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稲麻竹葦のはじまり

 どうも、稲麻竹葦の良識がある方、瑞祥です!(タイバニ風に)
 稲麻竹葦(とうまちくい)とはなんぞや、という話をちょっと書かせていただきます。『稲麻竹葦』は、古代史をテーマにした同人誌で、文学フリマというイベントにて頒布しております。

https://c.bunfree.net/c/osaka12/!/%E3%81%8F/9

 執筆メンバーは猿川西瓜(さるかわすいか)と芦原瑞祥(あしはらずいしょう)の二名。文体などから猿川氏が女性、瑞祥が男性と勘違いされることが多いのですが、実際は逆で、様子のおかしいイケメンが猿川氏、ばあや気質なのが瑞祥です。この二人は小説投稿サイト「カクヨム」で古代史以外の小説も公開しておりますので、ぜひ冷やかしに来て下さい!

 稲麻竹葦結成は、2017年にさかのぼります。きっかけは、同人誌でも古代史でもなく、ライトノベルの読書会でした。猿川氏と私は大阪文学学校という小説を書くスクールに通っており、面識だけはある知り合いでした。二人とも別ルートで文学フリマに参加(猿川氏はスタッフ側)するようになり、Twitterやカクヨムで儀礼的に相互フォローしていたのですが。
「カクヨム経由で書籍化デビューが狙えるらしいので、カクヨム攻略ラノベ読書会を立ち上げませんか?」
という誘いが猿川氏から来ました。当時は文学仲間内でもカクヨムに登録していたのは我々だけだったので、月に一度Skypeでカクヨム書籍化作品を分析する「ラノドク会」を結成する流れとなったのです。
(当時、猿川氏とはさほど絡むこともなかったので、「なぜ私に声をかけたのか、もしや新手のロマンス詐欺!?」と疑ったことは内緒である。あとで聞いたところによると、「純粋に分析会をするなら、飲み会をせずに済むよう親しくない人の方がいい、あとは書く事への情熱と力量が自分と同じくらいの人がよかった」そうだ)

 何ヵ月かはラノドク会でカクヨム書籍化作品を読んでいたものの、猿川氏はもともと純文学の人、次第に「逆に古典を読みたい」と言い出し、「どうせなら古典をテーマに小説や評論を書いて同人誌にしよう」となったのです。
 第一号のテーマは『古事記』。猿川氏が指定した課題図書は、西宮一民 校注『新潮日本古典集成 古事記』でした。課題図書や関連資料を読み込み、各々好きなことを書いて、『稲麻竹葦 第一号 古事記を読むために』は完成しました。

2017年11月刊行の記念すべき第一号

 表紙は、猿川氏が毎回、なんかすごいフィルムカメラで撮影して、写真店で現像した大判写真をスキャンしたものを使用しています。
 被写体については、当初は花の写真を使おうと考えていました。奈良県にある馬見丘陵公園へ行き、手当たり次第花の写真を撮ったものの、結局は「中身にゆかりのある写真にしよう」ということになりました。第一号の表紙は、大神神社の大注連縄です。角度がユニークで気に入っています。

古代史とは何の関係もない花
表紙候補だった、大神神社酒栄講の酒樽

 以降、毎回取材も兼ねて、表紙写真の撮影にも出かけるようになりました。猿川氏は雨男な上に、よく電車を乗り過ごすし、財布を忘れてくることもあるので、ばあやとしては大変です。が、たぶん猿川氏は「瑞祥は昼ご飯すら食べられない上に乗り換えで走りまくる過密スケジュールばかり立ててくるな……」と思っていることでしょう。

 そんな凸凹コンビでお送りする古代史同人誌『稲麻竹葦』は、現在十号まで発刊しております。これからも年一冊のペースで出していきますので、どうぞお見知りおきのほど、よろしくお願いいたします!

(瑞祥)


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