iPad mini 6を2年9ヶ月使った長期使用レビュー
2021年9月に発売したiPad mini 6。
自分は発売日当日というわけではないですが、発売直後のレビューを見たり実際に店頭で触ってみて9月中には購入していました。
それから今まで毎日使っているので、長期で使っているからこそのレビューをしていきたいと思います。
前提として、自分は今は会社員ではないので、毎日カバンに入れて外に持ち歩いているような使い方ではない、ということを念頭においてもらえると助かります。
エンタメ消化最強端末
兎にも角にもサイズ感が絶妙で、本を読むにも動画を見るにもiPhoneより画面が大きいので情報量が多く、読書しつつメモを取ったり外国語の動画を流しながら勉強したり、意識高い言い方をすれば「インプット」に最適な訳ですね。
11インチ以上のiPadよりも軽く持っていても苦にならないので、両手で持ってゲームをするのも楽。
つまり、全エンタメを消化するのにかなり役立っています。
一番最高だと感じるのは布団の中での読書体験です。
寝る前に寝っ転がりながら漫画を読むのに一番適したサイズなんですよね。
iPhoneだとちょっと小さい、ほかのiPadだとちょっと大きい。横になりながら片手で持ちつつページを捲れるこのminiのサイズが良いんですよ。
ゲームは今も現役で遊べる
iPad mini 6に使われている「A15 Bionic」というSoCは、iPhone 13シリーズやProではないiPhone 14でも使われているもので、今でも十分な性能を持っています。
例えば2024年5月にリリースされたばかりの『鳴潮』はデフォルトだとグラフィックのプリセットは「中」ですが、最高設定にしてもしっかり動きます。
とはいえ電池の消費が激しく背面も熱くなるのでデフォルトの中設定のまま、フレームレートだけ60fpsに上げて遊ぶのがおすすめ。
学マスこと『学園アイドルマスター』も最高画質設定で遊べます。
こちらも一気に発熱するので長時間遊ぶなら設定は落とした方がいいですね。
iPad mini 6がゲームで真骨頂を発揮するのは、横持ちで遊ぶアクションゲームです。
iPhoneよりも画面が大きく、かといって11インチ以上のiPadほど大きく重くないので、手持ちで遊んでいても手に負担が少なく楽しめるのです。
左に移動、右にボタンが配置されているタイプのゲームだと、ちょうどPS5コントローラーの十字キーとボタンの配置にサイズ感が似てるので操作しやすいんですよね。
『原神』や『鳴潮』のようなアクションRPG、『PUBG MOBILE』や『CoD Mobile』のようなFPS/TPS、『Identity V(第五人格)』や『Minecraft』のようなアクションゲーム、『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』のようなMOBAなどなど、横画面で遊ぶゲームはiPhoneよりiPad mini 6のほうが絶対に遊びやすいです。
ケースはこだわらなくていい
iPad miniは、タブレットというよりも少し大きいスマホのような感覚で使える端末です。
なので、公式のスマートフォリオのような風呂蓋カバーは要らないというか、逆に邪魔だと思っています。iPhoneであんなケース使わないじゃないですか。
液晶にガラスフィルムをするのであれば、背面だけ守れればいい。そういう感覚でクリアケースを使うのが最善だと思っています。
スマホと同じ感覚で持ち歩くためついつい色んな場所に置いてしまうので、もし落とした時のことを考えて角がちょっと厚くなっているタイプがベスト。
ただ、こういうクリアケースに付き物の経年劣化や紫外線の影響で黄色くなる「黄変」はどうしようもないので、自分は年一で買い替えています。
最初は899円のものを、2回目からは580円の安物を購入しているのですが、これで全く問題ないです。
一個だけ難点をあげるとすれば、背面を保護する部分に小さい凹凸はないので、リンゴマークがペタッとくっついてしまうところですかね。
掃除も兼ねて定期的に外してあげれば大丈夫です。
スマホと同じLINEアカウントが使える
miniに限ったことではありませんが、iPadはiPhoneで使っているLINEと同じアカウントを使用出来ます。
iPadを持っている人からしたら「当たり前では?」と思われるかもしれませんが、実はこれ、iPad OSがiOSともmacOSとも違うから使える機能なのです。
LINEは基本的には複数端末で使うことを許可しておらず(セキュリティ上の問題)、スマホとPCでは同じアカウントを使えますが、2つのスマホでは使うことが出来ません。
しかし、iPhoneとiPadはOSが別扱いで、なおかつiPad OSがスマホではなくタブレットのOSなので共存出来るのです。
iPad mini 6はiPhoneとほぼ同じ感覚で使えるため、LINEのちょっとした連絡も返せるのはとても便利。
もしiPad mini 6を手にしたまま部屋から出て、手元にiPhoneがなくてもLINEを返せるし、その後部屋に戻りiPad mini 6で動画を見たりゲームを始めてもLINEの続きをiPhoneで返せるのです。
Androidタブレットの場合はスマホもタブレットも同じOSなので、LINEの同じアカウントを使うことは出来ないんですよね。(iPhone × Androidタブレットも無理)
地味ですが、LINEでのやりとりがメインの日本ではかなり便利な機能だと思っています。
気になるところ
使用頻度が高く基本的には満足しているiPad mini 6ですが、もちろん不満点もあります。
iPadに最適化されていないアプリがある
iPhoneとiPadはOSが別だと前述しましたが、その弊害でiPhone用のアプリはあってもiPad向けに最適化されていないアプリがたまにあります。
有名なところだと『Instagram』はiPad向けアプリがありません。
iPhone用を使うことは出来るのですが、小さい画面を拡大して見る形になるので実用的じゃないんですよね……。
InstagramのようにWEBサービスの場合はブラウザ版を使えばいいのですが、ほかで代用出来ない場合はそのアプリ自体を使うことを諦めてしまいます。「まぁ、iPhoneでのみ使えばいいか」となってしまう。
容量が中途半端
iPad mini 6に用意されている容量は64GBと256GBの2種類。
エンタメに特化していてゲームもまだまだ遊べると紹介したのですが、最近アプリの容量が大きくなっていることもあって、ゲームをいくつも遊ぶ人には64GBは足りないと思います。
かといって256GBは持て余す可能性もあるわけです。
64GBが84,800円、256GBが110,800円と価格差がかなりあるので悩みどころ。
自分は64GBを購入し、遊ぶゲームを厳選することでどうにか使えています。(鳴潮も撮影のために入れたけどいつもは入れていない)
やっぱり128GBを用意して欲しいですね。これは次のiPad miniで増えていることを願います。
※2024年10月発売のiPad mini(A17 Pro)からは最低128GBからになりましたやったね!
