憧れのお香のある生活
ドライブ中、偶然見つけた千葉県君津市の骨董品店「アンティークショップKAZUSA」で、鳥形のお香入れに一目ぼれした。
気のいい店主が「それ2万円ぐらいするけど、3000円でいいよ」と気前よく譲ってくれた帰り道、さっそくこのお香入れについて「鳥 お香入れ お香」などと検索すると、割と簡単に出どころが分かり、めちゃくちゃ量産品かい!!となった。
しかし物はしっかりとしたものらしく、富山県にある株式会社竹中銅器という会社がつくる高岡銅器という香炉で(なんてややこしい!)1万円くらいするものらしく、鳥は雉だった。
そして雉は日本の国鳥だということを知った。
メルカリだと1000円ちょっとで売られていることも知った。
短時間にいろいろと知りすぎたが、私がこれを気に入ったことに変わりはない。
我が家にはじめてのお香文化を取り入れるため、さっそく翌日に上野桜木町にあるお香専門店「香源」へと出向いた。
ほんわかした作務衣姿の男性スタッフに出迎えられ、高岡銅器のお香入れを手に入れたのでお香をはじめたいと話したら、「高岡銅器!どんなのですか!!」とテンション高く返された。
やはり良い品なのだ!といそいそと写真を見せたら「あぁ、これなら私もまったく同じやつを持っています」と返された。とても悔しい。悔しいので彼が1万円で手に入れたと踏んで、3000円で買ったと付け加えるのを忘れなかった。私は卑しい。
そんな彼との一方的なマウント合戦を経て、お香の説明を一通りしてもらった結果、購入したのがこちら。
お香のベースとなる香りの二大巨頭「白檀びゃくだん」と「沈香じんこう」がそれぞれブレンドされたお香、10種ずつが20種(各2本)入った、初心者セット。
お香は一つ買うと、50~100本単位で入っているため、初心者はまずこれで自分の好きな香りを数打ちゃ当たる方式で探していくのがいいというのだ。
なんて商売上手!!
さっそく家に帰りいろんなお香を試してみる。
んで結果、
私は白檀も沈香もたぶんあまり好きじゃないということが分かった。
それぞれに違いがあることは分かるが、すべてお寺・お寺・お寺の香り。
お香のある生活への未練がまだ手放せないため、初心者セットにたまに火を灯しているが、おばあちゃんちの仏壇の匂いでしかない・・・。
私、アロマキャンドル派なのよ!!
と心の中で50回くらい叫んだけど、諦めの悪い私はインドのお香やメルカリで販売されている個人製作の怪しいお香などを購入しては部屋を煙くしている。
ただ私自身には合わなかったが、興味のある人はぜひ試してみてほしい。
合う人には心安らぐ香りだと思うし、灰ってなんかいいなと思う。
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