祈ること
あたしたちは
いのるとき、なにをいのるのか
あたしはてをにぎりあわせる、にぎりあわせていのる
ただいっしんにいのる、それはむいみではない
かみさまはなにもしてくれない、とひとはいう
あたしはいう、そばにいてくれる
そばにいてくれることのなんとちからづよいことだろう
こころにおもいえがいたおもかげよ、
したわしきあなたよ、あたしのまったき正義よ、
あなたはその手であたしの背中を押す、
いってなすべきことをなしなさいという
あなたはわたしのこころにいて、あたしはあなたにいのる
はなしてください、といのる
あたしはききます、はなしてください
いのるとはそういうこと
ただふかくふかく、そばによりそうだれかがいることをよろこぶこと
歓喜!
歓喜、それを知ること、そこにいること
それをうたがわないこと
あなたはあたしのとなりにいて、あたしはこどくではないということ
あたしはそれをしっている――
歓喜、嗚呼、魂の歓喜よ、これが祈るということ!