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英語の発音の練習のやり方
畏れ多いことに、時々Hello Talkで私に発音の質問をしてくださる方が見られます。正直、私の分際でアドバイスはできないのですが😭でも今日は、僭越ながら、私がどういう風に勉強しているかシェアさせていただきます🙇♀️
本題に入る前に、発音を良くすることは英語学習の必須ポイントではなく、趣味嗜好の一つだと思っています。ジャパニーズアクセントもりもりでもネイティブと対等に会話できる人はめちゃくちゃかっこいいし尊敬しかない。私はできないので。とりあえず今回は発音をネイティブっぽくしたい趣味の私の勉強方法です。
※言わずもがな、発音を勉強する前にどこのアクセント(🇺🇸米アクセント、🇬🇧英アクセント、🇦🇺豪アクセント)をターゲットにするか一つに絞ります。
発音練習のポイントは鳥の目(全体的に見る)ではなく虫の目(細かく見る)です。❌🦅 ⭕️🐜
1.フォニックスを知る
英語はアルファベットで表記しますよね。でもABC(えーびーしー)はその記号の名前であって音ではありません。A→「アッ」、B→「ブッ」、C→「クッ」のように発語するときの音があります。まずはその音を知ることが大事です(あくまで自論)。ここではカタカナで音を示しましたが、実際はカタカナでは表せません。例えばBは破裂音と呼ばれるもので、日本語の「ブ」を発語するときとは口の動きや息の勢いが異なります。
「なんか自分の英語ネイティブとちゃうなー」っていうのはこういうところに隠れていると思います。
フォニックスはここで学びました
2.口や舌の動きを知る
これも1と関連するのですが、カタカナからのイメージの口の動かし方では英語の発音はできません。日本語を発話するときに使う筋肉で英語は話せません‼️しっかりネイティブの口の動きを観察しましょう。私はネイティブの友達によく「このとき舌は口の天井につく?」とか質問します。
カタカナ英語の考えに阻害されると本来の英語の発音はできません。
例えばlearnとかgirl。「ラーン」「ガール」の頭で考えてると一生ネイティブ発音にはならないです。「ラ」も「ガ」も母音は"a"ですね。だから日本語的に考えたら口が開きます。でも実際ネイティブが発音するときの口を見ると、「ラ」や「ガ」からは想像のつかない口の動かし方をしています。上下の歯は付くか付かないかスレスレのところまで閉じます。
↑これが"lear"の口です。「ラー」の口とは全く違いますよね。どっちかといえば「い」系の口の形👄
3.発音記号を勉強する
私にとってはこれはめちゃくちゃ大事です。もう私の中では「この単語発音しにくいー」ではなく「でたー!この発音記号!めっちゃ苦手なやーつ」って思います。
※ちなみに私の苦手なのは「逆さのV [ʌ] 」です。日本語の「あ」と一緒という説明を見かけますが、それを信じて発音すると間違ってると絶対指摘されます🙀
読めない単語は発音記号でルビを振っています。先程の"learn"と"girl"の歯をスレスレのところまで閉じて出される音は「フックト・シュワー[ɚ]と言います。「シュワー[ə]」鍵がついてるからフックトシュワー。
発音記号と一緒に発音を学ぶなら、私のおすすめはだいじろーさん。
4.とにかく口を動かす
1〜3でネイティブの口の動かし方がだんだん分かってきたら鏡を用意しましょう🪞そして自分が正しく口を動かせているかチェックします。私は発音し慣れてない音、自分に馴染んでいない口の動きをする音は1日に数百回単位で練習したこともあります(翌日筋肉痛なってご飯食べられないわ、主人に「ずっと何言うてるん?」と訝しがられるわでした😂)。でもそうするうちに筋肉が覚えてくれます!
おい、俺の筋肉っ💪パワーーッ‼️笑
5.自分の声を録音する
自分の声ってホンマ嫌ですよね、うん。でも客観的に聞くことが大事です。No pain no gain精神です。それでネイティブとどう違うのかじっくり向き合います。まぁでもこれが正直めっちゃむずい。違うのはわかるけどどう違うのか分からへん🙃そんな時はシラブルごとに分けて見てみましょう👀シラブルは辞書を見るとわかります。
例)interesting→in・ter・est・ing
どこが違うかなー?と虫の目で見てみると見えてくるかもしれません🐜この場合だと、inは「いん」で発音していないか?"i"は「イ」ではなく「エ」の口で「イ」と言う「イ」と「エ」の中間の音です。そしてnは鼻音で鼻から抜ける音。こういうように第1シラブルだけでも注意しなければならないことが2個もあるんです。
Hello Talkで「ききらら」さんという方がいらっしゃるのですが、この方の説明もとっても参考になるので、こちらも合わせてご覧ください。
6.発音が似た単語の違いを知る
これはとても効果的だと思います。例えばworkとwalk、lackとluckとlockがどのように違うのか。その違いを考えていきながら発音を覚えていきます。このような発音の違いについての解説はYouTubeにたくさん転がっています。
"walk work pronunciation" などというように検索してみましょう🔍
7.リンキング・リダクションをどう捉えるか
ネイティブっぽく喋る、特にアメリカアクセントで話したいならリンキング、リダクションはぜひしたかなあかん!って思うところですよね。
リンキング(linking)はリンクの言葉から想像できる通り、前後の単語がくっついて音が変わることです。
例)Can you keep a secret? →キャニュキーパスィークレッスィークレッ
みたいなやつです。
リダクション(reduction)は本来あるはずの音が落ちること。
例)I don't know. →アイドンノー(tが落ちる)
これを知っておくとリスニングの時にはとっても役に立ちます!でも自分が発音する時、もちろんやってもいいんですが、リンキング、リダクションをしたからといって「はい、ネイティブ発音!」というわけではありません。
考えてみてください。ありがとうの意味の「サンキュー」これも立派なリンキングです。「サンク ユー」ではなく「サンキュー」ですからね。でもサンキューなんてその辺のおっさんも言います。さぁ、そのおっさんの「サンキュー」を聞いて、「うわぁー!おっちゃんリンキングで話してるやん!ネイティブみたいやなー」ってなりますか?ね 🤭
だからリンキング、リダクションをするイコールネイティブ発音ではないんです。ネイティブ発音になりたいんなら(少なくとも国内で独学するなら)私は1〜3の知識は必須だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。日本語を話す時と英語を話す時では口の動かし方、使う筋肉の箇所が全く異なります。ネイティブ発音に近づくためには地道に努力していくしかないと思います。本当に筋トレです。地味に地味に微調整しながらやっていくしかないので、正直心が折れそうになります😂
千里の道も一歩から。その覚悟をもってこそ発音矯正の長く険しい道に向けてのスタートラインに立つことができます。
▶︎別の記事で発音練習に関しておすすめのYouTubeやサイトをご紹介しています😊
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