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練り物の、歌い手さんを、褒めるやつ ~miyakan。/G4L 編~
この記事は、しがないというか、もう「さ」くらいから無い大学生の練り物笹かにかまが、尊敬する歌い手さんの歌ってみたを聴いて抑えきれなくなったクソデカ感情を文章としてまとめたやつです。
さて、前回練り物のオタク丸出しマシンガントークにお付き合いいただいた皆様、誠にありがとうございました。
前回の記事はこちら
僕はFPSゲームがクソガバエイムでいつも早期退場を強いられていますが、オタクトークのマシンガンにはまだまだ弾数残っております(やかましいわ)。
さて、では参りましょうか。今回皆さんにご紹介する楽曲はこちらです。
どぅるるるる、しぱぁ~!(下手くそすぎるボイパ)
Giga/G4L の miyakan。さんカバーでございます。えぇ。
お前にはmiyakan。さん以外友達いないのか?(歌い手紹介企画のはずがmiyakan。紹介企画と化している現状)そうではないのです、聞いて?
と、その前に、この楽曲を作られた素敵な本家様のオリジナルを貼っておきますね。こちらです。
再び感想文チャレンジをやってみることになった
実は、前回noteを書いた時に、「こーれはシリーズ化にすると大変そうだぞ…もう何事もなかったかのようにしれっと失踪しちゃおうかな」などと良からぬことを考えておったのですが、
先日ね、miyakan。さんから突如DiscodeでこんなDMが届きまして。
そこには、当時MIX中だった、この歌ってみたの途中進捗音源が入っておりました。
会話の内容はこんな感じですね。
多分この時のmiyakan。さんは誰かに「ねぇ以外喋ったらお前のiPhone水没させる」って脅されてたんだと思うんですけど、まぁそんな中で健気にも。
制作中の本音源がカッコイイ仕上がりになりすぎて、進捗をフライングで送ってくるmiyakan。さんがとにかく可愛いかったということでね、再びnoteとにらめっこする元気が湧いてまいったということです。
ちなみに僕は、miyakan。さんがねぇねぇ言い過ぎて、この曲のタイトルが「ねぇ」なんだとばかり思っていました。(Gigaさん、スミマセン・・・)
さて、では気を取り直して、歌ってみたの解説に入っていこうと思うのですが、その前に一つ今回の方針について前置きが。
本来、歌い手さんの歌唱テクとMIX師さんの音響演出を聴いて「すっげ~!」って言う企画だったんですけども、今回曲を聴いていく中で、本家様の歌唱ver.も味わい始めたらだいぶ奥が深くてですね。
急遽、この曲の歌詞考察も同時に進めていくことにしました。
ということで、一度ざっくりとこの楽曲のテーマについて触れます。
~~~~~
この曲、めちゃくちゃ歌詞が秀逸で、2つのストーリーで解釈することができるんですよ。
1つ目が、「ギャルの苦悩入り混じる恋愛の曲」。
で、もう1つが、「伸び悩む数字や評価と向き合う創作者の苦悩の曲」です。
ギャルの方は結構歌詞のイメージ通り素直に聴いていけると思うので、今回は、僕が個人的に気に入っている「創作者の苦悩」という解釈の方で、リアクション/解説/オタクトーク/その他絶叫 等々を進めていきたいと思います。
では行ってみよう!!キュ!!
