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Canon EOS R1とR5 Mark II 発売が遅れた本当の理由とトランプ氏の写真 Ver. 1.8

ようやくキヤノンからフラッグシップが来た。

カメラ業界はプロ市場をキヤノン、ニコンの両巨頭が引っ張ってきた。
言い訳出来ないプロ機には譲れないものがある。

桁違いの信頼性、性能、機能を要求される。
今回は長かった。
ソニーが侵食し始めている。

ニコンはもうあとが無いと言う意味で「Z」と「9」を銘々したはずだ。
フラッグシップなのだろうか。
ソニーとの関係で微妙なラインの位置取りがなされている。

ソニーはα1の後継機を来年発売するだろう。それは何を意味するのか。

オリンピックでのプロ市場競争に正面から参入しない事を意味する。
これは何を意味するのかと疑問が続く。

日本のカメラ業界でセンサーを製造するのはソニーとキヤノンだけ。
心臓部と言われるセンサーの性能がカメラの性能を決定付ける。

長らくプロ機及びハイエンド機で問題視されていた「ローリングシャッター歪み」。これを解決できなければプロ機は出せない。ソニーは既に「α1」で問題をほぼ解決し、さらに昨年「α9 III」でグローバルシャッターを実現してきた。

しかしソニーはハイエンドプロ機を出していない。フルサイズ5000万画素のグローバルシャッター機は2025年の発売になるかもしれない。あるいはそれをニコンに譲って「α1 mark II ?」では異なるアプローチによって、セミプロハイエンド機で技術を勝ち誇る戦略で来る気もする。

すなわちソニーはプロ機市場でキヤノンやニコンとガチンコする気が無いと思われるのだ。

その理由は誰でも知っている通り、プロ機の両巨頭の一角を占めるニコンがソニーのお客さんだからだ。そこにガチンコで行くよりは高度な販売戦略を持って儲けの薄いプロ機市場はニコンに譲り、オートフォーカスの速度やセンサーの先進性でプロ・アマ両市場を牛耳る作戦なのではと思われる。センサー製造技術においての余裕が為せる業。

キヤノンの広告を見る限り、死角のないプロ機、ハイアマ機を繰り出してきた。一見、魅力的な機能を満載した一昔前なら夢と言われていた機能をフル装備。しかしプロ機はともかくハイアマ機の価格が60万超えと言うのはどう評価すれば良いのだろうか。円が160円の今日、これが120円なら45万円程度になるがどうだろう。それでも高すぎると思う。

プロ機以外のカメラなんて「おとなのオモチャ」に過ぎない。
それを金持ちの道具にしてしまうなど何を考えているのだろうか。
動画なんて要らない。必要なら動画機は別にすればいい。
どうして不要な機能を付けて価格をアップさせているのに客は文句を言わないのだろうか。使いもしないのに。

いや、R5 Mark IIのように贅沢な使いもしないような機能満載のカメラがあっても良い。ろくな写真も撮れないような金持ちの趣味用の、企業を維持する為のモデルは必要だろう。でも、それなら同時に必要十分な堅実なカメラも作って欲しい。

僕はそんなカメラを作る可能性があるのは日本ではニコンとペンタックスくらいしか無いと思っている。

ニコンでもソニーでも良い、ペンタックスでもパナソニックでも良い、ニコンのZ8のセンサーを使用した連写30枚以上、簡素なAF、シングルスロットCFexpress、しっかりしたバッテリーで20万円台のベーシックなカメラが欲しい。

出してくれたらすぐにマウント変えします。


不要な機能はどうでもいいのでソニーに先を越されまくっていた、
ローリングシャッター幕速(スキャンスピード)を記します。
シンクロ速度からの類推です。

Canon EOS R1                   3.15ms (2420万画素)
Canon EOS R3                   4.79ms (2410万画素)
Canon EOS R5                   16.39ms (4500万画素)
Canon EOS R5 Mark II       6.25ms (4500万画素)
Canon EOS R6 Mark II      14.73ms (2420万画素)

Sony α9 III グローバルシャッター(2460万画素)
Sony α1                            3.91ms (5000万画素)
Sony α9                             6.60ms (2420万画素)

Nikon Z9                           3.73ms (4500万画素)
Nikon Z8                           3.73ms (4500万画素)

これを見ていただくとなぜキヤノンがフラッグシップの発売が遅れたのかの理由が推測できます。ソニーセンサーがとっくの昔に成し遂げていた4500万画素で3.73msの幕速が、キヤノンの最新型EOS R5 Mark IIは未だに6.25ms しか出せていないのです。半分の画素数のEOS R1はその丁度半分の3.15msになっているだけなのです。

キヤノンのフラッグシップの発売が遅れたのはグローバルシャッターではなく、ソニーが5000万画素でとっくに実現していた幕速を同じ画素数では実現できないため、半分の画素数で出すか出さないかの決断に時間を要したものだと推測しています。

カメラ業界の正常な競争の為、キヤノンのセンサー製造技術が一刻も早くソニーに追いつく事を願っております。

因みにトランプ氏が銃撃された際のカメラはアメリカ国旗が背景にある写真がソニーα9 IIIで、耳から血を流し銃弾の軌跡が写っているほうはソニーα1と言う噂です。確認はとっていません。

