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ロボットまだまだ

スマートフォンの便利機能をたぶん50%も使いこなせていない、と思われるわたしはロボットとの相性が悪いらしい。

先日お墓参りの帰りに、ファミリーレストランに行った。
もともと外食はあまりしない上に、回転寿司に行くことの方が多いから、なにぶん久しぶりの入店だった。コロナ禍になって1回目かもしれない。
そのため、CM以外で初めて見た。
厨房から料理を運ぶ、席と席の間は通れない横幅のある、ネコ型の配膳ロボットを。(ネコ型がいるなんて知らなかった)
田舎(同県在住)とはいえ、大手ファミレスチェーンにはロボットいるんだなぁと関心した。2台稼働していた。

タブレットで注文(これもファミレスでは初めて)をして、待っていると音楽を流しながらやって来た。わたしは通路側に座っており、斜め後ろに止まったので取ることに。
1段目、2段目は定食。3段階に鉄板プレートが乗っていた。昔(ちょっと前)まではウェイターさんが、出来上がった順番に持って来てくれていたけれど、今はテーブルの人数分の料理ができると運ぶのか。とまた関心していた。
3段目のライスを取って、さぁメインを。と思ったら
「ご注文ありがとうございましたニャン」
と踵を返す。
「ちょっと待て」とわたしは背中を掴んだが、帰宅じゃと言わんばかりの強い意志で厨房に戻ろうと歩き出していた。しょうがないから、動くロボットの棚から斜めになりながら、鉄板プレートを救出したのである。今思えば危ないので無理に取る必要はなかったかもしれないが、腹へり野蛮人になっていたので、早く食べたかった。空腹は恐ろしい。
ウェイターさんも近くにおらず、そうするしかなかったのが少し残念であった。

料理を置いていかれたのを体験してしまったので、ロボットってまだまだ完璧ではないし、SFみたいな世界はずっと先かもと思った。自分がおばあちゃんになったとき、見られたらおもしろいのに。たぶん、説明見るの面倒で扱えないけど。

そしてなにより。効率化のために採用されているロボットと、ゆったりのんびりマイペースなわたしとでは、気が合わないのだなぁと感じたお昼だった。