~~~~~
「あれが正解なんて」の「て」からヤバい
あれが正解なんて
誰の成れの果て? (なんだっての 悶々々…)
まずは歌詞についての解釈から。よく「音楽は誰かの作ったフレーズの使いまわしで出来ている」なんてことが言われたりしますよね。コード進行と呼ばれる「気持ちのいいハーモニーの流れ」だったり、カッコいいリズムのとり方だったり、ある程度の「正解」らしきものが音楽の世界にはあるらしいんですわ。
これは音楽に限ったことではなく、創作一般においても、ある程度のセオリーや、流行りなどがありますよね。
(本家Ver)
(0:07-0:09 を視聴してね)
そうした、誰かのオマージュで塗り固めた「王道」の作品が、多くの人に「共感」され、拡散されていきます。世の中に広がり、多くの人に認知されて受け入れられると、いつしかそれは暗黙の「正解(=良いもの)」として、社会に認識されていくんです。
SNSの発達した現代、僕たちが生きているのはそういう世界ですよね(って教授っぽく言っとけば頭良さそうに見えるだろうシメシメ)。
・・・・・・。
でまぁ今の僕の話は忘れてもらって構わないんですけど、ここからお歌の話になります。
ま、そういう意味合いがあって、「あれが正解なんて」の歌い方には、単に否定のニュアンスだけではなく、そこに歌い手の微妙な心情の色を足すことができるんですよ。まずここが見せ場なんです歌い手の。
(miyakan。Ver)
(0:07-0:09 を視聴してね)
miyakan。さんは、「あれが正解なんて」の「て」の語尾を、ちょっと軽やかにしゃくり上げて歌ってます。この軽さから、「俗世間で評価されてる『正解』とやらを嘲笑するイメージ」を僕は感じました。
本家のGigaさんは、ここのしゃくりを、ちょっとけだるげに歌っていて、「理不尽な現実にへきえきとしている」感じが醸し出されてるんですけど、miyakan。さんの歌い方からは、なんか「あーしが代わりに『ホンモノ』を見せてやんよ」っていう気概が感じられます。つよそう(小並感)
開幕から、それぞれのキャラクターの違いが垣間見えて面白かったです。
それでね、ここのMIXのさりげない演出が良いんですよ。
それでは召喚しますね、今回もmiyakan。さんのMIXを手掛けられた、みんな大好きサカモットゥーさんです。
(追記:サカモットゥーさん、「今日はこの記事上がるまで寝ない!学校あるけど!」って言ってたのにゴメン、なんか書き終えたらもう朝の5時だわ…)
ちょっと耳を澄まして、イヤホンなどで「あれが正解なんて」の部分を聴いてほしいんですけど、「なんてぇ…てぇ…てぇ…」みたいな具合に、跳ねるように残響が残っているのがわかるでしょうか?
この演出によって、フレーズ全体に力強い・弾力のある質感が加わり、より軽ヤカルで弾ミカルな印象が歌声に乗ってきていると。こりゃあスーパーボールもびっくりだ!!・・・はい、次行きます。
「だけ」の歌い方一つで、曲の印象がガラッと変わる
答えも欲しいのも 一個てこれだけ
悩んだってしょうがないじゃんね
「答えも欲しいのも」の内容が何なのか、歌詞に書いてないですね。
熟年の夫婦になってくると、「ばあさん、アレ。」というだけで会話が成立するらしいのですが、残念なことに僕はまだそのスキルを習得していないので、動画の中にヒントを探していきます。
(本家Ver)
(0:14-0:18を見てね)
動画の0:16の部分で、「一個」という歌詞が表示されるんですが、その前にチラッと「♡」マークが出てきます。
これ、ギャルの恋愛ソングだったら素直に「あなたからの愛」を意味してると思うんですが、創作者目線で考えると、この「♡」はSNSのいいねを表しているのではないでしょうか。
この後に「助けてよフォロワー!」という歌詞が出てくるのですが、そのフレーズともうまくかみ合っているように思えます。
つまり、この曲の主人公にとっての「答え」「正解」というのは、誰かの心からの「♡(いいね)一個」なのではないでしょーか(鼻ホジ)。
本家Gigaさんは、「一個てこれだけ」の「け」の部分を、声帯の閉鎖を強めに入れて歌うことで、続く「悩んでいたってしょうがないじゃんね」を、「誰かからの心からのいいね一つを貰うために、悩んでないで前を向かなきゃ」という決心を感じさせるような歌い方をしてます。
ではmiyakan。さんはどんな感じに歌ってはるんでしょうか?
聴いてみよう!
