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Refind Self:性格診断ゲーム 考察と妄想

YoutubeでVtuberがこぞって『Refind Self:性格診断ゲーム』をプレイしていたのを見て思い立ってプレイしてみた結果、アルバムを埋めるくらいにはプレイしたので、ゲーム内で語られないことについて考察を読みたいと思い、他人に書いて欲しいなら、まず自分から始めよということでつらつら思ったことを書いていきます。
内容としては当然ネタバレを含みます。ゲームをこれからプレイする気があれば最低でも3周してから考察してから読んで欲しいし、配信やら動画見るだけで済ますわって人も最低3周分見た前提で話を進めます。
ついでに酔っているときに書いたので、なんか大目に見てください。

おおまかなストーリーについて

『貴方の性格によって、物語が変わる事はないでしょう。結末は常に一つです。』という感じでゲームオーバーの心配をしなくて良いという非常に優しい配慮から始まる素晴らしいゲームとなっています。
この書き出しを額面通り受け取った人は、このゲームの良いところの半分も享受できていない(というか私がこれから書くのはこの部分となる)ので、すぐに引き返すことをオススメします。
話を進めていきますが、このゲームの冒頭で管理型がプレイヤーに対してゲームを勧めてきます。面倒なので今後、本作のシナリオを「ストーリー」とし、ストーリーの中で管理型が勧めてきたゲームのことを「ゲーム」と記載することとします。(ゲームの中でゲームをプレイする形式だからしょうがないね)

どストレートなネタバレ考察をしますと、ストーリーとしては人類滅亡の100年後に再生した博士が管理型の元を訪れて、管理型の用意したゲームを通して自分が『どんな「人間」か』を理解するストーリーです。(明言はされてないので99%)そして、プレイするゲームは100年前に博士がうつわの性格を変えるため(そして自分たちのことを知ってもらうため)作成したゲームが基となっており、それを管理型が『調整して、その後の記録を追加した物となります』。

問:100年前の博士はうつわの記憶を消したのか。

順を追って書いていると、博士の手紙とか弟はなんだとかいのりの正体はなんだとか失敗作はどうだとか100年前の出来事の詳細だとか書くべきことはたくさんあるので、私が、考察勢に、ぜひとも、聞きたい、最後の選択の、考察を、してもらうために、一番聞きたいところから書きます。
3周目のエンディングにて、うつわの記憶を消すか消さないかの選択が出てきます。おそらく、管理型が100年前の顛末を見届けた後に追加した物でしょう。ゲームでは再生した博士が選択できることとなっていますが、果たして100年前の博士がどうしたのかはあずかり知らぬところとなっており、ストーリーを通しても答えが明示されていないところであります。これについては意図的に考察の余地を残したと考えられるので、そこに飛び込んでこそ考察なのでは(製作者が一番見たいものなのでは)ということで飛び込みます。
ただし、先に断っておきますが、この文章を書いている人は思春期に野球バラエティゲームを通ってしまったためBADENDに対して思い入れの強い人物に仕上がっています。(BADENDが濃ければ濃いほど、GoodENDがNormalENDがストーリーが際立つとか思いませんか?思わないかぁ)

問:100年前、博士はうつわの記憶を消したのか。
ワイの結論:博士は100年前にうつわの記憶を消した。

8割くらいの人は、3周目の選択の時にうつわの記憶を消さないを選んだと思うし、私も消さないを選びました。消すという道は、確かに不幸と言える選択かもしれない。(裁判官)でも、この回答が、一番正しくて、美しくて、自然な筈です。(武闘家)

