1分で読める短編小説【心の形】1話_絵描きと少女
少女が絵描きの青年に言いました。
「素敵な絵ね。私には、描けないわ。」
絵描きの青年は少女に言いました。
「この絵具の中から、好きな色を3色、嫌いな色を3色使って、
キャンパスを塗りつぶしてごらん。」
少女は6色の絵具で、キャンバスを塗りつぶしました。
好きな色ばかりのところ、
嫌いな色ばかりのところ、
その二つが混じり合ったところ。
絵描きの青年は言いました。
「このキャンバスの好きな所にハートを描いてごらん。」
少女は____にハートを描きました。
作品を作り上げた少女に青年は優しくいいました。
「このハートは今の君の心で、それ以外が君が持ってる可能性だ。」
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サルトルM(山田モノ)
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