溢れるいいね!に問いかける。
いま、いいね!が周りに溢れてる。
美味しいご飯
綺麗な街並の風景
おしゃれなお店
楽しそうな友人との姿
ふと考えたことの呟き
映画の感想
自分の価値観や感性や生活で感じたことを
文字や写真などのかたちあるものにして
世界に問いかけ、共感を得られる時代だ。
例えそれらが日常のいいところ、見られてもいいところ、見せたいところ、だけを切り取っていたとしても、
垣間見えるその人らしさに興味が惹かれ、
「素敵だなあ」「いいなあ」と思う。
私もここに行ってみたいなあ。
今度私もこんなことしたいって思ってた!
次こうしてみよーっと。
いろんな人の暮らしをみて読んで
私もそう暮らしたい、と
自然のように思う。
でも
突然じぶんへの疑問が湧く。
「ほんとにいいね!って思った?」
それ、自分が本当にしたいこと?
誰かがしていていいなと思って、だからしたいこと?
じぶんへ問いかける。
「いいね!」と容易く共感できる・共感を得られる文化の中で、本当にじぶんがやりたいことを選んだり、決断する直感力が鈍ってきている気がする。
そのご飯、本当に食べたいものだった?
それ以外にやってみたいことなかった?
じぶんへ問いかける。
いまは情報社会。
行ったことのない場所の風景も見ることができるし
話したことのない人とも繋がれるし
会っていない時間の相手の暮らしも垣間見ることができる。
これほど情報に囲まれると
直感力も鈍ってきている気がする。
だからあえて
レビューをみない 検索しない シェアしない
「いいね!」に囚われない部分も必要だと思う。
目に留まったアイテムを衝動的に買ったり
なんかいいかもと思った人をそのまま好きになったり
ふらっと店に立ち寄ったり。
自分の中にいるじぶんと向き合い、
自分の直感力を引き出す。
そんな直感力で本当の「いいね!」を引き寄せられたら。
時折訪れる、誰かが書いた文章を無性に読みたくなるときに、ご利用いただけたら幸いです。