地震から見つめ直す、住む場所と生き方
地震の余韻を残し、迎えた本日バレンタイン。この歳になって今更全く関係ないけど、やはりこの時期に近づくと話しの話題に時々上がってくる。
昨晩の揺れは、自分が今まで経験した地震の中で一番強く激しく、怖かった。壁や天井はギシギシ音を立て歪んでいき、棚にあった物は床に崩れ落ち、そして寝室の照明が天井から落ちてきた。さすがに、最悪の状況やパターンを一瞬のうちに何度も想像した。
宮城県石巻市、震度6弱。
今は、家族を守る立場。子供2人と妊婦の嫁を守る術を短い時間で判断して誘導・行動しなければならなかった。しかも、予定日間近でいつ生まれて来てもおかしくない状況。
当然の事ながらパニックに陥ったし、動揺も物凄くした。
しかも、津波や原発のことも同時に頭を過ぎる。住まいは石巻の沿岸部ではないにしても、川沿いに家がある為、河川の増水などには気をつけなければならない。
幸い、子供たちも寝ていて地震に気付ず、そして実家より冷静な避難要請をもらった為、出産に向け必要な物、水や多少の食料、そしてパスポートなど貴重品をまとめて、心細かった深夜の移住先を出た。
実家はうちから車で30分。震度も5弱と石巻ほどではなかったようだ。
地震は急に襲ってくるし、津波が発生する可能性もある。でもどちらも自然現象。日本に住む以上自然災害からは逃れられない。こればかりはしょうがないと思い暮らすしかないけど、ただ、地震の度に原発のことまで心配する暮らし方は、個人的に望まない。詳しい事情は置いといて。
電力の重要さは日々感じている。でもその代償として、福島第一の原発事故で日本に人間が住めない場所が生まれたという結果、ある意味国土を失ったという結果をとても残念に思う。
エネルギー資源がほとんどない島国、日本。隣の国から送電線を通して電気を買うわけにもいかない。パイプラインでガスを通して買うことも簡単ではない。低コストで安定した電力を供給してくれる原子力発電。電気がなければこんな冬場を支える暖房器具、信号、そして医療機器なども止まってしまう。そこから、生まれる生命の危機。
その恩恵に感謝しつつも、本当に今後も原発が必要なんだろうかと、自問自答する。
2022年までにすべての原発を停止するドイツと比較を通して、引き続き自分の”住む場所”と”生き方”について考えていきたい。島国と大陸とは違えども、何かそこから学ぶ事はあるはず。きっと良い事も悪い事も両方、いろんな面で。
そんなこんなで迎えられたバレンタインデー。
バレンタインデーの最後には、姉家族がチョコを持って家まで来てくれ、子供たちも大人たちも大喜び。おかげさまで、バレンタインデーを味わう事が出来たし、それに何より、余震が続く不安な生活に笑顔が増えた。
好きな人、大切な人たちと今日を迎えられたことに感謝!
ここで今日のドイツ語!
地震:Erdbeben(エアドベーベン)
津波:Tsunami(ツナミ)
それじゃ〜、また来週!引き続き、みんなも余震には気をつけて!!
Bis nächste Woche!!