飛び降り自殺をしたら失敗した
私は2019年11月に自宅の四階から飛び降りた。
飛び降りる前日の夜に精神科からもらった薬を大量に飲んでいたから飛び降りた時の記憶も、どうやって飛び降りようとしたかも覚えていなかった。目が覚めた時は大学病院の救命救急センターにいた。
それでも自分が飛び降り自殺未遂をしたことがわかったのは毎日毎日、どうやったら飛び降りて死ねるかを考えていたから。
目覚めた時の私の状態はひどくて、両手に点滴、しかもベットに縛られて動かない、両足はじんじん痺れて動かせないし、背中には激痛が走っていた。
それでもそんなことよりも、『やっとやれたんだ。』という気持ちになった。
家族からは背骨の一部が粉々て手術をしたと聞いたけど、そんなことより足が痺れて動かないことが気になって、いつになったら治るのか聞いたけど誰に聞いても誤魔化されて「わからない。」と言われた。
不思議だったのは、記憶は曖昧なのに自分が救命救急センターにいることも、足が動かないことも、飛び降り自殺なんてことをしようとしたことも何一つ驚かなかったこと。混乱していたのかもしれないし、考えることを放棄していたのかもしれない。
この日から死ぬより辛い(かもしれない)私の入院とリハビリ生活が始まった。
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