アウトプットは正直ちょっと弱い
インプットしたものを自分の中で形にして外に出す、いわゆるアウトプット用の端末としてはちょっと弱いと感じます。
Apple Pencilを使って手書きメモを取ったり写真を編集したりする分にはいいですが、イラストを描くとなると画面がちょっと小さい。
文章を書くにしても、動画編集にしても、画面が小さい。
そう、インプットの時にちょうど良かった画面サイズが、アウトプットになると物足りなく感じてしまうんですよね。
Apple公式からiPad mini用のMagic Keyboardのような製品が出てないことにもそれが表れていると思います。
持ち運びしやすいからとiPad mini 6とキーボードを一緒に持ち歩いてカフェで作業、という姿に憧れるかもしれませんが窮屈ですよ。
出来なくはないですが、家でやっている作業を外に持ち出すための端末としては物足りないです。
もう欠かせない存在になったiPad mini 6
家だとiPhoneよりも触っている時間が長いiPad mini 6。
先週はほぼ倍の時間触っていたようです。
これくらい今の自分の生活には欠かせない存在になったiPad mini 6。
3年弱使っていますがまだまだ現役で、力不足だと感じる場面もありません。
先日13インチiPad Airを購入しましたが用途が完全に被っているわけではないので、これからも一番使うのはこのiPad mini 6だと思っています。
最近はAndroidタブレットも頑張っていますが、このサイズでこれだけパワフルなタブレットはiPad mini 6のみです。
スマホではたまに物足りない、だけど11インチ以上のiPadを持ち歩くのはちょっとめんどくさいというニーズにガッチリハマる最高の端末なので、この記事を読んで少しでも「へ〜、iPad miniいいじゃん」と思う人が増えてくれたら嬉しいです。
おすすめの周辺機器
最後にiPad mini 6を使うのにおすすめの周辺機器を紹介します。
ケース
記事内でも紹介したクリアケース。安さは正義。
ガラスフィルム
特にこだわりがなければ、NIMASOのガラスフィムルが性能と値段のバランスが良くコスパに優れていておすすめです。
本来の発色の良さを損なうことなく、液晶を保護してくれます。
アンチグレアが欲しい場合でもNIMASOで良いと思います。
スタイラスペン
純正Apple Pencilは高いし、miniだとそこまで高性能なものは必要ないと思うのでサードパーティ製のペンで十分だと思います。
筆圧検知こそありませんが、傾きは検知してくれますし、本体の横にくっ付けて充電する磁気充電機能にも対応していて純正と遜色ないです。
タブレットスタンド
デスクにタブレットを置く場合はスタンドが必須。
その中でもこのUGREENのタブレットスタンドは質感の良さ、安定感の高さ、360度回転する使い勝手の良さが完璧でかなりおすすめです。
好きすぎて13インチiPad Airを購入した時に2台目も買っちゃいました。
充電器
端末が増えるということは、充電が必要な数も増えるということ。
iPhoneも充電しつつiPad mini 6も充電するとなるとポートが2つ必要になるわけですね。
そこでおすすめなのがこれまたUGREEN製品の充電器です。
USB-Cポート×2、USB-A×1の合計3ポートあり、最大65Wで充電出来るので同時に充電しても速度が落ちることがありません。
USB-Cケーブル
タブレットをスタンドに置いて充電する癖を付けておけば、ケーブルに求めるのは取り回しの良さよりも耐久性と性能の高さだと思っていまして。
少し前に10Gbpsの高速通信、映像出力可能、最大100Wの高速充電対応と性能が高く、ナイロン素材の編み込みケーブルで耐久性もかなり高そうなNIMASOのUSB-Cケーブルを購入しました。
とりあえずこれ一本あれば何にでも使えるのでおすすめです。
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