収穫のとき
描いている最中、思いがけない画家に出会いとても新鮮な気持ちになる時がある。この度、思いがけず出会ったのはフランドル派の画家たち、彼らの様式、その体感でした。
彼らが描きながら震えたのは、光を画面に閉じ込めた事でした。現代の写真のような絵画は光を模倣しますが、彼らは画面に生まれた光の中、その霊感のさなかに出来うる限りこの世界を賛美を持って描き込みました。自分は出来うる限りとまではいきませんが、それでいいと思います。なぜなら現代は収穫の時だからです。画面に一筆でも描けば、そこから過去の巨匠が溢れ出てくる時代だからです。
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