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凡人が公認会計士・短答式試験に受かるまで
1.ご挨拶と自己紹介
皆さん初めまして、さるさと申します!
まずは少しでもこの記事に興味を持ち、開いてくださってありがとうございます!
不特定多数の人に見られることももちろん想定はしていますが、どちらかというと思い出の一つして残したいと思い執筆しているため、多少なりとも読みづらい部分はあるとは思いますがどうかご容赦ください^^
※総じて約12,000文字あるため、読んでくださる方は暇なときに目を通してくださると嬉しいです。
まず初めに軽く自己紹介をしたいと思います。
大学二年次(2021年)の6月頃にCPA会計学院に入学し、その年の12月の終わり頃から本格的に勉強を開始。
その後一年後のR5Ⅰ短答式試験から合計4回受け、R6Ⅱ短答式試験で合格。今年(2024年)の4月から既卒専念生としてR6論文式試験を受け、無事に合格いたしました。いわゆる58です。
上記からわかる通り、単に普通の粘り強い受験生という事が伝わって下されば幸いです^^
私は元々どちらかというとスポーツばかりやってきたような人間のため、基礎学力的なところは人より劣っていると思っています。
その代わりにメンタリティの部分は人一倍強く、同じような境遇の方にこの記事が特に参考になればと思っております。
2.試験結果について
自己紹介で書いた通り、私は合計で4回短答式試験を受けております。結果としては、
R5Ⅰ(ボーダー71%)
企業 45
管理 55(理論10/40 計算45/60)
監査 80
財務 148(理論72/88 計算76/112)
Σ 328(65.6%)
R5Ⅱ(ボーダー69%)
企業 70
管理 45(理論30/40 計算15/60)
監査 60
財務 152(理論72/80 計算80/120)
Σ 327(65.4%)
R6Ⅰ(ボーダー75%)
企業 70
管理 69(理論25/40 計算44/60)
監査 75
財務 148(理論64/88 計算84/112)
Σ 362(72.4%)
R6Ⅱ(ボーダー78%)
企業 70
管理 93(理論40 計算53)
監査 90
財務 176(理論88 計算88)
Σ 429(85.8%)
となります。最初のR5Ⅰは企業に足元をすくわれ、R5Ⅱでは初めて管理でパニックになってしまい、それを監査でも修正できず落ち、R6Ⅰでは理論の精度が原因となり落ち、やっとの思いで受かることができました…。
性質上運で試験結果が変化してしまう短答式試験ですが、合格のできたR6Ⅱの試験は運に多少左右されても実力が上回ることができたのかなと思っております。
逆にそれまでは運が絡んでワンチャン合格かな?というぼんやりとした感覚でいたのでそこは今でも悔やんでいる部分の一つです。
元々R6Ⅰの試験で受かる気満々でいたので、落ちたことによってより一層勉強に対する考え方や方法を模索し、修正できた点が合格することができた要因の一つだと思います。
3.試験の所感について
受かるまでの3回の短答式試験について、事細かく覚えてはいませんが、3つに共通することは「受かってればいいな」という淡い希望を抱いたことです。この点が何度も5%前後で落ち続けた敗因の一つだと思っております。
もちろん逆転合格等もありますが、そのような合格は超速習等を除いては狙って出せるものではないと思っています。
「受かる人は受かるべくして受かる」
私がお世話になった講師の方から3回目の短答式試験に落ちた後の受講相談で言われた言葉です。今となってはこの言葉の意味がすんなり入ってきます。
運が結果を左右するからと言って、運に身を任せてしまってはダメだと改めて気づきを得ることができ、そこからもう一度自身の問題に根本から考えるきっかけとなりました。(あまりにも遅すぎます…)
(今回は論文式試験のことについてはあまり触れることはないと思いますが、その講師の方には論文期も大変お世話になり、R6Ⅰの短答後から2週間に一回は定期的に面談をさせていただきました。)
そして4回目のR6Ⅱ短答式試験ですが、これについては各科目ごとに所感を書いていきたいと思います。
まず最初の企業法。
私は元々企業法に対して苦手意識を持っており、初っ端からその日の気分を害される可能性があるため、科目ごとに見た時に一番緊張したといっても過言ではありません。
