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BLの世界が私にとって居心地の良い理由


私はラブストーリーが好きだ。

しかし、男女のラブストーリーは見るのがきつくなった。

なぜか作中の女性と自分を比較してしまうからだ。
おしゃれに気を使って、不意に見せる頼りない部分や弱い部分がかわいく映る女性を見て、こんな風にはなれない → だから自分は誰かの恋愛対象になれないと勝手に落ち込んでしまう。

私はおしゃれに気を使ってはいない。今のところ、使う気もない。
昔のオタクのようにおしゃれに使うお金を趣味に費やしたいと思っている。
最低限、身だしなみを整え、清潔感さえあればいいと思っている。
マスクが必須の今日ではノーメイクの日も多い。

私は自分の弱い部分を見せることも苦手だ。
強がりとは私のためにある言葉だと思う。人前で涙は決して流さない。
誰かに頼られることは大好きだが、誰かを頼ることはあまりない。
(ただし、頼られっぱなしは嫌なので、頼る:頼られるのバランスが4:6ぐらいが理想です。)

また、作中の女性が素敵な考え方や生き方であるほど羨望し、それに対して自分は……とこれまた勝手に落ち込んでしまう。


少女漫画やNLの主人公である女性に感情移入して楽しんでいたはずが、作中の女性と自分との差を意識するようになってから、感情移入ができなくなってしまった。



そんな私にBLは最適解だった。
私にとって比較対象になってしまう女性がいない。
男性同士の恋愛だから。その人たちが私にとって異性だから。
だから、その人たちの恋愛感情に感情移入できた。
素直な気持ちで、その世界観に没頭できる。
現実では味わえていないときめきを自然に享受できる。


当分BLから離れられないと思う。




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昔はBLに抵抗感があったので、BLを読み始められたときは、性別の壁を超えられた!と鼻高々に思っていましたが、性別に囚われてしまっているからこそBLにハマったのかもしれないです。




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