(miyakan。Ver)
(0:14-0:18を見てね)
このけェ?ですよ。
本家Verでは、「だけ」を踏みしめるように歌っていたのに対して、miyakan。Verでは、まず「だ」の部分で「だぁぁ」と音程を下降するフェイクをぶちかますという変態アレンジを入れてきます。次に「け」という短いフレーズを、地声発声で入って裏声に抜けるという高度ないなし方で処理してきます。
この歌い方によって、「これだけ」というフレーズに、
● 「えっ、私のいいね・・・少なすぎ?!」
っていう、ちょっとスカされたような、新しい解釈の仕方が乗ってくるんです。
でね、僕はこの歌い方が、すごくすごく好きなのね。
さっき、多くの人に見られ、受け入れられたものが『正しい(=良いもの)』とされる価値観の世の中を僕たちは生きてるって話をしました。えっ、覚えてない・・・?そういえば「この話は忘れてもらっていい」とも言ったわ。クソゥ・・・。
で、こういう価値観の世界では「良いものを作っているならば、多くの人に共感・拡散されて、世に広がるはずである」って考え方がありますよな。
でもそれって、創作者にとっては、裏を返せば「世に広まらない、共感されない、理解されない、そもそも認知すらされていない自分の作品、ひいてはそれを作った自分自身に、この世界における価値は無いんじゃないか」という、自分の心を縛る呪いにもなりうるんです。
こんなこと言うのは恥ずかしいんだけど、正直僕は、こうやって自分で自分にかけた呪いにめちゃめちゃ苦しんだことが何度もあって(RPGだったら自分で自分に状態異常魔法かけてるようなとんでもないプレイヤーです)。
他の人にインタビューしたことないんでわかんないですけど、僕みたいにどうしても「いいね」を人の気持ちの表れとしてではなく、単なる自分の価値を示すためだけの「数値」「記号」として見てしまうっていう落とし穴に、思いっきり足突っ込んでお気にのズボンに穴開けた創作者は一定数いるんじゃないかと思うんですね。
僕は、そういう自分と「正月になると実家で会う親戚」くらいの付き合いをしていた身なので、「一個てこれだけ」で語尾が上がって「これだけ?」に聞こえてしまう歌い方が、すごいリアルだなって思って、好きなんです。
・・・ちょっとしんみりした空気になんのやめな???(自分で書いといて)張り切って次いきましょう。
曲の展開に深みを出す低音コーラス
あれは夢だったって思うことにしたって (つらw)
でも全然思えないんだけど
助けてよフォロワー!
抗うだけ
若さに負け
Next,Next LuckyLucky&Lucky!
(miyakan。Ver)
(0:21-0:34を見てね)
ここで初めて、リードボーカル以外のコーラスが入ってくる。いや、、なんかもう、ここまでリード一本で飽きさせずに聴かせにくる歌唱力とMIX力がすごすぎて泣いてます僕。開幕からハモリとかで音重ねないと気が気でない僕を許してくれ、フォロワー。
リードを包み込むように、うっすらとリードの一オクターブ下の音が鳴ってますよね~。
実は、低音のコーラスって処理が難しいんだ。
高い音は、低い音に埋もれやすいって性質があるんですよ。低音のコーラスを上手く処理してやんないと、コーラスに押されてリードが聞こえづらくなっちゃうの。
でも聴いてこのBメロ。全然聞こえづらくないでしょ?
メインはパリッと音抜けしていて、そこに低音独特の温かみが加えられてる。各パートの役割分担がハッキリわかれた、絶妙な音作りになってるんだよ。
歌い手って、MIX師さんが陰でやってるめちゃくちゃ地道ないい仕事のおかげで、自分の魅力を最大限発揮できる生き物なんです。どうしても、歌ってみたって歌い手さんの歌声自体に「いいね」がいってしまうものだけれど、この記事を読んでくれた方は、こんな素敵なMIXをしてくれたサカモットゥーさんにも、ぜひ心からの「いいね!」を送ったってください💛
あと歌詞考察ですね。
「抗うだけ 若さに負け」の部分、「だけ」と「負け」で韻を踏んでるの良いですね。全部は拾いませんが、曲中で結構踏んでるところあります。
主人公は結構年齢が高めな設定なのかもしれない。自分の体力や才能、時間や生活に抗いながら、日々作品作りに打ち込むわけですが、若くて才能も時間もある若い子たちが自分を尻目に次々とのし上がっていくわけです。
ネット上で「バズる」ためには、ある程度の運も必要。僕は「Next,Next LuckyLucky&Lucky!」という歌詞を、どんどんデビューしていく運のいい若者を見て、「自分には運さえも味方してくれないのか!」という落胆や憤りを感じたという内容だと勝手に解釈していますイェ~👆次行こうかァ~!
