顔から火が出るほど恥ずかしかった
顔から火が出るほど恥ずかしかったのは、父。
勤務先のエレベーター内で同僚に言われたのだという。
「お前の娘、不登校なんだってな。」
母はこの話を私にしたのだ。笑いながら。
なぜ、母が笑っていられるのか分からなかった。
「私は恥ずかしい娘なんだ」
学校に行かないことにしたのは葛藤があり、主張があったからだ。
でも、そんなことは両親にとって重要ではなく
「私は恥ずかしい娘なんだ」
顔から火が出るほど、人に知られたくないほど。恥ずかしい存在なんだ。
「悲しいなぁ」
父さんに恥ず