自粛期間の必死だった自分。
今改めて思い返してみると、そうだったなと気づいたことなのだけど、2月末から始まった自粛期間は、「この時間を無駄にしまい」と必死だったと思う。
その当時はそんな自分にも気づかないくらい毎日張り詰めていた。
制限の中で子どもたちにできることをあれこれ考えた。
この時間をうまく使った者は、アフターコロナで出し抜ける。そんな根拠のない確信があった。
子どもは4月に年少と年長になった幼児2人。
小学生みたいに宿題があるわけでもないし、
授業時間数が削られて学習内容が遅れていくという焦りはないはずなのに、
今この時期にできたはずのことができなくっていることに、漠然とした不安を感じていた。
とにかくできたはずのことができなくなっているんだから、今できる特別なことを何かしなくては。
コロナを逆手に取らなければ。
あとで「ステイホームも楽しかったよね」、なんて言える時間を過ごさなくては。
そんな強迫観念があったし、今しかできないことをしていると思える時間を作ることで自分を安心させていた。
1日の時間割を作り、3食の食事の時刻と起床と就寝時刻は毎日同じになるように気をつけ、You Tubeをテレビで映しながら体操やダンスをしたり、年長の娘に自転車を購入して玄関の前で練習させたりした。
ワーク類も買い込んで時間をとった。
なんであんなに必死だったんだろう。
本当に不思議だ。
そして自粛が解除された最近はというと、以前のように空いた暇な時間は親子でダラダラしている。
もちろん幼稚園が午前中だけだけど始まったり、習い事が再開されたりとスケジュールが埋まってきたから、空いた時間をダラダラするのは大切なことなのだけど、
気ばかり急いていたのはあの時期の方だったなぁと改めて思う。
私が一番人生の時間を無駄にしていたのは大学生のとき。
あんなに時間を無駄に過ごせた私が、「無駄にしたくない、するもんか」ともがいたこの3ヶ月。
大丈夫、人生はどんな過ごし方をしても、結局は死ぬまでの暇つぶしなのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?