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長村大という男
4月1日、エイプリルフールに日本プロ麻雀連盟広報部からいくつかのお知らせがあった。
さすがに驚いた。
私は去年SRCに長村さんをゲストで呼んだときに、初めて会話させていただいた。
私がプロ入りしたときの若手で、1番有名だったと思う。イメージは、少しめんどくさいタイプかと思ったが気さくな人だった。
読者には長村さんを知らない人も多いと思うので、少し紹介させていただく。
プロ入り3年目で、第11期最強位を獲得する。
このとき、最高位戦所属だったのか。協会1期生の印象が強い。
先日知ったのだが、最高位戦には村上淳さんと同期入会だったらしい。
生年月日は1976年7月9日。
私の3つ歳上になる。
3歳上は、連盟では黄金年で、佐々木寿人さんを筆頭に山田浩之さん、望月雅継さん、吉田直さん、藤島健二郎さん、日吉辰哉さん、など現在活躍してる選手が沢山いる。
また、私も長村さんも20歳でプロ試験を受けているので、連盟でいうと3期上の14期。
瀬戸熊直樹さんとプロ同期ということになる。
最強位のあと、出版されたのがこちら。
なぜかこの本の画像は、精度が粗いものしか見つからなかった。
このころは、デジタルという言葉が出始めだ。
それ以前の本は、超大御所の本しかなく若手が出しているものはみたことがなかった。
麻雀覇王ブックス懐かしい。私も最初のほうのものは全て買って勉強させてもらった。
当然、長村さんの真・デジタルも持っていた。
麻雀覇王ブックスの確か1冊目、個人名ではなく日本プロ麻雀協会で出している本に、今でも戦法に残っている。【カン2、カン8は即リーチ】というのが書いてあった。
和了牌1種、リャンメン手変わり1種なので、リーチ方が得だというものだ。それ以前は好形リーチ至上主義だったということだろう。
また、当時は近代麻雀も月に3冊は最低出ていた記憶がある。1日に別冊近代麻雀、13日に近代麻雀オリジナル、23日に近代麻雀ゴールドだ。
高校生時代から読んでいて、毎月の楽しみだった。
1日のページ下にある何切る問題を書いていたのが、長村さんで13日のオリジナルの何切るを書いていたのが小林剛さんだった。
そのときにスーパーデジタル小林剛というキャッチフレーズだった。
麻雀だけでなく、私生活もデジタル。本当かどうかは分からない。竹書房が長村さんに対抗して決めた感が強いが。
モンド杯ができる前、「未来戦士21」という番組があった。21世紀を引っ張る若手の戦いみたいな感じだったと思う。それに、長村さんは出ていた。
あとは、滝沢和典さん、二階堂亜樹さんも出てた気がする。私はモンドを契約してないのでみたことはないが。
その後、本人には失礼だが名前を聞かなくなり気づいたら、プロ団体から去っていた。
それから15年以上経って、すごく久しぶりにテレビの前に顔をだした。
2019年の最強戦だ。
そのあと、私も書いたことのある近麻Webで、中央線アンダードッグという麻雀小説を書き始めたと同時に、麻雀著名人としてゲスト等の活躍をしていた。
今回の発表で、私が1番驚いたのは所属団体が連盟だったことだ。
あくまで、私の印象だが長村さんは自由奔放で、思ったことは言っちゃうタイプだと。
連盟はメディア対策室などあり、ガードは固い。
本気を出されたら、私ぐらい控えめでもTwitterとノートを止めさせられる可能性もなくはない。
ちゃんと反応してくれるありがたい存在だ。
Twitterのアカウントをみると、私は好きだが社会不適合者はまずい。
こういう感じの人だ。私はそれがよくてSRCゲストを依頼したのだが。
記事なら何でも掲載しますの、竹書房より先に長村さんの紹介をしたいと。ライターの血が騒いだ。
1日寝かしたが、今日の朝、長村さんに連絡した。
おはようございます。麻雀ライターとして、近麻より先に長村さんのことを書きたいのですが、2、3インタビューいいでしょうか?
私はいっても長村さんとは2回しか会ったことはないし、性格もほとんど分かっていない。
帰ってきた返信は予想外なものだった。
もちろん全然大丈夫です!
なんの媒体ですか?
なんの媒体???
FRIDAYや、週刊文春に載ると思われたか。
100歩譲って連盟HPか。
少し恥ずかしかったが。
ノートです。
と答えた。心の中でごめん。長村さんと思った。
それでもちゃんと答えてくれた。
以下は長村さんから送られてきた文章を掲載しておく。
・なぜ再度プロになったのか?
ずっと麻雀界と距離を置いていたけど、Mリーグなどでなんとなく興味わいてきたところ、ちょうど偶々竹書房の金本さんと知り合って、ウェブの連載などをもらって。
そこからちょいちょい麻雀絡みの仕事があったりして、まあでもアマチュアでやってたほうがいいのかなーと思ったり、要は気持ちがゼロじゃなくなってきたといいますか。
ぶっちゃけて言うと最近は他団体の方からも(公式ではないけれど)「ウチ来なよ」的なことを言われたりもしてて、そういうのもあります。
ただ、漠然とですが「やるならプロ連盟かな」みたいのはありましたねー。
・なぜ連盟を選んだか?
現実的な交友関係は最高位戦とか協会が多いので、そっちのが色々やりやすいとは思ったのですが、それもなんとなくなあなあになりそうだし。
ただ、前述したように元々プロ連盟でやりたい気持ちはあって。
まあ実際もう若くないし、やるなら他団体より多少厳しそうな連盟でチャレンジしたいみたいな。あと単純に、プロ連盟に対しての昔からの憧れもあります。これも大きいかな。
取材料は、吉祥寺のビータンで酒を奢ることで勘弁してもらった。
少し前から長村さんってなんの仕事してるんだろう?と思っていた。
飲み屋で裏メンというのも可笑しいがそんな感じかなと思っていた。大体いるといっていたし。
SRC2回目のゲストのときに聞いたら、「お客だよ。お金払って呑んでると。」
ただの常連だった!
ちなみにこのやり取りは朝9時40分から始まっている。すぐに返信きて、起きるの早いなと。
10時すぎに今から打ち合わせと。
打ち合わせ?なんの?
書き物の打ち合わせにしても早すぎないかと。
一応、銀行強盗やオレオレ詐欺だと聞いたこっちも共犯になると困るので、深入りはしなかった。
プロになったが埋もれて終わるのか。
爪痕を残して、Mリーガーまでいくのか?
他人事なので楽しみである。
連盟に憧れてたのは凄い意外でした。めちゃくちゃアナログじゃん。
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