解いているときはまあイケてるじゃん♪という感じで解いていたのですが、ふたを開けてみたら70点で最低限取りたい点数に結局落ち着いてしまいました。
敗因は「読み飛ばし」です。
もちろん実力で落としたものもありますが、試験直前の2週間くらいから無理やり回転数を上げてしまったことがそのまま本試験の結果につながってしまったと思っております。普段通りに焦らず勉強できたらもう少しよかったかもしれません。短答生の方は焦らず自身のペースを最後まで貫き通すことをお勧めします…。
次の管理会計論。
私は管理会計論が好き(得意とはまた別)な異端児であるため、答練の時から今回はどんな問題かな~♪というマインドで楽しみながら解いてきました。点数も大ゴケしない限りアドバンテージを取れると思っていたため、さほど緊張はしませんでした。
理論は約10分、計算は8問すべてに手を付け6問は合わせたいという戦略を立てて答練時から臨んできました。
最初の理論は例年通りくらいの難易度で可もなく不可もなく解答を合わせることができ、時間も戦略通りであったためかなり落ち着いていました。
しかし続いての計算。結果から言うと試験時間が約10分余るほど解きやすい問題が多く、管理でアドバンテージを取りたい私にとっては逆に焦ったのを覚えています。
落としてしまった問題も資本コスト率を求める問題で、記憶上では未払税金の影響を加味して計算するところを考慮せず、見直しが終わった後永遠と電卓をたたいていた気がします…。
結果としては大変満足のいくものとなりましたが、管理でも点数を稼がないといけない時代に突入したのかと思うと、苦手な人にとっても得意な人にとってもさらにもう一段階プレッシャーがかかる科目になってしまったなと思います。
続いて昼休み。
これは人の好みにもよるとは思いますが、一日を通した答練の時から私は昼にまとめてご飯を食べるということをしませんでした。
毎休憩ごとにカロリーメイト二本・おにぎり一個・ウイダー・菓子パン一個など細かく刻んでいました。元々食べる量も多く、眠くなってしまうのが嫌なためこのような食事方法をとっていますが、自分の身体にあった食事方法なども模索しておくともしかしたらパフォーマンス向上につながるかもしれません。
当日の昼休みも特に眠気に襲われることなく、好きな音楽を聴きながら監査と財務理論のテキストやまとめを8:2の割合くらいで眺めることができました。
科目ごとの間の休憩時間もそうですが、昼休みの時間も人それぞれ何をするかは別であるため、あらかじめここについても想定をしておくと良いかもしれません。寝る人もいれば、教室から出て大学内の座れる場所に移動する人もいれば、散歩する人もいれば、友人同士で会話している方もいらっしゃいました。
直前の確認ももちろん大事にはなりますが、リラックスすることも大事になるので色々試すのをお勧めします。
昼休み後の監査論。
監査自体もさほど苦手意識を持っていなかったため、落ち着いて臨めると思っていたのですが、すごく解きづらい問題が多かったような印象を受けたのを覚えています。特に前半の10問が自分的には選択肢を絞ることが難しく感じました。
監査はCPAではエリアや重要度によって対策するべき箇所やそうでない箇所を分けて勉強をすることを推奨していますが、R6ⅡではAエリアが例年より少なく、また単に知識を吐き出すだけでは解けないような問題が多く、それらが相まって私の感じた解きづらさに繋がっていたと思います。(違ったらすみません…。)
私は悩んだ問題については最後までじっくり考えて答えを決める派です。直観を信じる方の方が多いように感じますが、趣旨等を踏まえて考えた末に間違えた方が気持ち的にスッキリするし、何より反省することにつながると考えているからです。これも人それぞれであるため、悩む問題の対処法についてもルールを決めておくと良いかもしれません。
結果自体は満足しましたが、やはり毎回色々な想定とは異なることが起きるため、どんな時でも常にフラットな気持ちで問題に向き合うことはとても大事なことだと思います。
そして最後の財務会計論。
財務はその出来栄えで合否を左右するといっても過言ではない科目であるため、監査が終わった後念入りにmissノートのチェックや最後に確認したい事項のチェックを行いました。
財務に関しては正直緊張や疲労も相まってあまり覚えていませんが、わからない問題が2個くらいだったので思ったより落ち着いて試験自体を終えることができたのは覚えています。
最後まで退職給付の問題や何故か数値の合わないSOの問題とにらめっこはしていました^^
