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2024.12.23(月) その着せ替え人形は恋をする
子供がスターウォーズのep.8を観ていたのでついつい一緒に見てしまい出かけるのが遅くなってしまった。
物語終盤のルークが世界に希望を示すシーン、ルークの物語に思いを馳せる子供達とそのうちの一人がフォースで箒を握るシーン、全てのエピソードの中で一番好きなシーンだと思う。
出かけようと思ったところで物語の終盤が来てしまったので、結局見終わるまで釘付けになってしまった。
街に出ると世間はクリスマス一色に。
デパートに出張のケーキの販売コーナーがあって、気が早いなと思っていたけれど単に自分の日付の感覚が間違っていただけだった。
ずっと休んでいるからかカレンダーの感覚がおかしい。
ここ2日ほどイマイチの状況でやっと日がくれる前に外に出かけられたのだけれど、少し買い物をしている間にすでに日暮れに差し掛かっていた。
気分なローなとき以前ならマンガ喫茶に逃げ込むのが常套手段になっていたけれど、最近はどんどん電子書籍でマンガを買っているので、逃げ込みたくはあっても特に読みたいマンガがあるわけではないという状況が続いていた。
それでも今回は気になっていた漫画を読むために久しぶりにマンガ喫茶に。
「その着せ替え人形は恋をする」は前から名前は知っていて13巻の表紙の絵が気になっていた作品。WEBで1巻を試し読みしたら面白そうだったので、今回一気読みしたのだけれど読んでみて大正解だった。
まだ続いているので、次巻が出るまでには全巻揃えようと思う。
レイヤーデビューする女の子と雛人形職人を目指す男の子を描いたストーリーで登場人物全員が自分以外の人の”好きなもの”に対してすごく寛容なところが見ていて気持ちいい。他人の好きを無闇に否定しない様子は最近のマンガでは割とありがちなのかもしれないけれど、できればそんな世界であって欲しいなと思うのでその辺りが自分には心地いい。
「そのキャラが好きだからコスする」「そのキャラが好きだけど自分ではやらないことにしている」「憧れだからこそ近づけない」とか、好きにまつわる感情や行動が次々描かれているのも見ていてとても楽しい。
物語自体は「好き」を中心にしたライトな感じから始まるのだけれど、「好きだからこそ」「理想があるからこそ」の「妥協できない」「ピッタリのものが見つからない」とかの苦悩も描かれていて、ものをつくることへのリスペクトにすごく溢れた作品だと感じた。
表紙の絵柄からかわいい女の子が出てくることはイメージできるのだけれど、物語自体はそれだけでなくて変な言い方になるけれどちゃんと筋の通った話だった。
自分が気になっていた13巻の表紙に関するストーリー部分は特に気に入ったところで、あわせて作者は自身のマンガが実写化されるに当たってどう感じているのかもとても気になった。
とにもかくにもこの作品が気に入ったので、福田晋一さんの他の作品も調べてみようと思う。
やっぱりマンガは救ってくれる。
せっかくなので表紙が好きな13巻のリンクを