青森南部のイカした奴ら ~J3第17節 対ヴァンラーレ八戸戦プレビュー~
突然寒くないですか?なんか前触れもなく夏が終わってしまってとても寂しい気持ちでいます。
9月10月の東北遠征は、多少涼しいくらいで済むのかな~と思っていたのですが、涼しいを通り越して寒そうで涙。ただ暑さが懸念されないという点においては、サッカーがしやすい環境であるともいえることですし、東北遠征は期待しましょう。
まあアウェー席の設置はなくなってしまいましたが…。
仕方ない。こんなご時世。と書いている間に岩手戦もなくなってしまいました。こんな時期に移動はご法度です。おとなしくDAZNで応援させてもらいます。試合をやってくれてありがとう。
というわけで9月4日のJ3リーグ第17節、テゲバジャーロ宮崎はヴァンラーレ八戸とのアウェーゲームを戦うことになります。この記事は、対戦相手のヴァンラーレ八戸のプレビュー記事です。
1.前節のフォーメーション
シーズン序盤は3-3-2-2という、中央、サイド共に多彩な攻めを見せる形のフォーメーションを組んでいたヴァンラーレですが、シーズン第5節、H岩手戦からは3-4-2-1で戦っています。
3-3-2-2は中央の数的優位を生かした激しい前線からのプレッシングが身上ですが、3-4-2-1は1枚が3段目に下りてくることによって守備に少し安定感を持たせたフォーメーションです。(この3-3-2-2と3-4-2-1はJ3において本当に採用しているチームが多いです。このことについてもそのうち書けたらと思っています。)
前節岩手戦では上記のメンバーで臨みました。夏の移籍期間中に、左右のWB、SBをこなしていたFW黒石貴哉が水戸ホーリーホックに移籍したことにより、その穴埋めが急務となっていました。
そこでガイナーレ鳥取から持ち上がりの得意なDF、小松成亘を補強。早速スターティングメンバーに名を連ねます。
ヴァンラーレの基本的な戦術は、可変的な最終ラインによる守備と、3-3-2-2へと変化してのショートカウンターを狙う攻撃にあります。
守る時間帯はボールのない方のWBが一列下りてくる形でブロックを形成。1トップを含む攻撃的な選手が前線からボールを追い回し、ボール奪取を目指す。
最終盤でボール奪取後は3列目にいる新井山が1列前に進出し、3-3-2-2を形成。上形、または前沢がST岡と並んで2トップを形成。
2列目の新井山、1列目なら岡にボールを預け、サイドを駆け上がった佐藤、丹羽にボールを渡してのサイド攻撃。あるいは岡を追い越した上形、前澤にスルーパスからの速攻を仕掛けるといった、まさに電光石火の攻めを見せてきます。追い越された岡はさらにボールを受けた2列目を追い越し、ラストボールに絡みに行く。
前節では同様のフォーメーションを採用している岩手相手にバチバチの殴り合いを仕掛け、3-2で惜しくも敗戦したものの、得意のパス回しから複数得点をしっかりと記録しています。
2.注目したい選手
新井山祥智選手でしょう。
(画像はヴァンラーレ八戸公式サイトより引用)
今シーズンは第6節ロアッソ熊本戦からスタメン出場を続けています。今年で36歳になる新井山は、攻撃的MFとして中央を支配する頼れるキャプテン。前々節ホーム讃岐戦では、FW前澤甲気のスーパーボレーを演出するクロスを見せています。
新井山は 青森県三戸郡五戸町の出身。光星学院高校を卒業後、八戸大学へ進学し、2008年、大学卒業後にヴァンラーレ八戸に入団。
その後、どこへ移籍することもなくヴァンラーレ一筋で今年が14年目。地元生まれ、地元育ちの正真正銘のバンディエラ。JFL昇格、J3入会をまさにど真ん中で引っ張り続けた八戸の象徴です。今シーズンはキャプテンとして、チームを纏めていきます。
キャリアとしては既に終盤に差し掛かる年齢ですが、そんな年齢をまったくもって感じさせない運動量と、経験を軸にしたポジション取りが魅力ですね。今シーズンはキャンプ中の脱臼で出遅れたものの、復帰後は鳥取、福島、今治の3連勝に貢献するなど、まさにチームの攻撃に息吹を与えるスペシャルな選手です。
3.テゲバはどうする?