財務の戦略としては、先に理論を解き、その後計算に移るという基本的な立ち回りであり、時間が足りないという事はなかったため管理ほど明確な目標解答時間は設けていませんでした。
試験終了直後はあまり手ごたえは大きく感じませんでしたが、財務も約9割とれていたのでとても嬉しかったです。
財務を底上げすることは短答式試験を突破する上で必須条件であるため、理論も計算もさぼることなく勉強して自信をつけると気持ちの面でも大いに役に立つと思います。
以上が所感となります。
受験日から約6カ月経ちましたが、意外と覚えていました^^
私は帰りの電車で様々な方が自己採点をTwitter上に書き込んでいったのを見て、それに感化されて自己採点を始めてしまい、80%を超えていたため電車内で仮合格が確定する瞬間を迎えてしまうという何とも喜びづらい状況になってしまったため、自己採点をする際は家に帰ってからゆっくり行うことを推奨します…。
4.勉強時間について
大学に通いながらとは言いつつ、最初の方はかなりさぼってしまったのでかなり恥ずかしいですが、是非参考にしてくだされば幸いです。
尚、大学在学中は週に3回ほどのバイトがあり、塾講師だったため板書の作成や教材作成のための時間がありました。2024年の4月からは専念生となったので強度が上がってます。
時間は休憩やチョコ停等を除いて計っていました。合計で大体短答までに4,500時間費やしていることになります。(論文期も含めると約5300時間合格まで費やしたことになります。)
※漢とあるのは勉強計画やWeb問題集、本試験に用いている時間です。
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5.各科目+αの勉強法について
世の中には様々な勉強法がありふれていますが、まずは予備校の講師の勉強法を忠実にこなす事が鉄則だと思っています。
私もそうですが、凡人がオリジナルの勉強法を生み出しても大体事故ります。今回は記憶に新しい直近のR6Ⅱまでに行ったことをざっくりと書きますが、あくまで一意見として受け止めてくださると嬉しいです。
監査論
【使用教材】:短対レジュメ、Web問題集
監査は何となくで点数が取れてしまうこともあるようなある意味一番厄介な科目だと思っております。
直前期までは問題集とテキスト読み込みがメインとなり、直前期は問題集で今までに一度でも間違ってしまったものの確認、答練の受講と復習、ひたすら読み込みとなります。
直前期は週に全範囲を一周するくらいのペースで読み込んでいました。もちろん講師の教えの通りメモや自身のマーカーなども用いて加工はしていました。
行ったこと自体はシンプルですが、読み込みを行う際はイメージを持つことが重要だと思っています。監査といっても多種多様なことをそれぞれの段階で行うため、その流れを意識することはもちろん、内容もおさえておかなければなぜ行っているかわかりません。
単なる情報として丸暗記することも可能ですが、なるべく論点ごとにまず知識を整理し、それを体系立てる事が私が意識したことです。
最近の短答監査論では丸暗記で対応できないような問題も増えてきているため、「なぜ?」という視点を持ちながら最初のうちは丁寧に講義を受け、回転していくことをお勧めします。実際にこれらをやっておくと4肢のうちどうしても絞り切れない場合の対処として役立つことがあるかもしれません。
また絶対にしてはいけないNG行動として、マーカー箇所のみ読むことが挙げられます。
これを行ってしまうと上記の流れの意識などが無意味なものとなり、知識が断片化しやすく、それ故に単語に敏感に反応しやすくなり、文章として正誤判断する際の妨げとなってしまいます。
せめてタイトルや小タイトルくらいは読んでから内容に入らないと危険だと思います。回転する際に読む箇所と読まない箇所の区別もすると効率が良くなると思いますので、これから受ける人は是非試してみてください。
企業法
【使用教材】:テキスト、Web問題集、短答問題集
企業法は元々苦手であるため、自信はありませんが一応書いておきたいと思います。こちらも監査論と同様に直前期までは問題集とテキスト読み込みがメインとなり、直前期は問題集で今までに一度でも間違ってしまったものの確認、答練の受講と復習、ひたすら読み込みとなります。
回転ペースも監査論に合わせて週に一周出来たら嬉しいくらいで回転させていました。
企業法では特に趣旨や背景知識が暗記の手助けになると考えています。(某A先生の教えのおかげかも…?)
