

②結果として面接対策にもなる (通過率の最大化)
職務経歴書を書いていくプロセス自体が自身の過去キャリア棚卸しになり、結果として面接対策にもなります。つまり、職務経歴書をしっかりと準備することは書類通過率だけでなく面接通過率を上げる効果もあります。



具体的にどんな職務経歴書を書くべきかについては絶対の正解はないとは思いますが、自分の場合は採用担当者がパッと見たときに分かりやすいか、コンタクトしたいと思って貰えるかを意識しながら書いていました。

もう少し言うと、

●冒頭に3行程度のキャリアサマリを入れて端的に言うとどんな経験、実績を持っている人なのかを説明。

●その後時系列で詳細キャリア記載。その際は全て「一言で業務内容」→「実績」→「実績を出すための具体的な施策」の構成で説明。

という感じ書いていました。



転職サイト登録

職務経歴書が作成できたら(あるいは同時並行で)、多くの人は転職サイトに登録すると思います。

大きく分けて、
●個別の転職エージェントサイト:リクルートエージェント、JACリクルートメントなど
●転職エージェントや企業が集うプラットフォームサイト:ビズリーチ、キャリアカーバーなど
の二つがあるのかなと思いますが、実際に使ってみた感想としてはビズリーチが一番使いやすかったなという印象です。

ビズリーチには転職エージェント各社が参加しているので登録して放っておけば向こうからコンタクトしてきます。また、エージェントだけでなく企業の採用担当者も参加しているので前述した通り(職務経歴が目に留まれば)企業側からダイレクトリクルーティングを受けることもできます。

とは言え、登録後はあまりに有象無象のエージェントからコンタクトがくるので質の担保という意味ではリクルートエージェントやJACリクルートメントなど個別エージェントにもあわせて登録しておくと良いです。

蛇足:
エージェントはほんとにピンキリです。最初のヒアリング以降は面接アポ取りくらいしかしない伝書鳩的なエージェントもいれば、企業の過去面接傾向や選考ポイントの情報を蓄積している有益なエージェントもいます。

自分が転職することになった外資EC企業についてもエージェントのJACリクルートメント経由で応募しています。もともとこの企業の採用担当者からはビズリーチ上でダイレクトリクルーティングを受けてましたが、JACの担当者がかなりの情報量を持っていたので最終的にはダイレクトではなくJAC経由で応募しました。

面接確約のダイレクトリクルーティングルートと違い、一般応募になり書類選考からスタートにはなりましたがそれを上回る情報面のメリットはあったなと思います。



面接

転職サイトに登録したらあとは受けたい企業に応募し、書類選考後に面接へ進むだけです。

自分の場合は(内定にしろ途中選考辞退にしろ)応募した5社については幸いすべて面接通過できました。それなりに良い結果だったと思いますが、どの辺が上手くいったポイントだったのかなというのをN=1体験談ではありますが書いていこうと思います。

まず、自分が受けた企業では表面的な質問の仕方は違えどほぼ必ず聞かれた質問は以下の三つです。

●実績は何ですか?(こんな直接的な聞き方ではないですが)

●その実績を得るために、どのような課題設定をしてどのような行動をとったのですか?

●その課題設定をしたのはなぜですか?その行動を選択したのはなぜですか?


これらは全て未来ではなく過去に対する問いです。
よって、この問いに端的に答えるには(職務経歴書の項でも少し触れましたが)自身の過去キャリアを棚卸ししておくこと、より具体的に言うと実績に加えて、行動やその行動を選択した思考プロセスまで含めて事実ベースで言語化しておくというのが重要だと思います。

過去自身がやってきたことを解像度高めに棚卸しさえしておけば、あとは質問に淡々と答えていくだけで各社選考は進められるというのが実感です。
(面接官の方は優秀な方ばかりでしたので、面接小手先テクや盛りまくってる人とかは余裕で見破られるだろうなとも感じました)


個人的には面接前日までにこの棚卸しが出来てるかで結果の90%は決まると思いますが、敢えて面接当日のエッセンスとして残り10%を付け加えるならちゃんと質問を聞いて、質問に対して答えるという当たり前のコミュニケーションをとることを意識しておけばよいのかなと思います。

自分も前職の中国駐在時代に面接をする側でしたが、質問に対して答えられる人は意外と少ないです。どうしても質問に対する答えではなく自分がアピールしたいことに寄せて話しがちですが、聞き手からすると「そこじゃないんだよなぁ…」となりがちです。まずは一呼吸おいて質問を咀嚼してから話し始めるクセをつけておくと良いと思います。


蛇足:

細かいtips的なところで言うと今はリモート面接が多いので、
●PCのカメラではなく画質のそこそこ良いWebカメラをちゃんと買う
●PCのマイクではなく音質のそこそこ良いヘッドセットを買う (外付けマイクならより理想的)
●各面接で送られてくるzoomやgoogle meetのリンクは事前に接続して音声テストしておく
あたりはやっとくと良いと思います。

中身をちゃんと見てもらうためにはそれ以外のノイズ(外見の印象含む)は小さい方が良いので、こういう本質的でないところで損しないようにすると良いかなと。




最後に、所感的なやつ

新卒では志望動機や自己分析が大切と言われますが、キャリア採用では未来(何がしたい)よりも過去(何をしてきたか)をメインに問われます。

そのため逆説的ですが、未来のsomething newを求めて転職しようとばかり考えるよりも、現在の仕事に本気で取り組んで課題解決し続けること、その実績を積み重ねて確かな過去を作ることが欲しいと思って貰える人材になる近道だと思います。(こういう話って結局面白みのない王道に戻りますね)

…と、偉そうなことを言える立場でもなく、転職はゴールではなく0歩目なので心機一転新しい環境でも貢献できるよう今ココの仕事に取り組もうと思います。


ということで(?)、特に特別なノウハウも詰まっていないN=1転職話ですが、これから転職してみようかなという方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

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nobuhisa sasaki
読んで頂きありがとうございました!