英雄譚は終わらない
鉄パイプ握った ヒーロ気取って
ためらわず振り下ろした ぬるついた手応え
崩れ落ちる体 皆揃って手を叩いた
楽しい見世物だ
囲まれてた線の内側 ステージ
主役は僕か君か?
戸惑ったように響いた声はかき消された
こぼれて落ちる嗚咽
脳みそは真実を囁く
「次は僕の番だ、報いを受けろよ」
わかってるさ ヒーロー
被害者ヅラなんて 許されやしない
突き立てた 言之葉 ヒーローを気取った
疑えず振り下ろした ぬるついた手応えに
崩れ落ちる心
揃って笑い転げた
楽しい見世物だろ
囲まれてた線の ステージは 内側
主役は君か?それとも僕か?
泣きそうな声は響かず 届かないままおちた
脳みそは真実を叫ぶ
「次は僕の番だ、報いは受けるさ」
わかってるさ 被害者ヅラなんて いまさらしないから
正当性が裏打ちする 肯定された暴力
その実はただの化物 血まみれのスプラッタ
建前も尽きたろ 月は空に昇る
さぁ君の番だ ためらわず振り下ろせよ
終わらない英雄譚のために