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D40で紫金山・アトラス彗星


こちらは10月12日の写真、タイトル写真は10月13日18mm(35mm換算27mm)トリミング、RAW現像で明るさとコントラストのみ調整

今日は2024年10月13日、紫金山・アトラス彗星の近地点日。
彗星撮影は建築作業員のようなもので、雨が降ったら商売にならん。

夕方や早朝にできるだけ通わなければなりません。
それで撮影に行こうと思ったらフルサイズのカメラもレンズも無い。

この間まではEOS-1D X Mark IIとEOS R6 Mark IIや広角レンズもあったのに、
今はD40とキットの標準ズームしかない。

最近ではスマホでもハイパーラプスができるのでこれだけでいっか、とも思ったのですが、D40も連れて行く事にしました。

12日帰宅して古いパソコンに入っているLightroomを立ち上げてRAW現像してみると写ってた。600万画素だからスイスイ現像できるし、なんか色に厚みがあるので露出を長めにしても問題なく良像が取り出せる。

一枚確保できたのであとはリラックスして撮れる。
いつになってもものにする一枚目は緊張感がある。
この緊張感が好きで長続きするのかも。

D40を三脚にセットして明るい星や遠景にオートフォーカスでピントを合わせておいてスイッチをマニュアルフォーカスに合わせる。これで星にピントが合います。ずれないように注意しましょう。空が明るいうちはISO 200から初めて、暗くなるに従って400、800、1600と感度を切り替えて撮って行きます。露出もマニュアル。絞りは一番明るくして固定、シャッタースピードは2秒から30秒までをISOと組み合わせながら段々速度を長くします。最終的には広角端で30秒露出を与えると長い尾が写ります。核は少し線状に流れますが、尾が綺麗に写ります。

これは固定撮影法と言って、非常に簡単に彗星や星景を撮る方法です。
一つ忘れていました。シャッターレリーズと言うものがあれば便利です。僕はそれは使用せず、2秒後シャッターを使用して手押しです。荷物が無くて楽ですし、三脚がしっかりしていれば全く問題ありません。

彗星は明るければ誰でも簡単に撮れるものです。
あなたも趣味の一つに加えてみては。

10月14日になると高度が上がり見やすくなり、肉眼でも見えました。ヘール・ボップ以来の肉眼彗星です。最初は雲びっしりでしたが、運良くこの時だけ雲がどいてくれました。


10月16日の画像。高度が上がり長い尾が見えてきました。どんどん地球や太陽から遠ざかっていますが、高度が上がり大気の影響を受けにくくなるのと、月の出の時間が遅くなるのでこれからさらにくっきりした尾が見える事でしょう

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