アーリーオ オーリーオってそれパスタやないかい
アーリーオ 割り切れたらさ
オーリーオ 楽なのにとか
aah…Hmm…
もうヤダ!
アーリオ・オ―リオ、、、どっかで聞いた名前ですね。僕はこれで、アーリオ・オ―リオ・ペペロンチーノというパスタを思い出しました。
イタリア語で、「アーリオ」は「にんにく」、「オ―リオ」は「オリーブオイル」を意味するそうです。本場イタリアでは、にんにくとオリーブオイルを使った炒め物は、何でも「アーリオ・オ―リオ」と呼ばれるらしい。そこに、唐辛子とスパゲッティを加えた料理が「アーリオ・オ―リオ・ペペロンチーノ」なんですねぇ何の解説してるのかな僕は。
参考
まぁアーリオ・オーリオはどうでもいいんですけど(じゃあ書くな)、オ―リーオの後の「楽なのにとか」の歌い方、本家Gigaさんとmiyakan。さんのニュアンスの違いがめちゃくちゃ面白い。
まずは本家GigaさんVer
(0:35-0:42を見てね)
「楽なのにとか」を軽めのエッジボイスから入って、後半をウィスパーボイス気味に抜いて発声してます。この表現の仕方から、「楽になりたい」「早くこの苦しみから解放されたい」というもう限界な感じが美しく伝わってきます。
続いて、miyakan。さんVer
(0:35-0:42を見てね)
Gigaさんの歌いだし方に対して、miyakan。さんは「楽なのにとか」の入りを重めのエッジボイスで歌った後、後半を地声よりで押し出すように発声しています。
ここで表現されるキャラクター像には、悲劇にうなだれるヒロインというよりも「不遇を強いられている環境や、それを辛いと感じてしまう自分への弱さに苛立ちを感じる」ような、芯のある強さを感じます。本家Verが日本漫画の主人公、miyakan。Verがアメコミの主人公って感じの印象を受けました。
どっちも好きです。
サビで開けた新世界
なんという新世界か!
あなた以外は
あなた以外はいらない
はらないでよバリア
あるはずなの何か
あったならばHappy! jumpin’ YEAH!
あなたのその手と あたしのこの手を
つないだらもう二度と離さないわ
あなたのその手が あたしのこの手を
掴んだら……以後お見知りおきを!MyLove♡
(miyakan。Ver)
(0:48-1:18を見てね)
サビ前の「もうヤダ!」で限界を迎えた心が、サビに入ると吹っ切れます。
そのときに、自分の中の膜(自身を縛ってきた固定概念)がフッと破れて、従来の目では捉えられなかった新たな世界が広がる。MVでサビが始まると同時に破裂する風船が、曲の流れに合っていてあーしすごい好きよ。
「なんという新世界か!あなた以外は」とあるように、目に映るものすべてが変わって見えるんだけど、「あなた」との絆という関係性だけは変わっていないらしい。この「不変性」に、主人公は「はらないでよバリア あるはずなの何か」と、私とあなたの関係の中に、「他者からの承認と評価」という呪いを打開するヒントを探ります(という個人の見解です)。
話は変わるんですが以前、miyakan。さんがキャスで、「これからはなるべくキーチェンジせずに歌ってみた作りしていきたい」って話をしてました。
本人曰く、「自分の得意なキーばかりだと、どうしてもアレンジの毛色が似通ったものになってしまうんだカン。より曲の世界観に合わせた歌い方をしたくて、そのために原キーを大事にするんだカン!!」だそうです。
(miyakan。は、喋るとき全部語尾に「カン」を付けるような男です。)
というわけで、今回の音源はmiyakan。さんの投稿の中でもかなり中低音の露出が多い作品に仕上がってるんじゃないかな~と思うんですけれども、ま~~~どの音域もめちゃくちゃカッコイイですねこの人は。
昔なんかのコピペで、
「資格はお持ちですか?」
「死角?特にありません、無敵です。」
というのがありましたが、この男miyakan。に関しては、さすがの面接官も「う~ん、採用!!」と唸ってしまうのではないでしょうか。
2番Aメロのコーラスの違いが楽しい
これで終わりなんて
アガれないままなんて (鳴いちゃってポンポンポン)
どうにかなっちゃえって 願って願って
ねえ、朝帰りしたりしちゃわん? どう?