もし本当にこの両写真がソニー製カメラのものならカメラの分野でも時代を象徴する写真だと言えそうです。

欲を言うなら、銃弾の軌跡がα9 IIIのグローバルシャッター1/80000ならどう写ったか見たかった。

αV→α7 V

重要な事を言い忘れていました。
ここで問題にしている幕速(スキャンスピード)は電車や飛行機程度の動き物の撮影ではほとんど問題になる事はありません。新幹線の窓が歪む程度です。近接で高速移動する物以外で問題に感じる事は稀でしょう。
ハイエンド機の場合、スポーツや報道等あらゆる場面に対応できる性能と言う意味で求められるもので、一般的な使用の場合は画質的に不利になるグローバルシャッターの必要性は今のところ無いと言って良いでしょう。

2024年8月6日追記

EOS R1は比較的速い電子シャッターの幕速を持っていますが、そうするとなぜ高速連続撮影+:最高約12コマ/秒 (メカシャッター/電子先幕)を搭載しなければならなかったのか。十分に速いなら故障のリスクやサイズ的なデメリットを抱えるメカシャッターをなぜ搭載したのだろうか。ニコンのように非搭載になぜしなかったのか。
12コマと言う連写速度はレフ機時代の最高16コマに大きく劣り、普及機のEOS R6 Mark IIとビット数は違えど同じ速度です。
一部サイトでは画質の違いがある説を主張していますが、大アンダーやオーバーの事を大げさに書いてキヤノンを擁護しているように読めます。発売時期の遅れもミスリードを招くような記事を書いていました。たぶん普及機並みの連写速度は小型計量化のためだと思われますが、それなら非搭載のほうがもっと小さく軽くできたはず。キヤノンの最高峰プロ機が搭載した中途半端なメカシャッターの性能の意味の真相を知りたいところです。

23時07分追記
それらしい答に考えが至りました。キヤノンはソニーのグローバルシャッターを牽制したのかもしれません。グローバルシャッターは夢のブレイクスルーテクノロジーではありますが、今のところ画質では最高と言えるレベルには達していません。キヤノンもグローバルシャッターの開発はしているので、ソニーと同レベルかどうかは分かりませんが、満足できる出来ではない為に商品化を見送ったのかもしれません。そこで一部の撮影対象には絶大なメリットが得られるグローバルシャッターに対抗する手段として従来からのメカシャッターの画質を訴求したと考えられるのです。しかしそれを言ってしまうと自社のせっかく高速にした電子シャッターの幕速のデメリットも白状してしまうことにならないのかな。秒12コマしか出ないのに。もしソニーがα1の画素数を半分にして約2400万画素で1.88 msなどと言う幕速と高画質を併せ持つセンサーを発売したらキヤノンはどう出るのだろうか。ソニーかニコンの次が楽しみになってきた。

2024年8月8日追記
またまた某サイトでキヤノン擁護とも取られかねない記事が掲載された。
ISO12800の時のRAWデータで、ニコンZ8 とキヤノンR5 MarkIIのノイズ量の比較をしている。ニコンはソニーのセンサーを使用しています。ノイズはリニアなものではなく特定ISOの時に多かったり少なかったりするもので、意図的でない事を願う。また_RAWファイルのサイズが異なっているのも気になる。大きな画像を縮小して見せればノイズの面積は小さく少なく見える。意図的ではない事を願う。どうした向きがこのサイトを運営しているのか知りませんが、たぶんキヤノンの売上が下がっては困る方が運営しているような気がします。キヤノンがソニーと同等の幕速で画質競争する日を待ちましょう。

ついでに同じ画素数、5000万画素で比較した際の幕速を参考までに作ってみました。画質の差は微々たるものですが、幕速はどうでしょうか。

5000万画素換算時の幕速(Sony α1が1の時の割合)

Canon EOS R1                   6.50ms (166%)
Canon EOS R3                   9.93ms (254%)
Canon EOS R5                   18.21ms (466%)
Canon EOS R5 Mark II       6.94ms (177%)
Canon EOS R6 Mark II      30.43ms (778%)

Sony α9 III グローバルシャッター
Sony α1                            3.91ms
Sony α9                            13.60ms (348%)

Nikon Z9                           4.14ms (106%)
Nikon Z8                           4.14ms (106%)

幕速だけがカメラの性能ではありませんが、歪んで欲しくない場面ではソニーセンサー一択になる現状は業界にとって好ましい状態ではありません。

2024年8月26日追記
弾丸写真ではないほうのExif情報です。

これを見て少し驚いたのはAdobe RGBで撮影されている。
汎用性が高いのはsRGBで、一般的にはこれが使用される。
もし僕たちがSNSで見ている画像がsRGBにカラースペース変換されずに生データを見ているとすると若干色がおかしくなっている可能性がある。

気のせいか、TIMEの表紙の写真とJpg画像の写真は色が異なって見える。
Adobe _RGBを変換せずにsRGB表示した時に見られる、濁った色。
紙媒体のCMYK印刷インクのプロファイルを想定してAdbe RGBを選択したのを変換し忘れたのでしょうか。

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