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英語リスニング|私の克服トレーニング

こんにちは、佐々木翠です。
今日のテーマは「聞き取れない」です。

 
英語のニュースも映画も洋楽も
なんとなく理解はできるし
リスニングはまぁまぁ大丈夫!
 
と、自分に甘くなることありませんか?
(私はあります)


 
スピーキング問題「言葉が出ない」を "もどかしい" と表現するなら
リスニング問題「聞き取れない」は "恐怖" です。


「え?そんな大袈裟な」
と思われるかも。


でも、大事な場面で

◇ 相手が何を言っているか分からない
◇ 分からないから反応すらできない

これは体験すると分かりますが
ものすごく怖いです。


私は昔、
300人の聴衆の前でリスニングの恥をかいたことがあるので、よく分かります。
 

聞き取れなかった理由は主に2つ。
 
1)単語を知らなかったこと
2)英語の「音」と「意味」をつなぐ能力が低かったこと

 
どちらか一方だけでも致命的ですが
私は両方でした。
 

皆さんはそんな思いをしなくて済むよう
ぜひこの話を糧にしていただければと思います。
 


◾️人生初めての英語プレゼン


 
まだ英語が大の苦手だった頃、初めて英語のプレゼンを経験しました。

 
参加者300人くらいの小さな国際学会で
20分だけ話す機会をいただいたのですが・・・
 
プレゼン自体はなんとか乗り切ったものの
問題は質疑応答。

 

発表後、会場にいたインド人研究者の方が
サッと手を挙げて、こんな質問をしてくれました。

 
"Thanks for the nice talk. I was wondering why the unexpected inflammation occurred locally."
(面白い話をありがとうございます。予想外の炎症がなぜ局所的に起こったのか、不思議に思ったのですが・・・)
 

私 「・・・・???」

(疑問形ではないけど、たぶん質問してるんだよね? "アンエクスペクテッ・・・フラメーショノカード" って何のこと?)
 
 

英語プレゼンの教科書にはよく
<質問が聞き取れなかったら、ゆっくり繰り返してもらうようにお願いしましょう>

と書いてありますが、

そのときの私の英語レベルでは

仮に質問を聞き返したところで
英語の基礎力がなさすぎて
まともなディスカッションはできなかったでしょう。


 
実際、私は300人の専門家の前でフリーズして棒立ちになってしまいました。
(幸い、進行役のアメリカ人がその場を取り持ってくれましたが…)
 

ステージ上で冷や汗をかきながら
「聞き取れない」の恐怖を感じた瞬間です。

 
聞き取れなかった質問を今こうして書けるのは
会場にいた他の日本人から後で質問文を教えてもらったからです。


◾️正確に聞き取るためのトレーニング


過去の私と同じような人におすすめなのは
なんとなく英語を聞き流すことではなく、
 
「音 ⇄ 意味(イメージ)」
 
この二者間を行き来する速度を上げるトレーニングです。

 


リスニング強化にはいろんな方法がありますが、
 

私自身は、前述の質疑応答で痛い目を見たあと
主にシャドーイングとディクテーション*をしていました。
 
*読み上げられた音声から、文章を正確に書き起こすトレーニングのこと。


実際、ディクテーションは今でもやっています。
負荷が高いので短時間でも学習効果があるから、です。


筋トレでも、そうですよね。
自重だけだと回数をこなさなくてはならないけど、ウェイトで負荷をかければ、少ない回数でも効果を感じられます。
それと同じです。


米国での現地面接やセミナー、会議、学会などインフォーマルなものも含めると、50回以上は米国人相手に英語プレゼンをしてきたはずですが

前述のプレゼンの後は不思議と、英語の質疑応答で困った記憶はありません。


細々と実践していたディクテーションとシャドーイングが効いたのでしょう。



◾️ 実際やってみると


ではリスニングは完璧か?
というと、残念ながらそんなことはありません笑


たとえば、最近はイギリス英語を学びたくて
Breaking News Englishというニュースサイトの音声を使っているのですが
(初級者向けのニュース教材です)
 
いざちゃんと書き取ろうとすると
 
冠詞の ”a” や "the" を聞き落としていたり
複数形に気付いていなかったり
スペルが間違っていたり・・・
 
アラが出るわ出るわ笑
 

いかに適当にリスニングしているか
が分かってドキッとします。

 
でも、それだけ伸びが期待できる
ということでもあるので
ディクテーションは今後も続けるつもりです。



◾️ディクテーションのやり方




ディクテーションのやり方は至って簡単。
 
英語の音声を流して、それを正確に文字に書き起こすだけです。
 
何度も何度も音声を聞いて
「もうこれ以上は聞き取れない」というところまで書き取ります。
 
あとは文章を見て答え合わせをしましょう。


この音は発音されていない、とか
この単語とこの単語はくっついて別の発音になる、とか
この言い回しはなぜか聞き取りにくい・・・など
 
リスニング・発音・文法・語彙力を精密にチェックしてみてください。
 

 
ポイントとしては
 
・読めば分かるくらいの簡単な文章から始める
・答え合わせできる文章が手に入る教材を選ぶ
興味あるトピックを選ぶ
・答え合わせ後に自分でも音読して練習する
 
こんなことを意識するといいかもしれません。
 
 
専用のアプリなども出ているので
興味ある方はぜひ日々の学習に取り入れてみてくださいね。


 
それでは今日はこの辺りで。
 
最後まで読んでくださってありがとうございました。
 

佐々木翠


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