なあもう我慢できん!pain×2 痛いってばeveryday
ま、ゆーていけるけどな ブルベ夏なんで関係ないな^_^
誰よりもネコ 節操ない!も結構
あーしはあーしだ 見といてよready
1:21-1:24 のコーラスの質感が、本家とmiyakan。さんで表現の仕方に違いがあって面白いんです。
(本家Ver)
(1:19-1:47を見るついでに1:21-1:24のコーラスに注目!!)
地声での力強い、ザラッとした質感のコーラスになってる。
(miyakan。Ver)
(1:19-1:47を見るついでに1:21-1:24のコーラスに注目!!)
一方、miyakan。さんはここであえて裏声を使って、本家の一オクターブ上のコーラス+原キーのコーラスという構成にしてるんです。
この「太さのあって透き通る裏声」っていうのを出すのがすごい難しいんですよ。あと、音のつなぎが滑らかなのに、音程は綺麗にかくかくとハマっていくところがむちゃむちゃすごい。コーラスまでガチで作り込んでるのがこういうとこから分かるよね。
あと、リードとコーラスの音量を混ぜる比率が絶妙!!
一本のボーカルラインのように聴こえるのに、実際は音が重なってて奥行のある深い響きになっているっていう。サカモットゥーさん、このあたりかなり工夫したんじゃないかなぁ。
じゃあ次は歌詞を見ていきますね。
この「朝帰り」という言葉は、浮気の代名詞よな。
「ギャルの恋愛」という解釈で行くと、「おぉやってんなぁこの女ァ…」という気持ちになるんですけど、これを創作者から出た言葉だと捉えると、
●「他のアーティストもいいけど、あーし(の作品)にも浮気しちゃわない?」
と、人々を自身の作風で誘惑する、強かさ(したたかさ)を主人公が身に着けていく描写として見ることができそうなんだよね。
その姿は、「誰よりもネコ」のようにじゃれっぽくて、人によっては「節操ない!」とひんしゅくを買うものかもしれない。でも、「あーしはあーしだ 見といてよ ready」と、自分の全てを受け入れて駆け上がる覚悟を固めていくという、主人公の強さが垣間見えるシーンだと僕は読みたいのだ。
・・・ちなみに、ここの歌詞で出てくる「ブルべ夏」というのは、メイクをするときなどに、その人の印象に合うカラー(パーソナルカラー)の一種である、「ブルーベースの夏タイプ」を指していると思われ。
「ブルべの夏」タイプは、透明感のある淡い青みの色が似合う人で、可憐で清楚な印象を与える人が多いんだけど何の解説してるのかな僕は(二回目)。
参考
角のないケロケロボイスがすごい
もう今日で終わらせたいなって
リスタートできたらって
でも無理よ もう~~~~~!
What’s on your mind?
(miyakan。Ver)
(1:48-2:00を見てね)
「リスタートできたらって(Oh~)」のフェイクのとことかが特に技光ってるんだけど、この「ケロケロしてるのに、音の変わり目がカクカク目立たない」ケロケロボイスっていうのが、作るのがすごい難しいんだ。
機械的に無理やり合わせに行くと、ケロケロの合成音声感が強くでちゃうけど、設定を弱めすぎると、ケロケロ音程が変わってるように聞こえないっていう、バランスの難しさよ。あとそもそも歌い手が正確に音を入れてくれないとこんな滑らかにはできない。
これは、歌い手とMIX師の両方の技術が優れてないとできない神々の遊びだと僕は認識しています。何を見せられているんだ・・・。
さて神の力、見せつけられたところで歌詞考察。
「もう今日で終わらせたいなって リスタートできたらって」
創作って、ゴールのないマラソンみたいだ。一度走り始めたら、自分が立ち止まらない限りは延々と走り続けないといけない。その過程を巡って苦しむことも少なくはない。この横っ腹の痛みを多かれ少なかれ感じながら、創作者は日々何かを生み出し続けているんだと思います。
できることなら、もう今日でこの当てのないランニングを終わらせて、一からすべてをやり直したい、そう思い枕を濡らす日も、あったのではないでしょうか(知らんけど)。
でも無理よ もう~~~~~!
