設定ねりねり
画像はめんどくさいのでみんなのフォトギャラリー使いました。
レウスの不老不死設定ねる
フラフラと下界(地上)を歩いていたソールとカロル。ある夜そこそこ栄えている街に足を運ぶと真ん中の広場らしきところに人集りが出来ていた。
「カロル。今日は何かのお祭りかな?あんなに人が集まっている。見に行ってみよう」
2人は真ん中の広場に近づくにつれ、火のパチパチと燃えている音、火が燃えている臭い、声変わりが始まって少しくらいの少女の叫ぶ声、そして何かブツブツと唱えている集団が見えてきた。
「懐かしいナぁー」
何かを悲しむ様な思い出す様な顔をするカロルを横目に上を見ると1人の少女が柱に括り付けられ燃えてゆくところだった。
「カロル…これって…」
「魔女裁判ですヨ。覚えてナイんですカ?100年くらい前に流行ったアレですよ。」
ご老体です?と聞かれる声も横目にその少女を見つめる。
その少女は珍しい桃色のジュエルと瞳、温かな白髪そして、
『ギルくん!』
一心不乱に誰かを呼ぶ声。
その少女の視線を目で追うと絶望と焦りが入り混じった顔で震えている1人のあの少女と同じくらいの少年がいた。
「ソールサン、もう少しであのコに火が燃え移りますヨ。見どころですヨ」
その少年の事が過去の無力だった自分と重なって見えた。
「ねぇ、カロル。」
「なんですカ?」
その燃えゆく少女を背後に、
「ルーナは特別な力を人間たちに分け与えたってボク言ったけ。」
「…言ってましたネ。」
「ルーナは特別な力を人間たちに分け与え、それが規則に反して処刑されたってボク言ってたよね。」
「ハイ。」
「じゃあ指摘する人も裁く人も処刑する人もいない今だったら許されるよね。」
フラっと引き付けられるようにソールは少年のもとにゆっくり歩いていった。
すこし歩いてから気がついた。
「どうやって話しかけよう…」
ソールはかなりコミュニケーション能力が欠けている。人見知りと言える限度を越すくらいコミュニケーション能力が無さすぎている。
「どどどどどうしようカロル!どうやって話しかけあばばばばばば」
「落ち着いてくださいヨ」
ふわりとカロルが手を握る。
「そんなに話かけるのがイヤならば通りすがりに授ければいいジャないですカ。その『特別な力』とやらヲ」
「…そうだね!カロル!ありがとう!やってみる!」
ふぅと一息付きカロルと共に平然を装いその少年の近くを通る。
このルーナが使っていた『特別な力』は神など位が高い者しか使えずランダムで〈不老不死〉や〈時間停止〉などの常人では習得できないものを授けるかなりリスクが高い技だ。
ランダムなので相手に自分が何を授けたかは分からないし知らない。たとえ今後与えた者が刺客や協力者になろうとも。
その少年はすれ違うとバタリとその場で倒れてしまった。
過度に魔力を供給するのはストレスだったかと思い2人は、
「嗚呼、彼の将来が楽しみだなぁ」
「フフッ、どうなるんでしょうね。」
また下界の旅を進めた。