なんでそんな寂しいこと言うの

まず、ゲーム内の3周目における選択がストーリーに影響を与えるのかについての考察です。3周の後の選択肢で、消すを選べば100年前も消したことになり、消さないを選べば100年前も消さなかったということになるという捉え方はあるのかもしれません。ただ、私としては、消すを選択しても、消さないを選択しても、100年後の博士には変えられない、そんなストーリーだと思っています。どちらを選択しても変わらない、そういうことを意識させるためだけの選択肢でストーリーに影響はないと考えています。個人の好みとしてBADENDは苦しければ苦しいほうが好きだし、『結末は常に一つ』という言葉を深読みした結果、影響はないという結論にしたいと思ったのかもしれません。
多分、消す消さないの選択がストーリーに影響がないと考察するのは少数派だと思います。(好きなのはどっちで90%越えの正答率をたたき出したので自信があります)この説を否定する材料として、消すを選んだ時と消さないを選んだ時で、うつわのゼンマイが消えたり歌だったりのエンディングが変わったりします。その点を考えれば選択で変わってもいいじゃんと思える気もします。
でもまあ、そんなこんなで7:3くらいの気持ちで、どちらを選択しても影響はない、結末は一つだと私は考えてます。

でもそれって消さないエンドでもいいですよね

次に、なぜ博士は再生できたのかについてです。
うつわの記憶は消した場合は、当然計画通りに再生されます。自然な成り行きです。
問題は、うつわの記憶を消さなかった場合、博士を再生する根拠が薄くなってしまいます。記憶を消さない場合、博士とうつわは和解し、そこで生涯を終えるので博士を再生する必要はないという結論に至るはずです。その結論に至った場合は、100年後に博士が現れる必然性がないので、博士が再生するに至ったという別の理由を新たに付け加えなければなりません。この理由を付け足すにはストーリーに現れない範囲の出来事で付け足すこととなり、それは記憶を消した場合と比べてちょっと不自然かなと考察します。この不自然さをひっくり返す過程が必要となるわけです。
というわけで、博士が再生した理由の自然さを考えると、記憶を消したのではないかなという結論に至りました。

でもそれってあなたの感想ですよね

せやで

このEDの良いところ

この考察の一番の良いところは、業が深いところです。
再生された博士は、ゲームを通して、100年前に人類を滅亡させ、唯一の友人の頼みを断り記憶を消し、100年も待たせるという、コピー元となった自分のエゴを、愚かさを知るということになったのです。(確定要素ではないので括弧に留めますが、割と多くの配信者が3周目のEDで消さないを選択しています。おそらく、それと同じくらいの確率で再生された博士もゲーム内でうつわの記憶を消さないを選択するんじゃないかと勝手に思ってます。再生された博士がゲームでは消さないを選んだとして、今の自分に、過去の博士に何を思うのかは面白いんじゃないでしょうか)そんな罪を背負った100年後の博士が、どのような顔をしてうつわの元に向かうのでしょうか。
私はそんな業を背負わせたいのです。

お前も考察を書くんだよ

以上で、100年前の博士はうつわの記憶を消したのかに対する私の考察は終わりです。そんな業を背負わせて何をしたいんだという深掘りはここではやめておきましょう。
そんな悲しい結論に至ったわけですが、正しいのかと聞かれると分からないけど、それなりに自信のあるものにはなったと思います。ただ、考察の余地はたっぷりあるのだから少しは幸せな考察になってもいいのではと思わなくもないです。私には出来ないのですが、もっといい結末を見てみたい気もします。ただ、どんな結末が良いのかは分からないので、私とは正反対の性格で、この考えが全部ひっくり返ってしまうような考察を出してくれる人がいるってことに賭けてみたいと思います。

追記

そういえば10月にswitch版でも発売になるし、いい感じに酔っぱらっているので追記したいことが一つあります。
なんとなくこの考察では、記憶を消したものとして会いに行くと話を進めたわけですが、100年前の博士が記憶を消したのかどうかは、再生した博士も知らないはずです。そうなると再生した博士は、どちらにしたのか気にしながら会いに行くことになります。消してしまった罪悪感を抱きながら、あるいは、消してないかもしれないみたいな一縷の望みに託しながら。会って話すまで分からないかもしれません。いや、もしかしたら知りたくないと会わないという選択を取るのでしょうか。会わなくても何も責められません。
いやーーーーでも、カフェにいるんでしょ。待ってるんでしょ。管理型も待ってるって言ってた。
会わないって選択肢はあるのかなあ。いや、ないのかなあ。


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