あなたができるプレゼント
届かない言葉たち
「僕にとって、あなたが1番素敵な女性だよ。」
こんなことを、言ってもらえたら 幸せだろう。
こんなに想ってもらえたら 幸せだと感じるだろう。
あまりにも嬉しいかも、恥ずかしいかも。
普段なら、生涯忘れることのないような素晴らしい言葉のプレゼントも鬱の時には届かないのです。
鬱の時はこう反響します。
。。。
「僕の中で、あなたが1番素敵な女性だよ。」
あなたの中で1番素敵なら、
なぜ、私はこんなにいらない人間なの。
なぜ、必要とされないの。
なぜ、なんの役にも立たない人間なの。
1番でもダメなら、価値がないなら、何になればいいの。
もうこれ以上頑張れないのに。
私って一体なんなの。
綺麗なお花のプレゼントをしたけど、
相手は受け取った瞬間、ナイフだと感じてしまった。
こんな【変換】が起こります。
相手を励まそうと想った言葉や
包み込もうとした言葉。
しかし受取手の状態で
さらに思いつめる要因になりえる。
結び付けて思いつめる傾向が鬱にはあります。
これは心の問題というより、
頭の中の回路がショートを起こしていて、火花を散らしているのです。
じゃあ、鬱の周りにいる人間はどうしたら良いんでしょう??
言葉もかけられないんじゃ、何もしようがないのでしょうか??
そんなのって、どうしようもないのか??
おっしゃるとおり、周りの人も辛いんです。
愛する人が苦しんでいる時に、無力な自分。そう感じてしまうのも無理はありません。
しかし、無力ではありません!
側にいてくれることが1番の救いなんです。
苦しい。なにもできない。
ネガティブ。泣いてばかり。暗い。ぐうたら、、、、、
こんな状態でも、側に居てくれる。
耳を傾けてくれる。
こんな私でも受け止めてくれる。という
安心感は少しずつ、鬱の心を柔らかくしてくれます。
鬱の心の状態を絵にするとカッチカッチひび割れ、
ボロボロで取扱注意マーク&侵入禁止テープが張り巡らせている。
(それはこれ以上壊れてしまわないように応急処置をしているだけなんです。)
今にも壊れてしまいそうなヒビわれた心に、ただ寄り添う。
言葉はいらない。ただ見守ってくれる。
その存在が温かくて、心が柔和していきます。
それこそが、プレゼントです。
しばらくして、「こんな私」という発言が鬱の人の体から出きったとき、
本当の意味でデトックスが完了していきます。
それまで側にいてくれる人が必要だから。
側にいてあげてください。