前回対戦では2-0で勝利したテゲバ。まさに3連勝中の八戸の勢いを、前田、千布のダブルボランチの2ゴールで止めた素晴らしい試合でした。
前回対戦のスタメンがこちら。
お互いにシステムは大きく変わってはいません。内藤監督、倉石HCと葛野監督のお互いのサッカー哲学が激しくぶつかり合う試合になると思います。
前目前目に激しく取りに来ますので中盤にギャップができる八戸ですので、いつも通りの前線からのプレス、それからのショートカウンターがやはり有効になってきます。ただしテゲバも4-4-2と3-4-3を細かく変えて前線を狙うサッカーをしていますので、その部分はお互い様、というのが身の上でしょう。
16試合を終えて無得点だった試合が4試合しかない、とても攻撃力の高い八戸ですので、激しい殴り合いは覚悟しておかなければいけません。
ともすれば誰がカギになってくるのか。まずは新井山選手からのパスを出させないこと。新井山をIHの前田、千布のコンビがいかに潰し、攻撃の芽を摘むかが問題になると考えています。前から追い回して、思うようなプレーをさせたくないところです。
また、前節岩手戦での八戸の1得点目は、ゴール前の混戦の中、シュートのこぼれ球に飛び込んだ岡のガッツによってもたらされていますし、ゴール付近での混戦ではあっという間に中盤から選手が追い越して、どしどしとPA内に入ってきます。
その混戦に持ち込ませないため、いかにPA外で勝負できるかと言う部分においては、カウンターを受ける際のしっかりとした4バックへのチェンジ、またブロックの形成がカギになってくるのではないでしょうか。
なんにせよ中盤でのパスカット、並びにボール奪取は宮崎の得意なショートカウンターの形に持ち込むのにぴったりです。守備陣の粘りから前線が裏に抜け出す攻撃をぜひ見たいところ。
前節お互い悔しい敗戦を喫していますので、気合十分で臨むことでしょう。とにかくまず気合で凌駕してくれ。
頼むぜ。
4.余談
以下、だらだらとしたよしなしごと。
青森、行ったことないんですよね。というかお恥ずかしい話、東北は仙台にしか行ったことないんです。
テゲバを追いかけるようになって、いろんなところに行けるなあ~なんて考えていたんですが、ファンになったのがこういうご時世ですので全くそんなことはなく。でもいいですね、サッカーが理由でいろんな場所に行けるようになるって。
青森、八戸と言えば南部ですよね。あまり地図で青森を見ることがなかったんですが、想像していたよりも南で、想像していたよりも海沿いでした。八戸漁港の主な魚種はイカ、キチジ、ヒラメ。なるほど、八戸のマスコットキャラクターのヴァン太くんはイカって、そういう。
(Jリーグマスコット総選挙2019ページから引用)
愛くるしすぎませんか!!??????????????
いや、めちゃくちゃ可愛くないですか。首元のビラビラが足をあしらっていて、手足を含めて8本。なるほど。……足りなくない?あと2本どこにあるんだろう。
なんでも八戸港に水揚げされたところを、ヴァンラーレに電撃スカウトされたんだとか。水辺で電撃、あまりにも不穏な字面すぎる。
テゲバもスカウトしますか。油津のカツオとか。
あとシレっとスルーしてましたがキチジってなんなんだと思って調べました。「キンキ」とも呼ばれるカサゴの仲間だそうです。こっちは聞いたことあった。絶対美味しい。こう書くと八戸、行きたかったな…。また来年、お互いがJ3にいたら、是非。
アウェーに行けない間、休日はチャントの練習したり、動画について考えたり、現地で応援できないなりの今後の投資を頑張っていきませんと。
いつか解禁した時の旗作りとか、ゲーフラ作りとか。
レビュー、プレビューも書くのにかなり時間がかかってしまうので、早く文字を書くことに慣れていかないといけないですね。
次節宮崎対八戸のキックオフは9/4 19:00!
是非DAZNで!それぞれの場所で!
テゲバジャーロ宮崎の選手たちにエールを送りましょう!
それでは。
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