日ごろの看男たち 第7回「家でも聞こえるアレ」
登場人物
・看男(かんお):のほほん総合病院の3M病棟に勤務する8年目の中堅男性看護師。
・後追(のちおい)くん:のほほん総合病院の3M病棟に勤務する2年目の男性看護師。看男の後輩。
・先行(さきゆき)さん:のほほん総合病院の3M病棟に勤務する11年目の中堅男性看護師。看男の先輩。
看男「なんか家にいる時でも、病棟のナースコールが聞こえた気がする時ってありませんか?」
先行さん「あー、あるねそれ。なんか耳の奥に染み付いてるのかね」
看男「ですよね。あと、心電図のモニターのアラーム音が鳴り出した気がしてビクッてなることも」
先行さん「あるねえ。看護師あるあるだよね~」
看男「やっぱり。みんなありますよね、そーゆーの」
先行さん「ね。あとは、ほら。名前を呼ばれることとか」
看男「あー、それも看護師あるあ……いや、僕はないですねそれ。先行さん、呼ばれるんですか?」
先行さん「うん、なんかたまに高齢の女性が暗闇から俺の名前を絶叫してる気がするんだけどね?」
看男「……」
先行さん「……あれ? ない?」
看男「……お祓い案件では?」
先行さん「いや大丈夫! 多分まだ大丈夫!」
※なにが多分まだ大丈夫なのか