基本的に金商法と商法を除いてはかなり趣旨を意識していたと思います。(金商法などは気合で何とかしました…)
例えば機関設計の問題では多くの方々が理屈ありきで暗記出てきているため正答率も高くなりがちですが、テキスト②の株式やテキスト③の清算・解散までそれが徹底できている方は多くないと思います。
いかにコンパクトに体系立てて暗記できているかで企業法の点数は大きく変わってくると思うので、60点未満で苦しんでいる方はまず意識してみると良いかもしれません。
次にひっかけ肢の対処についてです。結論部分のひっかけには対処できると思いますが、Web問題集を解いていると規定の途中にひっかけが潜んでいたりします。(正答率が40%未満のものなどは大体これです)
このようなひっかけは最初から上手くさばくことは難しいですが、企業法では避けては通れないものとなっています。私はテキストにその間違いの規定をメモを取ると共に、なぜその文言ではダメかをストーリー性を用いて正しく暗記していました。
よくよく考えるとそれはやりすぎじゃない?相手はどう思う?などの視点がとても役に立ったと思っております。(具体的な問題を提示して説明したいですが、著作権等の兼ね合いからここでは省略させていただきます…)
本試験でどうしても3肢残ってしまう場合もあるため、以上の視点を持っておくだけでもいいかもしれません。
問題集を回転させるだけで受かった方やコンサマのみを用いて受かった方などが散見されますが、これらは相性の問題だと思っているので、自分の信じたものを極めることが大事だと思います。実際に私はコンサマは字が小さくて頭に入ってこなかったため相性は最悪でした…。
その意味で私が行った勉強法は予備校に最も忠実なものなのかなと思っています。所感のところで軽く触れていますが、無理やり回転スピードを上げて最後の本試験で失敗しているためその点もご注意を…。
管理会計論
【使用教材】
理論:uedレジュメ(原価計算基準用)、テキスト③(直接原価計算~用)
計算:短対レジュメ、過去答練、過去問
その他:miss・公式確認ノート、Web問題集
管理は元々得意な科目だったため、どちらかというとさらに点を安定させたい方や80点くらいを目指す方にとって今から書くことはタメになるかもしれません。
もちろん苦手な方も多い科目であるため、何か一つでもいいものが提供できたら嬉しいです。
直前期以外は短対レジュメを用いて学習していました。過年度だったため理論はある程度知っており、その中で深く知れていないものだけかいつまんで理論の講義受講も行っていました。
計算については短対レジュメに載っている問題はすべて解けるようになっていました。所感でも軽く触れていますが、毎回すべての問題に手をつけていたためここまでできましたが、C問題はすべてできるようになる必要はないと思います。あくまでその辺は講師に相談した方が早いと思います。
また、短対レジュメは必ず時間を測り、目標解答時間よりも長くなってしまうものについては下書きの分析やより効率的な解答方法を模索していました。(メモ欄も活用)
一概に言えませんが目標解答時間が2~3分であれば1分前後で、6~8分であれば3~5分くらいで最終的には片付くようになりました。おそらく10分かかるものはなかったと思います。
そして直前期は理論がuedレジュメ、テキスト③を用いてひたすら暗記。5日間で一周していました。理論については特に原価計算分野において計算ができれば解けるような問題があるため、原価計算基準の読み込みだけ行っていました。
テキスト③はひっかけ肢のメモなどが蓄積していたため用いました。残り一か月くらいの超直前期ではPAFアプローチやマテリアルフローコスト会計などの補講に当たる部分も読んでいましたね…。(PAFアプローチくらいは読んでもいいかなと思っています!)
計算については目で解く問題とそうでない問題に分けて回転していました。やはり直前期はなるべく理論に時間を割きたいため、すべて解いているとどうしても時間がかかってしまいます。
かといって電卓に触れないと感覚的な部分もあるため目解きだけはきついかなと個人的には思います。その辺の判断は直前期までに終わらせ、随時講師に相談でいいと思います。自分の場合、下書きを書くだけのような問題は目で解くと決めていました。
そして私のような管理大好き人間は答練だけでは満足できないため、過去問や過去の答練を引っ張り出してきて週に数回解いていました。(過去問は平成30年くらいまでは遡った気がします。)
過去問自体は短対レジュメに多く掲載されていますが、なかには載っていないものもあるため時間に余裕がある方のみやってみると良いかもしれません。(O・リース×戦略的意思決定の問題などあった気がします。)
管理計算で特に重要になるのは反応速度を高めることだと思っています。問題を見た瞬間になんの論点なのか、ひっかけ・気を付けるポイントは何か、下書きはどんなものかなどすべて思い浮かべられ、後は電卓をたたいて計算するだけの状態が最強です。そういう意味で私は問題を見た時に8割くらいの解答プロセスは完了すると思います。
そうなるためにもまずは典型論点を確実に解けるようにすることやmissノートの作成を通じて何度も反復練習をすることが大事だと思います。もちろん初見論点もありますが、大体他の受験生も解けないためその分解く時間が浮くと考えるといいと思います。
miss・公式確認ノートについては後述しますが、やってよかった勉強の一つなのでよかったら最後まで見てやってください…。
理論は落ち着くことが大事です。それだけです。^^
自分の場合はほぼ間違い探しのようなものだと位置づけていたため、ひっかけにさえ気づければ点に結びつきます。もちろんこのような状態になる前に理解していることは重要ですが、最終的には間違い探しするぞ~で全然いいと思います。
