【野球脳を使ってプレー】高田商業vs高田を観て
ようこそ!
吉本興業イチ野球オタクのサルインです!
野球は技術や身体能力が大切ですが
"頭脳"があればそれを上回る活躍ができます!!
ここではどんなプレーが起こる可能性があるのか?
ここでは何が大切なのか?自分の役割は?
野球脳をもっと意識すれば
勝率はかなり上がると思うんです!!!
今回は
2022年7月12日の高校野球奈良大会
高田商業vs高田 の試合中におきた
【もっと考えてプレーしていれば…!!】
と感じた場面をいくつか挙げていきます!
一回戦とは思えないハイレベルな試合を
延長の末制したのは高田商業
しかし高田も勝てたのに…と思うプレーがありました
本当ペーペーが偉そうに言って申し訳ございません!
でも考え方の“抜け"で負けるようなことはしてほしくないので
書かせてください!
ということで今回は
プレイヤーと指導者向けのマニアックな内容ですが
絶対に参考になると思います!!
【もっと考えてプレーしていれば…!!】
①10回裏 高田が攻撃中におきた挟殺プレー
《状況》
10回裏 二死 一、二塁の高田がサヨナラのチャンス
ここで、
投球がワンバウンドしたのを見た二塁ランナーが三塁を狙ったが
捕手はしっかり捕球していたのでランナーはアウトになり
サヨナラのチャンスを物にできなかった
ここで何を考えていなければならなかったのかというと
★捕手が球を逸らす可能性はどれだけだったか
この試合高田商業の捕手の北嶋くんをみた印象は
「かなりブロッキングが上手い捕手」だった
高田商業2番手投手の鶴川内くんは
変化量の多い縦スライダーが中心の投球だったが
一球たりとも逸らさず、全て目の前に落としていた
北嶋くんはとっっってもレベルの高い捕手!!
ワンバウンド投球からの進塁は出来なさそうな状況だった
ましてこのプレーが起きた10回裏は
3番手の上原くんが登板していたのだが
鶴川内くんよりもスピードが10キロ以上遅かったので
北嶋くんが捕りこぼすことは考えにくかった!!
そこで起きたプレーだったので
ここまでのブロッキングを見て、円陣のときにでも
「捕手が逸らす可能性は低そうやな」
等の会話はしておいたら行かなかったよな…
と思うようなもったいないプレーだった!
そして二塁ランナーが二、三塁間に挟まれたのだが
次に考えなければならなかったのは
★挟殺でランナーがセーフになる場合はどのパターンがあるか
これには2パターンあって
二三塁に進めるか、また一二塁に戻るか、しかない!
この挟殺プレーでは、挟まれた二塁ランナーが
奇跡的に二塁に戻ることが出来たのだが…
一塁ランナーも二塁ベース上に進んでいたので
一塁ランナーがタッチされてチェンジとなった…!!
もしも!!これが無死や一死ならば正解だったが
今回のように二死の場合は必ずどちらのランナーも
セーフにならなければならないですよね!
なので
二塁ランナーが二塁に戻ろうとしたら
一塁ランナーも一塁に戻って
三塁に進もうとしたら
一塁ランナーも二塁に進む
という動きをしなければならなかった…
高田商業は挟殺のミスをしてしまっているのに
高田側からスリーアウト目を
献上させにいったプレーになってしまった…
結果的にここで大きく流れが動いたのか
次の11回表に7失点しまうのである…
②11回表のピンチでの初球ボール
《状況》
延長に入って失点は許されない高田の守備
一死 一、三塁で内野は前身守備
一塁ランナーはノーマークなので絶対に盗塁をするシーン
盗塁を許したあとスクイズをされた
ここでアレッ!?と思ったのは
内野は前身守備なので一塁ランナーが盗塁をしても
セカンドもショートもベースに入れないポジショニング
つまり、盗塁しても無視をする!
三塁ランナーを返さないために選んだ作戦!
★このシーンの初球でバッターは何をするか?
このようなポジショニングなので
盗塁をすることは選手も観客も絶対に分かっていた
盗塁をするということは…つまり!!
バッターは初球は絶対に打ってこない!