でも、創作と向き合う中で得るのは、痛みだけではないんです。簡単に捨てることのできない大切な何かを、偶然手にしてしまうことがある。実際は「横っ腹いた~い(笑)」って思って走ってる時間の方が長いのかもしれない。でも、走っていたら、雨上がりに空に掛かった虹の輝きとか、雨露に濡れた道端に咲いた花とか、そういう「走ってなかったら気づかなかった景色」というのが目に入ってきちゃうんですよ。
この温もりを知ったがゆえに、途中ですべてを投げ出すことを心が許せなくなっちゃう。痛くて辛いだけだったら、秒でやめちゃえるのに。
そういうこそばゆい感情って言うのが「もう~~~~~!」で五つも入ってる「~」にこもってると思うんだな(我ながら豊かな想像力)。
で!!そんな気持ちでmiyakan。さんの「もう~~~~~!」を聴くとですね、まーたエモいんだぁこれが。
miyakan。さんの「もう~~~~~!」はね、ちょっと息もれから入って発声が始まるのよ。この感じが「もう、しょうがねぇなあ!!」っていう主人公のじれったい気持ちを孕ませてるように思えてめtttttっちゃスチ。
見よ、これが世界のmiyakan。節だ
一気にラストまでいきます。歌詞は繰り返しなので割愛。
(miyakan。Ver)
(2:00以降を見てね)
まず、裏で鳴ってるコーラスフェイク。「お前どこの国のもんじゃ?」って聞きたくなるような、エスニックさ漂う異国のアレンジ。
本家Verと聴き比べると、味の違いを楽しめて一度で二度おいしい。
(本家Ver)
(2:00以降を見てね)
2:14-2:28でコーラスの違いがハッキリ出てます。
あとね、miyakan。さんしれっと二番のサビ、一番のサビから一オクターブ上げてきた。そんでしれっとがなりも入れてる。しれっと歌唱力がド変態。
そして、コーラスの音の大きさにも注目してほしい。リードと音像が重なるくらい、結構強めになってるんだけど、なかなかどうしてこのバランスがちょうどいい。
ここ弱く鳴らしてしまうと、ここまでの鬼気迫る感じの雰囲気にはならなかったんじゃないかと思う。ギャルの鬼盛りメイクくらい攻めたMIXをしてくれたサカモットゥーさんに感謝でぇす。
結局、「呪い」は解けるのか
なんという新世界か!
あなた以外は
あなた以外はいらない
はらないでよバリア
あるはずなの何か
あったならばHappy! jumpin’ YEAH!
あなたのその手と あたしのこの手を
つないだらもう二度と離さないわ
あなたのその手が あたしのこの手を
掴んだら……以後お見知りおきを!MyLove♡
僕この記事を通して、世の創作者を苦しめる「世間に広まって、多くの人に共感されたものが『正解(=良いもの)』なんだ」の呪いについてあれこれ言ってきたんですが、この歌詞のサビに、それを打ち破る答えが書いてあるような気がするんです。
それがこの「あなた以外はいらない」っていう、ラブソングではよく耳にするこの言葉。
つまりこれって、「自分にとって大切な誰か一人のことだけを想う気持ちで、何かを通して愛を伝えろ」ってことだと思うんですよ。自分が「真」心を込めて作ったもの、伝えたかったことって、絶対「不正解」ではないはずなんです。
確かに、多くの人の心を動かすような作品はどれもすごいし、良い作品ですよ。だけど、自分の視点が目の前にいる相手ではなく、その周辺にあふれる「正解」に向いてしまったとき、だんだん心が苦しくなってきちゃうんだと思います。「今自分が目を向けるべき人は、もっと自分の近くにいる」この曲は、そんな大切なことをギャル口調で教えてくれているのではないかと思いました。
と、誰かタイムマシーンで2年位前の悩める僕に伝えといてください。僕は免許持ってないんで、よろしく。
それでは最後に、miyakan。さんのラスサビの歌唱を聴きながらお別れといたしましょう。お見知りおきを!my love♡
miyakan。さん
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サカモットゥーさん
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書いた人 笹かにかま
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