私立教育は是か非か?世界を揺るがす私立教育論争

こんにちは、畠山です。先月の話になりますが、イギリスのThe Economist誌が特集で私立教育を取り上げ、世界的に物凄い論争が巻き起こっていました。The Economist誌の、政府は私立教育を嫌うのではなく、どのようにすれば建設的な関係を築けるのか模索すべきだという主張に対して、カナダのWestern Ontario大のPrachi Srivastava先生が反論記事を執筆し話題となりました。さらに、時を同じくしてDevexという国際協力に関するサイトからGlobal Partnership for Education(GPE)という国際教育協力への資金提供機関が私立教育へ資金を出すのは禁じられるべきか否かを論じた記事も出て、先月は私立教育論争が世界を揺るがしていました。

折角なので、今回は私立教育を巡るこれらの議論を紹介しつつ、少しこれらの議論に関する私の見解も紹介しようと思います。
(ちなみに、GPEと東大の北村先生の研究室と共同で、東京で興味深いイベントが来週16日に開催されるので、ぜひ国際教育協力に興味がある人は足を運んでみてください→詳細


1. The Economist誌の主張

ここから先は

5,744字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?