財務会計論
【使用教材】
理論:短対レジュメ
計算:コントレ、過去答練、過去問
その他:自作問題、miss・公式確認ノート、Web問題集
短答式試験を突破する上で一番重要となる科目であるためそれなりに時間を投入した記憶があります。理論は満点、計算は2ミスが理想目標となるように日々勉強していました。
基本的な勉強は管理と似ていますが、ここでは理論と計算を分けて書いていきたいと思います。
~理論編~
近年の本試験では11問ほど出題されており、数回前よりも理論の配点が一問ほど高くなっています。また多くの受験生が理論で稼いでくるため一つのミスで大きく差がついてしまいます。(1.6%の差は大きい…)
そのためまずは苦手論点・捨て論点を作らないことが大事だと考えています。もちろん出にくいものもありますが、せめてレジュメに記載されているマーカー箇所は覚えておいた方が良いです。
受験生にとって苦手になりがちな論点として収益認識基準が思い浮かべられますが、このようなものは別途自作問題を作成して対応していました。
実際に以下にリンクを送付しておきますので、何かの参考になれば嬉しいです。(間違っているものも含まれているかもしれないのでそこらへんはご容赦ください。)
「https://ankimaker.com/dash/workbooks/e217bb1d-c0e1-4d8d-b81a-617a0cae985d?utm_source=app&utm_medium=share&utm_campaign=workbook」
直前期以外は基本的には講義受講を行い、理解に徹していました。理論では特有の用語や言い回しがあるためその点は暗記する上で特に意識すると良いと思います。
そして直前期に入り、週に1周を目安に回転させていました。他の理論科目と大きく違う点として、積極的に各章の末尾にある想起学習のためのページを活かして想起学習を行っていた点があります。(今は同じようなものがあるかは不明です。)
想起学習自体はCPA生であれば一度は聞いたことがあるものだとは思いますが、やり方については人それぞれだと思っています。他の科目についてもやれれば良かったのですが、自分としてはあらかじめレールが敷かれている方がやりやすかったため財理のみ意識して取り組んでいました。
あとは上記の自作問題の回転も含めて行っていました。本番の理論が満点だったことを考えると結果論にはなりますが想起学習すげ~とはなりました^^
~計算編~
計算についてはもちろん問題によりますが、知っている論点での失点はないようにそれなりに時間を投入しなければならないものです。特に合格している方の中で連結が苦手な人は見たことがないに等しいため、初学者の方は講義を受ける段階から気合を入れて受講することをお勧めします。
実際に毎年24点分出題され、少しでもミスをしてしまったり知らない論点があると大きく差がついてしまいます。(脅しみたいになってしまってすみません…)
基本的な計算に対する意識は管理と同じで、知っている論点をなるべく増やし、反応速度を高めることだと考えています。管理と若干違う点として論点の多様さがあるため、知っていれば解ける問題をどんどん広げていく必要があります。
例えばリース取引であれば、リース契約の解約や転リースなどの知識のみで解けるコスパの良い問題まで見ておくなど、コスパを重視して手を広げていくと良いかもしれません。(例外として連結はコスパ度外視で広げていくこと推奨)
さらに意識したいこととして、解法の選択肢を持つことがあります。財務では経験則ですが一定の型にはまった解法では解けないような問題があります。
例えば退職給付引当金を求める問題があるとして、当期末の実績数値を使った算定方法しか知らない場合、その実績数値がない場合には解けないこととなってしまいます。自分の中で一定の解法を確立できたら、他の視点・解法で同じように解けないか考えてみると柔軟に問題に向き合うことができると思います。
私はR6Ⅰの短答からコントレを使用し始めましたが、この教材はかなり人を選ぶので講師に相談することが手っ取り早いです。使用した感覚としては、「財務が好きな人」、「本試験の計算について3ミス以内でおさえたい人」、「次の短答まで半年くらいある人」にお勧めできる教材だと思います。
直前期以外はコントレを使用しながら時間を測って解き、それでもよくわからないものだけかいつまんで解説講義を視聴していました。こちらについても管理と同じで、目標解答時間には必ず間に合わせる意識をもって取り組んでいました。
手をつけなかった問題はあまりなく、連キャ、在外連キャ、短答プロパーの一部以外はやっていたと思います。いわゆる網羅の〇までせめていました。月に一周できればいいな~くらいの回転頻度だったと思います。
直前期では目解きする問題とそうでない問題に分け、大体2週間に一周するくらいで回転していたと思います。コントレは一問がかなり重いため、管理よりもここの線引きが難しいと思います。
私は問題を見た瞬間に解答プロセスが思いつき、絶対にミスしない問題のみ目で解いていました。逆に少しでも不安があったり確認したい問題であれば実際に電卓をたたいて計算していました。他の過去問等は管理と同じくらい遡り、実戦形式の問題に定期的に触れていたと思います。
財務については特に工夫することなく愚直に問題に取り組んでいた結果がついてきただけだと書いていて思いました。コントレ自体も目解きを含め10回転くらいはしたので最初の数回で満足せずに色々試しながら解くことで柔軟性や新たな視点が養われると思います。
最初は高い壁に感じる短答式試験ですが、いずれは超えられる壁に変わってくるのでそれを信じて頑張ってください!
