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じぶんケア研究所 所長ササエル・タスケ誕生秘話

「ササエル・タスケ」とは、いったい何者なのか。

タスケの誕生日は2023年5月24日。
タスケは唐突に産まれた。

支援者を支援する活動を形にしなければならない。
未熟だろうが、不完全だろうが、やらねばならない。
「陣痛」みたいなものに駆られて真夜中に産み落とした。

実は10年ほど前から、「支援者のための支援をライフワークにするんだ」という直観をにぎりしめて生きてきた。だけど、ほんとうにびっくりするくらい何も形にできなかった。

形にならなかった理由ははっきりしている。
じぶん自身が20年近い支援歴のなかで燃え尽き、その回復の途上にいたからだ。

つまり課題とじぶんとが近すぎると、どんなにあがいても華麗なるアクションは繰り出せない。そんな当たり前のことが、今ならわかる。

思えばタスケを懐胎したときは、3つの条件がそろっていた。
調子こいていた20年前にはあって、燃え尽きてしまった10年間には失っていたもの。

ごく簡単に書くと下記の通り。
1.じぶんに合うメンテナンス方法
2.自己発見を面白がる遊び心
3.学び合いエンパワメントし合う仲間

20代からの10年間、超高速&充実ですっ飛ばした時期があり。
30代からの10年間、引きこもり寸前で匍匐前進した時期があり。
そして今後10年、少し美しい景色を楽しむ余裕をたくわえて闊歩できそうな予感。年を重ねるほど豊かになるって、なんかよくないか。

そして冒頭の質問に戻ろう。
「ササエル・タスケ」とは、いったい何者なのか。
それは、私が支援者の支援を志してから気が遠くなるほど足踏みをした後に、今後10年を美しく豊かに生きるためのパートナーとして遣わされた擬人化されたキャラクター。

いくぶん生真面目で謙虚すぎる私には、少し緊張感のないキャラクターがパートナーとして存在してくれるほうが心強い。

最後に。
ササエル・タスケのロゴマーク(江戸の火消なカエル)を描いてくれたのは現役高校生。小学生のときから光にあふれた素敵な色彩の絵を描く近所の子で、絵の話でよく盛り上がった。

数年のうちに、すらっとした背丈で、さらつやの健康的な長い髪で、ニットにデニムっていうなんでもない格好がなんとも映える素敵な女性になった彼女と、カフェで打ち合わせをしながらイメージを共有していく作業が、すごく贅沢で楽しかった。

いちばんの肝は、「人はみんな完璧ではない」「支援者だって人間で、あちこちメンテナンスしながら生きてる」「やわらかいハートがあるからこそ、ちゃんと傷つく」「傷つくことは共感力の醸成に役立てられる」っていうことを見事にイメージで共有してくれたこと。

ラフ画のときから入っていた包帯とハート。
「なんで足に包帯巻いてて、なんでハートが入ってるの」と、どきどきしながら尋ねた私に、「なんとなく、そういうことなんだろうなって思った」とはにかむ彼女の感性よ。アテクシは打ち震えました。

ササエル・タスケ。
私は、人を支えたり助けたりすることが好きな人間じゃない。ただ、ササエもタスケもなしにたった一人でやっていけるほど人間が強くないってことはよく知っている。支えたり助けたりする立場の人ほど、良質のササエやタスケを受ける経験が必要なこともよく知っている。

なにができるか知らんけども、当たり前のことであんまり世の中で言われていないことを発信していこうと思っている。

所長ササエル・タスケ



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