そんな状況で
初球をボール球で入ってしまった…
まあこれに関しては「絶対ストライク入れるぞ!」
と思っていたかもしれないがもったいなかった
盗塁ができて一死二三塁でしかも1ボールなんて
高田商業からしたら攻めやすすぎる場面!
打ってもいい!待ってもいい!スクイズもしやすい!
高田商業の攻め方を知っている人からすると
「いつかはスクイズするやろな!」
と予想もついたので尚更カウントは整えたかった!
結果、高田商業はスクイズをして
そのまま大量7点の得点をあげた!
確かこの場面になる前にマウンドに集まっていたので
これもみんなで確認しておくべきだったかなと!
③高田商業 お得意のランニングホームラン
これは前の二つと少しテイストが違うのだが
高田商業はランニングホームランが得意!笑
これも野球脳にめちゃくちゃ関係していて
頭を使って隙を逃さない野球をしているのだ!!!
この試合の11回表の大量7得点のなかに
ランニングホームランによる得点も含まれている!
実は!!!!!
昨夏の準決勝でも天理相手に
キャプテンの津田くんがランニングホームランで
サヨナラ勝ちを決めたのである!!!
聞いた話によると高田商業は三塁打のときは
ホームを狙う練習をしてきた、らしい!
これだけ聞くと意味が分からないと思うが
昨夏の天理戦、今回の高田戦の二つの
ランニングホームランをみてその意図がわかりました!
★ランニングホームランは守備側の想定の範囲外
2本のランニングホームランの共通点は
守備側がランニングホームランを想定していないこと!
昨夏の天理戦でのランニングホームランは
前身守備のセンターの頭の上を越えた打球だったが
センターは全力で追っていなかった
そして中継に入った内野手はその送球をとるだけの
体勢だった!
半身のような半身じゃないような体勢!
これは守備の怠慢を言いたいのではなく
「前身守備の頭の上を抜かれたしバッターランナーは
二塁は回るやろなぁ。スリーベースやな…」
と守備側は思っていたのだろう
A.外野の間を抜かれたらツーベース
B.もたついたり前身守備ならスリーベース
の2パターンは想定するが
ランニングホームランなんてほとんど見たことがないので
C.さらにもたついたらランニングホームラン
のパターンは頭にないのだろう
僕も高田商業をみるまではありませんでした!
なので
「どうせ三塁には投げられないから…」
と送球する体勢を取らなかったのだろう!
悔やんでも悔やみきれません!
僕はこの天理戦でのランニングホームランが
印象に残っていたので
今回も前身守備の外野を越えた瞬間
すぐにランニングホームランが頭をよぎり
慌てて守備と走塁を注視しました!!
高田の守備もやはりランニングホームランは
想定していないように見えました…
カットに入った内野手は送球体勢にはなっていたが
多分近くの内野手に返すための体勢であって
バックホームの遠投をする準備ではなかった…
(この時カットマンは二塁ベースの15m後ろくらい)
それに対して今回ランニングホームランを打った
鶴川内くんは三塁ベースに膨らんで入ってきてたので
初めからホームを狙う走塁をしていました!
これはマジですごい!!
高田商業は徹底されてる…!!
昨夏の高田商業のランニングホームランを知っていれば
今回のは防げた気もしなくもないが…まあ難しい!
これは
スリーベースぽい打球の時
守備はバックホームを想定していない
という頭を使った作戦!
これはマネしたくなりますね!
てな感じです!
一所懸命に戦っている球児にイチャモンつけるなや!
と言われるかもしれませんが
僕は球児をとっても応援しているので
このような"ポカ"で負けるようなことはしてほしくありません!
また、技術や身体能力に差があっても
その差は頭を使うことで埋められる!
と思っているのでどうしても伝えたかったのです!
この高田商業vs高田の試合は非常にレベルが高く
どちらが勝ってもおかしくない試合!
しかも両校ともに控えの選手がたくさん出てきて
「どっちも層が厚すぎるわ!!!」
と一回戦から贅沢な試合を観させていただきました!
負けた高田!惜しかった!
初めてのブラスバンド有りの大会は満喫できましたか!?
コロナもありながらの3年間お疲れ様でした!
勝った高田商業!
今年こそは夏の甲子園や!!
長々と書きましたが
読んでくださいましてありがとうございます!
またフォローやコラムのお仕事を
首長くして待ってますので宜しくお願い致します!