+αの勉強について
ここからはメインではないですが、各勉強と並行して行っていたことについて触れていきたいと思います。
・答練分析
答練自体はそれを受けること自体も大事ですが、それを今後の学習方針に活かすことが最も大事なことだと思っております。
同じ間違いでも人によって間違い方は様々です。単なる知識不足なのか、時間が足りなかったのか、どのひっかけポイントに引っかかったなどまずはその原因を探る必要があります。
次に原因を解決するための方法を模索します。知識不足であれば回転法が悪かったのか、基礎に立ち返る必要があるのか、マーカー外の知識で追加で暗記する必要があるのかなど考えます。
時間が足りない場合は解答戦術の見直しや時間の短縮が見込める問題はあったのかなど考えます。ひっかけポイントに気づかなかった場合はmissノートに書き写したりどうすれば意識できたかなど考えます。
このようにミスを考えていくと次の答練に向けた改善点などが見えてきます。講師に受講相談する際にも役に立ちますし、トライ&エラーのサイクルを確立するためにも是非試してみてください。
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・計画を立てる
作成する意図としては、勉強の視える化です。大学受験や他の資格と比べ、公認会計士試験は範囲が膨大となっています。そのため自身で進捗管理や先を見据えた方針を立てていく必要があると思っています。
やり方に関しては人それぞれだと思うので、自身にあったものを試行錯誤して確立すると良いと思います。
私の場合、1カ月・1週間・1日と徐々に細分化して決めていました。具体的には、1カ月のおおよその勉強時間・目標・各科目の目標を決め、それを元に一週間ごとのタスクを考え、それを一日のスケジュールに割り当てるといった感じです。私は時間ごとに何をやるかまでは決めないでいました。
また、計画を立てる際は必ずバッファーを設けると良いと思います。私の場合は毎週日曜はやりきれなかったタスクを処理すると決めていたので、その辺は柔軟に対応できるようにしておくと良いと思います。
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・miss・公式確認ノート
私が一番効果があったと実感できたものです。最終的に自身の弱点が蓄積されたノートだと思ってくださると良いと思います。答練や本試験の際の最終確認にも使える御守りです。
短答式試験は特に範囲が広いため、時には暗記に頼る必要のある論点も存在すると思っています。それらを一目見ただけで思い出せるくらいにまで説明を加えておくと良いと思います。
また、もう一度同じミスをしないための工夫も必要です。正直人間なので何度もミスすることは仕方ないですが、それを知っておくという点でも確認できるという点でも大いに意義があると思います。
私はまず論点名を書き、そこから図や説明を用いてまとめていました。これに関しても人それぞれやり方の違いはあると思うので、あくまでほんの一例として受け止めてくださると嬉しいです。
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6.終わりに
最後まで目を通してくれた方はどれくらいいるかわかりませんが、一合格者の戯言に付き合ってくださりありがとうございました!何か質問や疑問等あればDMなどしてくださると喜んで答えると思います!(テキスト加工例なども送れると思います。)
好評orニーズがあれば論文編(58編)も頑張って書いてみようと思います。
最後にはなりますが、皆様の良い受験生ライフを切に願っております!
閲覧ありがとうございました!