テレビ番組 照明スタッフ時代の経験談 裏話 その1
私はテレビ局の協力会社でテレビ番組の照明スタッフとして数年働いていたことがあります。そのとき経験したことや感じたことを思いつくまま書いて行こうと思います。(※あくまで個人の意見です)
普段皆さんが見ているテレビ番組はNHK、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビといった各テレビ局が制作しています。
そしてそのテレビ番組ひとつひとつに大勢のスタッフさん達が関わっています。
この業界で働いたことが無い方からするとひとつの番組にどれだけのスタッフが関わっているのか?各スタッフの役割はどれくらいに分かれているのか?などあまり想像がつかないと思います。
ここでは特に業界未経験の方があまり耳にしないような部分についていくつかの記事に分けて少しずつお話しできたらと思います。
まずテレビ番組というのは当然テレビ局のなかでつくられているのでスタッフさんもテレビ局の局員さんがメインで大部分を占めていると思われているかもしれませんが、実は違って各協力会社の人たちがその多くを占めています。
もちろんテレビ局や番組によってその比率は異なります。
実際に撮影している局内のスタジオで働いているスタッフは全員協力会社の人間ということも多くあります。
局員さん達は主にプロデューサーなどいわゆる責任のあるポジションに配置されていることが多く、キャスティングや制作費などの予算について、スタッフ、業者の発注などなど(他にもたくさんありますが割愛)
つまり、局員さんは人を使う側、動かす側の立場で協力会社の人間が使われる側であるというのがテレビ局内でははっきりとしています。
撮影現場で働くことが学生時代からの夢であった自分からすると協力会社に就職出来たことは非常に良かったと思っています。
それは協力会社の人間は転勤も無ければ、異動も無いからです。(自分が働いていた環境では)
つまり毎日現場に出て、局のスタジオでスタッフとして芸能人の人たちと毎日お仕事が出来ていました。
もちろんテレビ局に就職出来るだけの学歴、能力があればそれに越したことはなかったですが、テレビ局員さん達は自分のように現場で働く=番組制作に関わることが希望であっても配属される部署によっては全く違う仕事をしなくてはいけません。
希望の部署になかなか配属されず不満に感じている人も少なくないと聞いた事があります(大企業ではよくある話なのかもしれませんが)
☆思い出話
これは実際に自分が社会人なりたての頃の話ですが、研修として色々な番組の現場に行かせてもらっていたとき、たまにテレビ局の新入社員さんたちの研修と一緒になることがありました。
現場ではひと通り同じようなことを経験させてもらい研修後「お疲れ様でした!良かったらこのあとご飯でも!」と誘うと局の新入社員さん達は「この後戻って今日の研修のレポートを書かなきゃ」と言い、行ってしまいました。
聞くと毎日、毎現場、原稿用紙1枚分くらいのレポートを提出しなければならないらしく、研修レポートの提出自体は自分の会社も全くなかった訳ではありませんがその頻度や量の多さにはびっくりして大変だなと思った記憶があります。
他にも局員さんは、20代半ばでまだ経験が浅いながら責任あるポジションを任されてしまうこともあり、現場で40代〜50代くらいの立場的には自分より下でもある協力会社のベテランスタッフ達に「なんでこんなことも分からないんだ」と詰められている場面を何度か目にしたことがあります。
ストレス発散に若い局員をいじめてばかりいる人も少なからずいました。
(※これらは局によって大きく異なると思うのであくまで参考程度にお聞きください)
私もテレビ局内で数年働かせてもらいましたが、たまに「なんで現場では同じ仕事をしているのに局員と給料が全然違うんだ!」とか愚痴っぽく思ったこともありました。
しかし局員さんには局員さん達なりの苦労、プレッシャーがあるのだと知り今では深く反省しています。
私のnoteではこんな感じのこれまでの経験談や思い出話を書いていきます。
そのうち有料記事も出していきます!
有料版はもっと突っ込んだ話をしていきますのでお楽しみに!!
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