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キックボクシングのOFGはやめなさい Ver. 4.0

(2023年11月21日追記)
2023年11月19日 FightClubにてオープンフィンガーグローブを使用したキックボクシングの興行があった。AbemaとRISEで行われた新しい形態だったが、メインのYA-MAN対朝倉未来以外は大した話題にもならなかった。その理由は選手の技術レベルにもよるのだが、特に見る所が無く、オープンフィンガーグローブでやった意味があまり感じられないものだった。

この試合で使用されたグローブはRIZINやONEChampionshipで使用されているものとは異なり、アンコの部分が厚く、重量もその分重くなっている。KJRVではアイポークの危険性を繰り返し唱えていたが、指をどうしても出したいらしい。それはそうだろう。指を隠してしまっては「オープンフィンガーグローブ」と名乗れ無くなってしまう。たったそれだけの理由で選手の安全性を無視していると思うと怒りがこみ上げてくる。

グローブが軽くなればダメージが減るので、重くなった分だけ以前よりは衝突エネルギーは増しただろう。ただ重量が何オンスになったかは公開されていないので実際にどうなっているのかは不明。YA-MANが拳を傷めていたが、朝倉未来の頭をまともに殴って骨折しなかったところをみると、拳の保護には厚いアンコが貢献しているようだ。

結局、キックボクシングの二流選手が目先を変えて朝倉未来に儲けさせてもらっただけにならないか危惧している。ONEChampionshipのように一流選手がやれば素晴らしいと感じるが、正直に言ってFightClubからはそう感じなかった。ただいたずらにオープンフィンガーの戦いと言う為だけに下手な選手が危険な事をするなら、長続きはしないだろう。

やるなら、RISE全選手が全階級で、
指が出ない、重く、小さなHSG(ヘビースモールグローブ)でやれば良い。


(2023年7月31日追記)
2023年7月30日また事故は起きた。事もあろうにメイン級の堀口恭司対神龍誠のMMAで。時間中全て打撃のキックボクシングより、確率的には低いはずのMMAで事故は起きた。現時点で怪我の詳細は不明だが一日も早く回復して再戦して欲しい。できれば改良されたグローブを使用して。

MMAは掴みが重要なのでOFGにする必然性があると考えられていた。しかしよく考えてみると、MMAの黎明期、アルティメットの時代ならギを使用する柔道や柔術では「指」が重要になるが、親指と四本指が分離していればギを使用しない現在のMMAスタイルではたいていのグラップリング技はできる。完全とは言わないが。メイン級の試合が中止になったり、失明などのリスクがあるOFGは改良の時期が来ているのではないだろうか。

当然ながら何度も言うが、キックボクシングは小さなグローブを使用すればいいのであって、指を出す必然性はどこにもない。バカな事はすぐに止めて欲しい。


2021年4月20日に書いて、一年以上が経過した今日は2022年5月17日。バージョンアップすると、このnoteの仕様上、改訂箇所が不明になってしまう。文字色を変更できるようにしてくれないかなあ。それで、「言ってる事が違っているじゃないか、いつの間にか書き換えてるじゃないか」、と言われないように、そっくりそのまま前回分をここにコピペして検証してみる。

目に指が入る

総合では故意ではないアイポークが度々起こる。危険だしただでさえ金的中断が多い今日のキックで、サミングやアイポークでの中断はやめて欲しい。

2022年5月17日の見解

これは思ったより多く見かけない。特にキックの試合ではレベルが低く、振り回して先に当てた方が勝ちという展開がまだ多い。これは従来グローブでは結果を出せないようなレベルの選手がOFGに出場しているのだから仕方ない。派手な結果だけを求められているのだから選手もたいへんだ。目に指と言うより、拳が目に直撃する感じ。眼窩底や手指の骨折は高確率で生じているようだから怪我の面でどうなるか。そのうち目などの重大な事故が起こる。より暴力的で残酷さを求めるファンには一定の支持を得ているようだが。

ルールを細分化する意味が無い

共通ルールで盛り上がれば選手層も厚くなり競技が栄える。ルールを細分化すれば選手層が薄くなりつまらないカードが増える。団体間の幻想も生まれない。

2022年5月17日の見解

これは全く見解が変わらない。芦澤竜誠選手がYA-MANの挑発に乗ったが、僕的にはつまらない。芦澤は負けても言い訳ができるし、YA-MANは勝っても階級上だし、慣れたルールだし当然と言われる。YA-MANが負けた時だけ盛り上がる実りの無い試合になる。

技術体系が変わる

大きなグローブがあるからこそガードの技術があれば接近戦で打ち合いができる。しかしグローブが小さくなればリスクが増し打ち合いは減る。寸止め空手や総合のような打撃になるだろう。

2022年5月17日の見解

ここは少し説明が必要で、現時点では先に当たったもの勝ちのブレーキングダウン的展開が多い。それは技術的にまだ熟成されておらず、派手な試合を求められ、ガードが甘い事から先に当てようとする。小さなグローブでのガード技術が高まれば、今のような軍鶏の喧嘩的な試合は減るだろう。

KOが減る

グローブが小さくなっても質量が変わらなければ当たりやすくなる分だけKOが増えるのだが実際にはそうではない。グローブが軽くなる事で衝突エネルギーは減る。重心移動や遠心力を上手に使用したフックでのKOが減る。

2022年5月17日の見解

これは予想が外れた結果になった。案外KOが多い。これは派手な試合を求められノーガードで打ち合うから。また、慣れない小さなグローブに移行したけれども、以前と同じ感覚だとガードに穴ができてしまう。それによって以前なら当たらないと思っても当たってしまいKOが生まれる。攻撃力の問題より、ガードに問題が出た。

つまらない展開が増える

これは総合を見れば分かる。パンチのガードが難しくなるので打ち合いを避け、遠い間合いの展開が増える。
パンチの威力も減るので見ていてつまらなくなる。

2022年5月17日の見解

これは外れたように見えて、実は当たっている。ただ振り回して先に当たった方が勝つ展開は、面白いと言う人と技術が見られずつまらないと言う人に分かれるだろう。まあ、ONEChampionshipで既に行われている訳だから、技術力が高まれば、怪我の多いキックボクシングとして存続する可能性はある。

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