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スタインウェイがウチに来た!〜導入篇〜

本日、ウチにピアノが届きました。
密かに注文していた、中古のアップライトピアノです。
ヤマハ?カワイ?いえ、違います。

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Steinway&Sons

そう、高級ピアノメーカー「スタインウェイ」のアップライトピアノです!!1962年、ドイツのハンブルグ製。木目が美しい、コンパクトでアンティークなモデル。鍵盤は象牙です。

スタインウェイ。ピアノに詳しくない方でも、その名は聞いたことある名前かもしれません。車ならフェラーリ。時計ならロレックス。ピアノならスタインウェ〜イ!!
と言っても過言ではない、ピアノの王様と言っていいメーカーのピアノです。

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なぜそんな物を買ったのか?宝くじでも当たったか?気が触れたか!?
という訳で今回は、スタインウェイ購入に至った顛末を書きたいと思います。

2020年、春。
ご存知のように、世界はコロナの炎に包まれました。ライブは自粛。レッスンも自粛。ステイホーム!!音楽を生業としている人は、瞬く間に仕事を失い、家で過ごす事になりました。

このステイホーム期間中に断捨離して部屋を綺麗にした人も多いようですが、僕もまさにそうでした。
元々ウチは平屋の一戸建ての借家住まいの一人暮らし。そこそこ広さはあるのですが、物が散らかりまくり、足の踏み場もない状態でした。それが、ステイホームが始まって1週間くらい経った頃。ふと、脱ぎ散らかしていた服を片付け始めたのです。
そうしたら勢いがつき、要らない物を捨て始め、断捨離が止まらなくなり…服を捨て本を捨て譜面を捨て…最後にはタンスごと捨てました。

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すると、部屋に壁が現れた!まさか、ウチにこんなにスペースができたなんて!

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ここで初めて、とある考えが頭をよぎりました。
「ここのスペースに、ピアノを置けるんじゃないか!?」
そこから、ふつふつと岩盤浴、いや鍵盤欲が湧き上がってきたのです。

子供の頃、ピアノ教室だった実家には小さなヤマハのグランドピアノ(亡き母の嫁入りピアノ)がありました。幸いにも、生のピアノを弾いて育ったのです。
しかし、一人暮らしになってからは、家には電子ピアノを置くのみでした。「いつかは生のピアノを家に置きたい」とは、若い頃から漠然と思っていた事。

ピアノを弾く仕事をするようになって以来、現場にあるスタインウェイピアノを弾く機会があります。「このメーカーのピアノは、音も弾き心地も根本的に他と違う」と感じるようになりました。
いつしか「自分がピアノを買うなら国産メーカーではなく、スタインウェイ一択」と密かに決めていました。

高級な木材の良い部分だけを惜しげもなく使用し、数々の特許技術を元に、職人の手作りで仕上げるピアノ。その音もタッチ感も、僕の理想にピッタリでした。もちろん、個人差はあるので絶対とは言えませんが…僕にはこれが一番。
その代わり、ぶっちぎりで値段も高い。中古市場でも国産ピアノの何倍もの価格。スタインウェイアップライトの中古で、ヤマハのグランドの上位モデルの新品が買える。
「いつかは」とは思いながらも、その時は永遠に来ないかも知れなかったんです。
しかし、コロナきっかけの断捨離のおかげでピアノを置くスペースができてしまった!ピアノ買いたい欲求が、鍵盤欲がもうどうにも止まらない!
「コロナで生活が一変する」という、歴史に残る体験をした記念にもなる(という免罪符にできる)し、買うなら今しかない!!

僕は、今まで1度もローンを組まない人生を送ってきました。
車(中古車ですが)も、現金一括。その代わり車を買った翌月から、次の車を買う積み立てを始めて、何年か後に買い換えていました。
…奇しくも、今年が車買い替え予定の年だったんです。12万km以上走行したマイカー。今年の車検で買い替えるべく、積立した資金があったんです。
「よっしゃ、この資金をピアノに回そう!!今年は車は諦めて、またしばらく積み立てしよう!」

しかし、それじゃまだ足りない。そこに!

はいっ!持続化給付金(大山のぶ代のドラえもん風に)!」

「なんと政府が、困窮したフリーランスに支援金を給付してくれる!よっしゃ、それも全額突っ込むで!」
という訳で、予算「◯◯◯万円」という資金を捻出。その予算内で買えるスタインウェイのピアノを探そう!!という日々が始まったのでした。

次回は、実際に試弾をしに行った時の事など、このピアノとの出会いををnoteに書こうと思います。良かったらフォローして、続きも読んでくださいね。


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